表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトル無し  作者: ルル
26/75

26話

人には知られたくない過去や秘密があるものだ。     

どんな些細なことでも・・・


大石大地

「おはようー!」


清野琢磨

「おお来たか。昨日はどうしたんだよ。お前と同じブースだったのにお前来ねえから白澤先生が心配してたぞ。」


大石大地

「白澤先生だったの?!ついてねーなクソッ!・・聞いてよ!きのう内村先生に倉庫のダンボール運ぶように頼まれたんだけど倉庫に閉じ込められてさ。二時間もね!」


清野琢磨

「本当に事故じゃねえかよ!なんで閉じ込められたの?!」


大石大地

「倉庫の中でボケーッてしてたら内村先生が助けてくれた。なんか誰かが勘違いして閉めちゃったらしい。内村先生めっちゃ慌てて大丈夫か?!って。でも帰った後に塾には連絡したから大丈夫」


俺と鈴木が喧嘩して数日経ったけどあいつは何もされてないらしいから良かった。  


清水音羽

「おーい。生きてる?顔色悪いよ?」


真城アリス

「ちょっとね・・昨日寝れなくて。」


清水音羽

「前も言ったでしょ!ちゃんと寝ないと前みたいに体壊すよ?!」


音羽が目の下にクマを作ったアリスにそう言った。


真城アリス

「うん。そうだね。気をつけるよ。」


お前は母親かよ。

確か自分で料理とかしてるんだっけ?

これで成績さえ良ければな。

と、自分のことを差し置いて大地は心の中で思っていた。


真城アリス

「そう言えば昨日音羽の家に時間割変更のことで電話したけど誰も出なかったんだけど。」


清水音羽

「・・・それいつ?」


真城アリス

「5時半くらいかな?」


倉庫にいた時間だ。

母親は帰りが遅いからこんな時間にいるはずがない。

と言うかここ一週間は会ってない。


清水音羽

「ご飯の材料の買いだめしてたかも。かばん重いからいったん家に帰って着替えてたし。わたし買い物長いんだよ。」


真城アリス

「・・・そっか。でも教科が増えた訳じゃなくて時間が入れ替わっただけだから安心して?」


清水音羽

「ああ良かった。」

   

真城アリス 

「あのさ、わたし冬休み暇なんだけど良かったら遊ばない?」


清水音羽 

「いいよ!いつにする?!でも年末は無理だよ?大掃除しないといけないからね。」


真城アリス

「じゃあクリスマスは?」


清水音羽

「いいね!その日家に親いないからうち来る?!一緒に映画見たりしない?!ケーキとか作ったりしてもいいし。」


真城アリス 

「なにそれ楽しそう!でもわたし料理とか壊滅的に出来ないよ?」


清水音羽

「わあギャップ萌え・・でもいいの?家族と過ごさなくて。」


真城アリス

「お母さん仕事だからいいの。」


そして冬休みが始まった。


―――――(職員室)


クリスマスって何だろう。

何でイエス・キリストの誕生を祝う日がいつの間にかリア充のお披露目会になったんだろう。


内村陽大

「テスト作るの早くないですか?」


坂下真理亜

「他にすることないんですもん。」


冬休み初日のクリスマスイブ

そんなリア充達に嫉妬する暇もなく仕事に追われていた。


内村陽大

「あの・・時間あったらちょっと頼みたいことあるんですけど。」


坂下真理亜

「今日は早めに帰りますけど貴方に使う時間はありません。」


内村陽大

「うわあ・・心が刺さる断れ方したよ・・」


―――――(清水家)


クリスマスはリア充のお披露目会になっている。

そして何故か友達同士でパーティーとかしてると負け組みたいな印象があるけどそれはいつからなのだろうか。


真城アリス

「なんかさ、本見てケーキ作ったことあるんだけどいつも焼くところで失敗するんだよね。」


清水音羽

「逆に材料混ぜるだけで失敗するほうがおかしいと思うけど。わたしも小学生のころチーズケーキ作ってたら外は焦げてるのに中身は焼けてないっていう最悪の状態になったことあるからね。」


音羽とアリスはクリスマスケーキを作りながら話していた。  


真城アリス

「今は大丈夫なの?」


清水音羽

「不味くはないと思う。普通にオーブンの温度調節をちゃんとすれば焼ける。」


私たちは中学二年生

リア充がいてもおかしくない年齢 

だけどいなくてもおかしくないと思う。


清水音羽

「それじゃあ焼けるまで時間かかるし使わない食器片して映画でも見ようか。」


だけど高校生くらいになると結構ヤバイ気がする。

私が現在通ってる中学の隣にはそこそこ偏差値の高い高校があるのだが80パーセントの確率でリア充を見かける。


そして近くらしいけど場所は分からない偏差値もよく分からない私立高校もあるのだがそこでもリア充を見かける。


真城アリス

「そう言えばあの後は大丈夫?なにもされてない?」


清水音羽

「うん。あのひと部活始めたから帰る時間違うし。」


真城アリス

「そう。よかった。」


二人は食器を洗いながら話し始めた。


清水音羽

「て言うかアリスも大丈夫なの?最近また追い込んで勉強してる感じがするんだけど。」


真城アリス

「そっちじゃないかな。DとかE判定だったらともかく今から頑張る必要無いかなって。」


清水音羽

「よく分からないけどそうなんだ・・・じゃあ気のせいか。ほら、この前寝れなかったって言ってたでしょ?」


真城アリス

「ああ・・・」


清水音羽 

「なにかあったの?」


真城アリス

「ああ。ちょっと人殺そうと思ってて。」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ