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タイトル無し  作者: ルル
37/75

37話

なんて強がったけど・・・


清水音羽

「have+過去分詞・・・have+過去分詞・・」


めっちゃキツい。


今はゴールデンウィーク初日

朝の10時から始めて休憩挾みながらやって気づけば夜の8時になっている。

こんなに勉強したの初めてだ・・・


清水音羽

「I have never ・・よし終わった!!」


英語の宿題は終わった。 

英語の予習もするつもりだったけど今日はいいかな。

10時間も勉強したんだし。


清水音羽 

「ああ。無性にコンビニのスイーツ食べたくなってきた。」


わたしは財布を持って近くのコンビニへ向かった。


「だからしつこいってば!!放っといてよ!!」


買い物を終えて帰ろうとすると

女の人の怒鳴り声が聞こえた。

わたしは怖くなってとっさに逃げた。


―――――――(ゴールデンウィーク明け)


大石大地

「目の下どうした?」


清水音羽

「ああ。・・ちょっと睡眠不足でさ」


朝のホームルーム前 

その日は塾があるので予習をしていた。


大石大地

「っていうか進度はやっ!もう二次方程式?!」


清水音羽

「だって一ヶ月後テストだよ?進めないとやばくない?」


大石大地

「絶対そこまで進まないから!いま因数分解だよ?!なんか最近変わってない?」


清水音羽

「・・・・ああもう!!分かんないわ!うるさい!」


大石大地

「・・・わりい。」


音羽が少し声を大きくして怒ると大地は申し訳なさそうに謝った。


清水音羽 

「ごめんね。」


音羽は我に戻ったように大地に謝り教室から出た。


清野琢磨

「なんだあれ、八つ当たりじゃねえか。」


音羽が教室から出ると琢磨は音羽が出て行った方向に向かってそう言った。


大石大地

「そりゃ1日10時間も勉強してりゃイライラするわな。」


清野琢磨

「だからって八つ当たりしていいわけじゃないだろ。お前が言えないなら俺が言ってやる。」


大石大地

「いいよ!お互い様だから!」


何だってんだ。

身の丈に合わない志望校に興味を持ったのか?


―――――――(進英ゼミナール)


白澤光輝

「宿題お疲れさま。それじゃ次は二次方程式からだね。」


清水音羽

「はい。」


私はまた黙々と問題に取り掛かった。

そしていつものようになんの質問もしないまま授業が終わった。


白澤光輝

「清水さんは解説見ただけで出来るタイプなんだね。初めて解いて全問正解ってすごいよ。」


清水音羽

「・・・」


予習してる事が言いづらい。

このひと私が賢い人だと思ってるよ。

本当はかなり馬鹿なのに。


白澤光輝

「宿題なんだけどさ・・一ヶ月後中間テストじゃん?たぶん二次方程式は出ないと思うんだよね。復習しない?」


清水音羽

「はい・・」


確かに今まで数学と英語ばかり勉強してたけどそろそろ理科と社会も本格的に勉強しないといけないな。


――――――(次の日)


それは昼休みの事だった。

その日は図書室が開いていたので図書室で勉強をしていた。

そして予鈴がなりそうなので教室に戻ろうとしていた時だった。


「ふざけんじゃねえよ!!」


男子生徒の叫び声とモノを投げたような音が聞こえた。

それはうちのクラスからだった。


清水音羽

「なに?!」


わたしは教室の中を覗いた。


鈴木伊緒

「さっきから好き放題言いやがって!!」


暴れたか。

こいつ・・・


鈴木伊緒

「おい!!なんとか言えよオラ!!」


内村陽大

「やめろ!!」


通りかかった内村先生が殴りかかろうとした伊緒を取り押さえた。


内村陽大

「誰か担任の先生呼んでこい!!それと男の先生もな!」


清水音羽

「・・・なにこれ・・」


――――――(五時間目)


その時間は総合だったが担任不在のため自習になった。


清水音羽

「なにがあったの?」


教室の中はさっきの話題でざわついていた。


大石大地

「おれは他の奴と喋ってたから詳しくは知らないんだけどさ・・・」


鈴木と清野は鈴木が転入して来た時から話し始めてけっこう仲が良かったらしい。

それで男子数人とその二人で話してたんだけど清野がちょっと鈴木を煽ってそれに乗っかってその男子数人も伊緒を煽ったら


大石大地

「いきなり琢磨に怒鳴って椅子投げて殴りかかった。」


清水音羽 

「昔からああなの。」


気に入らないことがあるとすぐ手が出たり相手の弱みを握ったりして貶めるようなやつだった。


わたしほど嫌なことされた奴はいないと思うけど。


―――――――(鈴木家)


鈴木美桜(すずきみお)

「本当に申し訳ございませんでした!!」


鈴木美桜は椅子を投げられて頭を怪我した琢磨とその母親に土下座した。

 

清野舞彩(きよのまい)

「いったいどう言う教育してるんですか!!打ちどころ悪かったら死んでたかもしれないんですよ?!」


鈴木美桜

「申し訳ありませんでた!」


清野舞彩

「謝れば済むと思ってるんじゃないでしょうね?!なんで加害者である伊緒くんがこの場にいないんですか?!連れてきてくださいよ!!」


清野琢磨

「もういいってば・・・」


清野舞彩

「いいえ!よくありません!」


鈴木美桜

「申し訳ありませんでた!今連れてきます。」


そしてしばらくすると

 

鈴木美桜

「ほら、謝りなさい。」


ムスッとした伊緒が清野親子を睨んでいた。


清野舞彩

「なによその反抗的な目は!!あんた人を怪我させて何様のつもり?!」


鈴木美桜

「伊緒!!」


そんな騒ぎが暫く続きこちらが治療費を払うということで穏便に済ませてもらった。


鈴木美桜

「・・・・このクソガキ!!」


美桜は伊緒の腹部を思い切り蹴った。

 

鈴木美桜

「テメエ何回目だ!!私言ったよな?!問題起こすならバレないようにしろって!!」


鈴木伊緒

「グッ・・ガハッ・・ごめ・・」


美桜は腹部を蹴りながら


鈴木美桜

「目障りなんだよ!!おめえなんか産みたくなかったわ!とっとと死ね!」


暴言を吐いた。


鈴木美桜

「これ以上変なことすんなよ?そんじゃしばらく帰らないから留守番よろしく。」



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