表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトル無し  作者: ルル
38/75

38話 

「希望ヶ丘高校なんですけど合格者平均の内申が124で当日の点数が390くらいなんですね。」


この日は塾の面談だった。

授業中に呼び出されて同じ教室で面談をする。

塾長と生徒一人


「内申が低くても合格する人はいるんですけどその人は当日の点数が高いんですよね。この学校は一次選考と二次選考があって合格者の90%を一次選考で決めて次は内申を一切見ない二次選考で10パーセントを選びます。清水さんにはその10パーセントに入れるように頑張ってほしいですね。」


ってことは400は確実に越えなければならない。

今からじゃオール5取らない限り一次選考は通過できない。

厳しい戦いだ。


「今は目標としてオール4を取って欲しいです。」


清水音羽

「ってことは全教科80点以上ですかね。」


そんな点数中1の時に得意科目でしか取ったことない。


「取れそうですか?」


清水音羽

「わたし今まででそんな点数取ったことないのでどうやって勉強すればいいのか分からなくて・・」


「学校のテストはワークから出されることが多いからその範囲を分からないところなくなるまで解けばいけるかな。あと塾で使ってるワークもやっといた方がいい。学校のワークって直接提出するじゃん?まずは塾でやる時みたいにノートに問題解いて分からなかったり間違えた問題にチェックつけたりして。」


清水音羽

「分かりました。」


そんな感じで面談が終わりブースに戻った。


白澤光輝

「どうだった?確か希望ヶ丘だっけ?」


清水音羽

「大変そうです・・・」


私の志望校は県内でも進学校に分類される学校だ。

偏差値は68くらいで私の知る限りの高校で清嵐の次に偏差値が高い。 

校風は非常に良くて制服に関しては学校のスカートさえ履いてれば何でもいい。

リボンやネクタイをつけようがカラーシャツを着ようが何でもいい。

髪を染めてもピアスをつけてもメイクをしてもいい。

たぶんこの県の中で一番校則が緩いだろう。

だから人気がある。倍率も高くて去年は1,6くらいだったような。


白澤光輝

「頑張ってね。」


―――――――(次の日)


坂下真理亜

「昨日の総合の時間に班ごとでタクシー行動場所決めましたよね?」


この学校では5月末に修学旅行がある。

行き先は定番の京都と奈良


班ごとで自由に行き先を決めてタクシーで移動するのだが


坂下真理亜

「食べ物の店ばっかまわってどうするんですか。他のクラスはバランス良く決めてますからね。あんた達が決めた予定表見せたら2組は頭悪いのかって言われました。この時間で決め直してください。」


って言ってもね。

食べたいじゃん。

京都なんて滅多に行けないし。


「アホすぎ。誰だよ。」

「お前らじゃねえの?」

「はあ?!俺らの班は優秀だし!」


なんの言い合いだよ。

人の話聞いてないのか。


坂下真理亜

「全部の班です!」


――――――(進英ゼミナール) 


白澤光輝

「お!テスト勉強?」


清水音羽

「はい。」


わたしは学校の帰りに自習室でテスト勉強をしていた。

この時間にいる生徒は帰宅部である私だけだった。


白澤光輝

「進みはどう?」


清水音羽

「数学と英語は自信あるんですけど理科と社会が・・・普段勉強してない教科なので。それにテスト範囲もまだ分からないから。」


白澤光輝

「確かに数学と英語は出来るもんね。理科は三年生のこの時期だと物理かな?力とかの」


清水音羽

「はい。わたし物理苦手で・・」


白澤光輝

「確かにチェック多いね。わかんないところある?」


清水音羽

「もう全部分かりません・・・」


白澤光輝

「じゃあ一限目まで時間あるから教えようか。俺の説明が分かりにくかったら何回も聞いちゃっていいからね?」


清水音羽

「ありがとう御座います。」


大地が白澤先生を気に入る理由がよく分かるな。


―――――――(浜ヶ丘中学校)


鈴木伊緒

「ふざけんじゃねえよ!」


その日は全ての部活が少し早めに終わった。

その中でも終わるのが一番遅かった卓球部


鈴木伊緒

「お前なに親にチクってんの?」


清野琢磨

「待って・・誤解・・」


琢磨が教室の中へ入ると偶然に伊緒がいたので話そうとすると突然怒鳴り始めた。


鈴木伊緒

「はあ?!」


伊緒が琢磨に殴りかかろうとすると


大石大地

「おい!!」


教室の中へ入ろうとした大地がその様子を見て大声を出した。


清野琢磨

「・・・・たいち・・」


大石大地

「鈴木お前いい加減にしろよ。あいつの次は琢磨か?」


鈴木伊緒

「・・・・・・バーカ。」


―――――――(進英ゼミナール)


白澤光輝

「ああごめん。もうすぐ一限始まるからあとでね。」


清水音羽 

「はい。ありがとうございました!とても分かりやすかったです!」


白澤光輝

「そう?良かった!!」


ワークの解説の5倍は分かりやすかった。 

おかげで理科はかなり進んだ。

テストもいけるかもしれない。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ