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タイトル無し  作者: ルル
41/75

41話 

白澤光輝

「どう?明日のテスト自信ある?」


夜の六時ごろ自習室で勉強していた私に聞いた。


清水音羽

「完璧に・・ではないですけど。今日は早めに寝ときます。明日テスト中に眠くなったら困るし。最低でも3時間は寝とかないと。」


実はそれが一番心配


白澤光輝

「・・・・普段どれだけ寝てる?」


清水音羽

「四時間くらいですかね。ちょくちょく徹夜することもありますけど。」


白澤光輝

「うん。今すぐ帰って寝なさい。テスト終わったらお話しようか。」


――――――(数日後)


確かに感じた手応え

空欄のない回答用紙


内村陽大

「今回頑張ったんじゃない?」


清水音羽

「・・・ひっく!!」


一番最初に返ってきたのは国語 

最も自信のない教科だ。

点数は70点


次は理科


大石大地

「やばー!!もっと教えてもらうんだった!」


清水音羽

「えっ・・待って・・やばい。」


大石大地

「おまえ何点だった?俺まじでヤバイんだけど。」


そう言って大地が点数を見せてきたので私も見せた。


大石大地

「高くね?!」


大地は65点

わたしは88点


清水音羽

「今回頑張ったから。」


次は一番頑張った数学


清水音羽

「お・・おお!エグい上がり方!そっちは?」


大石大地

「なんか微妙・・・75点」


清水音羽

「82点だった。」


大石大地

「上がり方ヤバッ!!」


つぎは地味に手応えのある社会


清水音羽

「おお!!・・予想通りすぎて・・」


大石大地

「やばー!!ひっく!」


清水音羽

「何点だった?」


大石大地

「理科よりヤバイんだけど。61点だよ?なにがあったし。そっちは?」


清水音羽

「94点だった。」


大石大地

「・・・・・」


つぎはちょっと苦手な英語

 

大石大地

「やった!!汚名返上!!」


清水音羽

「いや字に対しての減点酷すぎるわ!!」


なにこれ。

yが−1に見えるだのbがhに見えるだの目腐ってんじゃねえのかババア


大石大地

「何点だった?おれ92点」


清水音羽

「・・・・・86点」


――――――――(進英ゼミナール)


白澤光輝

「清水さん社会すごいね。大石君も理科伸びたね。」


大石大地

「お世辞はいりません。」


テスト返し後の塾

点数を書いた紙を先生に見せた。


白澤光輝

「うん。もっと取れるよね?清水さんは国語もうちょっと取れるといいね。」


清水音羽

「・・・・・はあ。」


ため息をついてしまった。

朝から晩まで必死こいて睡眠時間削って勉強したのにあの点数って・・・


清水音羽

「社会いがいのすべての教科で同じ志望校の人に負けてるっていう・・・当日は奴らより点数取らなきゃいけないのに。」


白澤光輝

「夏休み明けの期末頑張ろ?でも睡眠時間はちゃんと取らないとダメだよ。7時間は寝ないとね。」


清水音羽

「寝てる余裕があればいいんですけどね・・・・」


―――――――(次の日)


清野琢磨

「わるい!力入れて投げすぎた!」


大石大地

「いいよ!」


体育の時間

この日は校庭でソフトボールの授業だった。

暑いから早くプールに入りたい。


清水音羽

「あっ!」


ペアでキャッチボールをしていたがボーッとしていたためボールを取れなかった。


清水音羽

「ごめんなさい!」


わたしは相手に謝ってボールを走って取りに行くと・・・・


「え?!ちょっと!」

「先生!清水さんが倒れてる!!」

「熱中症?!」


―――――――(保健室)


あれ、わたし何してる?

暑い校庭で体育をやってたはずなのに

今はとても涼しい。


清水音羽

「あ・・・」


この独特のにおい

保健室だ。


「目覚めたみたいね。あなたさっき校庭で倒れたのよ。」


そっか。確かに目眩とかあったし


「倒れるくらいなんだから病院行きなさい。お家の人は家にいる?」


清水音羽

「いいえ。」


「なら先生がバス停まで送ってあげるからバスで家帰って家で休みなさい。お家の人が帰ってきたらちゃんと病院連れていってもらうのよ?」


――――――(音羽の部屋)


原因は分かる。

100%睡眠不足だ。

それに加えて体育の授業を受けてたらああなるわ。

むしろ一ヶ月間も3,4時間睡眠で生きられたのがおかしいくらいだ。


テスト一週間前はベッドで寝ないで机の上で寝落ちだったし。


清水音羽

「・・・お水飲も。」


わたしはベッドから起き上がろうとしたがその体力すら無かった。

ただクーラーの効いた部屋のベッドでボーッと寝ていた。


―――――(放課後)


本当飽きずによくやるよね。


鈴木伊緒

「明日までに5000円持って来いよ!」


大石大地

「何に使うんだよ。」


いつもの人気の少ない路地


大石大地

「今までで俺がお前に貸した金額は2万5000円・・そろそろ俺の貯金無くなるし」


清野琢磨

「だったら頭使えよ!!」


大石大地

「親の金ならダメだぞ?バレたら俺殺されるから。」


鈴木伊緒

「今日はずいぶん反抗的だな!!」


気に触った伊緒は大地の腹を思い切り蹴った。


大石大地

「ゲホッ!・・ガッ・・」


鈴木伊緒

「馬鹿だなお前!お前の身近にいい金づるがいんだろ!あいつ馬鹿だから学校に財布持ってきてるし・・しかも中身は5000円!」


大石大地

「まさかお前!・・盗ってねえよな?!」


鈴木伊緒

「バーカ。この学校に来てからはたったの3000円しか取ってねえよ!!」


大石大地

「・・・・」


大地は何も言わず悔しそうな顔を見せていた。


鈴木伊緒

「お前はたった2万くらいであーだこーだ言ってるが俺は今までであいつから15万借りてたぞ!」


あまりにも高い金額に驚きを隠せなかった。


鈴木伊緒

「いい金づるで弱くていじめがいがあったわ!でも稼がせた額を含めば30万いってるか?」


清野琢磨

「え?中学生ってアルバイト出来るの?新聞配達とかでも条件厳しかった気が・・・」


鈴木伊緒

「おまえ純粋だな。あるんだよ!女なら楽に稼げる方法がな!!5000円持ってこれないならお前の恋人に頼むしか・・・」


大石大地 

「分かった!!持ってくるからそれだけはやめてくれ!!」


大地が必死に頼んでる様子を見て伊緒と琢磨は大笑いした。


鈴木伊緒

「面白え!!でもお前もモノ好きだよな!やっぱり体目当てか。」


大石大地

「なに勘違いして・・」


鈴木伊緒

「あいつ優しくすれば簡単に落ちるからな。ヤラせてくれれば完璧だったのに。」


―――――――(音羽の部屋)


清水音羽

「・・・」


南沢胡桃

「あ・・ごめんね。勝手に入っちゃって。」


睡眠から覚めると部屋の中に胡桃がいた。


南沢胡桃

「実は浜ヶ中に知り合いがいてさ。今日のこと聞いたの。それで放課後に間宮さんから合鍵借りて・・」


清水音羽

「知り合いって誰?」


南沢胡桃

「それは秘密だよ。ごめんね。間宮さんが花井さんに連絡しとくって言ってたから遅くても明日には病院に行けるよ?なにかして欲しいことある?」


清水音羽

「じゃあ水を持ってきてくれる?」


南沢胡桃

「分かった。あとポカリスエットも買ってこようか?熱中症なら塩分取らなきゃいけないし。あと果物とかもうちに余ってるし。」


清水音羽

「ごめんね・・・」


南沢胡桃 

「一人暮らしってうるさいのいなくていいけどこう言う時は苦労するよね?」











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