31話
―――――(三ヶ月後)
寒い冬の終わりを感じコートの存在価値がなくなった3月頃
清水音羽
「メモるから教えて。」
大石大地
「学校から駅の方に歩くんだけどその途中のコンビニと郵便局員の間に細い道があるじゃん?そこをまっすぐ進むと着く。」
それは昼休みの事だった。
大地が琢磨と話してる時に隣の席の音羽は大地に道を聞いていた。
清水音羽
「ありがとう。」
大石大地
「そんなに嫌な先生いないから大丈夫だよ。あと副室長は超いい人!あの人だったらラッキーだから。」
引っ越してから日にちが経ち新しい環境にも慣れてきた。
そして2月に期末試験があったがほんとんどの教科で点数が落ちていた。
花井さんは私がこれから受験生になるということで私に塾を勧めた。
定期テストですら点数とれないのに独学で受験勉強なんて無理だし。
でも学力試験がない学校があったような・・・
すごい底辺校だけど・・・
大石大地
「今回のテスト何点だった?俺ヤバイよ。
国語50点 数学69点 英語18点 理科50点 社会69点」
清水音羽
「お前の点数聞いてないし!絶対に言わなきゃいけない状況にもってくるんじゃねえ!」
大石大地
「国語!問題数多いし!平均ギリギリだからね!でも理科はちょっと頑張った。もっと突っ込むところあんだろ!」
清水音羽
「英語どうした!!」
大石大地
「解答欄全てずれちゃいましたー!!」
清水音羽
「なにしてんの?!ちなみに私は
国語43点 数学25点 英語39点 理科54点 社会52点」
大石大地
「ヤバッ!数学ヤッバ!」
清水音羽
「苦手なんだもん!アリスは?私たちの点数盗み聞きしたよね?」
音羽はいつも昼休みにアリスとお喋りしているので近くにいたアリスには二人の会話が聞こえてしまう。
真城アリス
「脅しじゃん。わたしは
国語75点 数学92点 英語100点 理科96点 社会92点」
次元が違う。
聞くんじゃなかった。死にたくなる。
大石大地
「国語どうした?中間のとき100点だったのに。」
真城アリス
「漢字で解答欄全てズレちゃったの。」
清水音羽
「ずらし過ぎじゃない?!漢字の配点って25点だよね?・・」
やっぱり化物だ。
大石大地
「もう夏目行けちゃうんじゃね?」
真城アリス
「夏目はねえ・・・天才しかいないかね。明らかに場違い過ぎる。」
―――――(進英ゼミナール)
夜の9時頃
わたしは塾の体験授業に来ていた。
「あの、清水さん?」
清水音羽
「は、はい!は・・じめまして!」
やばい。緊張する。
目の前にいたのは大学生くらいの男の人だった。
背がめっちゃ高くてスポーツやってそうな体格をしていた。
白澤光輝
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ!俺は副室長の白澤!」
この人か!!
初対面でタメ口使ってるし。
でも生徒に敬語使うような先生いないし
それが普通か。
そして中へ入り授業が始まった。
白澤光輝
「じゃあ自分が得意なの選んでおいてね。」
教室は一部屋で通ってる人はほとんどが中学生
席はよく学校で班の形にするようなのと形が似てて1ブースに生徒が四人で先生が一人でそれが8ブースある。
白澤光輝
「決まった?」
清水音羽
「は、はい!」
わたしは数学の問題集を眺めてページを決めていた。
とりあえず私でも出来る計算問題にした。
白澤光輝
「じゃあここまで解いてみようか。」
私は指定された範囲まで解いた。
簡単な問題だったのですぐに終わった。
なんか一対一だと緊張する。
白澤光輝
「答えを言うね?1番が2a−b 2番が4a−9c 三番が・・」
こんな感じで授業を受けていた。
白澤光輝
「数学は得意?」
清水音羽
「いいえ・・苦手です。」
白澤光輝
「得意な教科ある?」
清水音羽
「数学以外はほとんど同じくらいの点数です。理科は・・二年生の後期くらいから伸びてきてるんですけど。」
白澤光輝
「理科か・・この塾に通ってて中学も清水さんと同じ子いるんだけどそのこ理科がすごい苦手なの!大石大地って知ってる?」
清水音羽
「隣の席なんです。同じクラスで。」
白澤光輝
「そうなの?!今度理科教えてあげてね!本当に壊滅的でさ・・大石君と話したりする?」
清水音羽
「まあ・・」
点数そんなに変わらないし。
むしろ私が他の教科を教えられたいわ。
白澤光輝
「でも英語はすごいよ!!」
その英語で解答欄ずらして苦手な理科の二分の一も取れなかったとは言えないだろうな。
白澤光輝
「でも解答欄ずれて点数低かったんだって!もうみんな大笑いだよ!!」
言ったのかよ。
清水音羽
「私も聞きました。」
――――(職員室)
坂下真理亜
「アホすぎません?」
斎藤明
「ほんと!受験の内申に関わるテストで何してるんだか!」
大地の解答欄ずらし事件は学年の先生の間でも有名になった。
内村陽大
「作者を李白じゃなくて紅白って書いてました。」
坂下真理亜
「テスト中に質問あるか確認しに行って漢字がわからないところはなにで書いてもいいって言ったんです。ひらがなでもカタカナでも英語でもいいって。そしたら配点高い記述問題を英語で書いてました。でもスペル間違ってたのでバツにしました。」
もはや狙ってるとしか思えない。
――――(帰り道)
内村陽大
「あいつってあんな天然だったかな。」
坂下真理亜
「でも今までで1番点数は高かったですよ。やっと50点いきましたから。あんなふざけたことしなかったら60点だったのに。」
内村陽大
「記述の配点高くないですか?!」
夜の10時頃
いつものように駅まで一緒に帰っていた。
でもこんなところを生徒にみられたら面白がって噂流す奴いるだろうな。
流されそうな噂は実は当たってたりするもので・・・
坂下真理亜
「・・・・」
内村陽大
「・・・どうしたの?」
真理亜が突然立ち止まって後ろを振り向いた。
坂下真理亜
「いいえ。なんか気配感じて・・気のせいです。」
真理亜はそう言ってまた歩き始めた。
内村陽大
「怖いこと言わないでよ。」
バレたらどちらかがどっかにとばされるが俺達は付き合っている。
もちろん今はバレてない。
実際付き合って変わった事はそんなにない。
あると言えば俺がタメ口使うようになったことくらいだが同い年なので別におかしくないし仕事の時はいつも通り敬語だ。




