056 わたくし逃げたいですわ
昨日は更新できず申し訳ありませんでした。昨日の分になります。
ナーチェリアの襲撃があった翌日、A班も帰還したとの報告がされ、魔導騎士科は一同は報告のために呼び集められた。
久しぶりに十五人が教室で一同に会する。
訓練を終えたみんなは意気揚々と、はしていなかった。
「「「「うっ!?」」」」」
怖い、どうしよう。
いやほんと、まじで怖い。
もしかしたらゴブリンキングやナーチェリアに殺されかけたとき以上かもしれない。
何が起きているのか、その説明は一言で済む。
イリスが怒ってる。
彼女の周囲には魔力ではなく、目に見えない殺気が滲んでいた。
昨日部屋でふたりっきりになった後、僕はイリスに自分の性別や前世に関わる事柄をはぶいて、ナーチェリアとのやりとりを全て教えていた。
それからずっとこうなのである。
もちろん僕への殺意じゃないことは分かっている。
なんならこのクラスのほとんどの人はとばっちりだ。
何故ならこれは全て、たった一人に、ナーチェリアだけに向けられているのだから。
「お久しぶりです、ナーチェさん」
「え、えぇ。久しぶり、ね?」
僕らが教室へ入った時、ナーチェリアは自分の席に座っていた。
それがイリスを見た瞬間、一息の間に教室の隅っこへ移動していた。
具体的には掃除用具入れのロッカーとかがある辺りだ。
「どうしたんですか、そんな隅っこにいって。それじゃ本当に猫さんみたいですよ?」
「た、たまにはそれもいいかなって、ね? にゃー」
「は?」
「にゃーっ!?」
イリスの殺気が膨れ上がった。
ナーチェリアが猫のような悲鳴をあげた。
「あのナーチェがあんなに震えて」
「っていうか誇り高い獣人が自分から猫の真似するなんて」
「いや、それよりなんでイリスのやつあんなに怒ってんだ? 訓練中に別行動になっちまったから、あの後のこと色々聞いておきたかったんだけど」
ざわつくクラスメイトの中にジミーとミゾレもいる。
あれから再会するのは初めてだから、ちょっと気まずくなるかと思ったんだけど。今はそんな余裕のある状況じゃない。
「やれ! そこだイリスさん! ナーチェなんてぶっとばせ!」
「なんでマーティンがイリスさんを煽ってるの? わけがわからない」
「こちとら一度身体を真っ二つにされたからな。隣に転がってる自分の下半身を見たときは、回復魔法が使えてよかったって思ったよ。心の底からな!」
「「「「本当になにやったんだナーチェリア!?」」」」
ま、マーティン、そんなことになってたのか。
よかった、生きていてくれて本当によかった。
あと真っ二つが縦方向じゃなくて、本当に。
「ナーチェさん、クリスタさまを殺そうとしたって本当ですか?」
「ちょ、ちょっとした行き違いよ。勘違いだったから、もうしない」
こっちをチラチラ見ながら後ずさるナーチェリア。
いや、そこもう壁際だから下がれないんだけど。
たぶんあれ、話を合わせろって事なんだろうなぁ。
まぁ、実際不幸な誤解だったのは事実なので、わざわざ追い詰める必要もないだろう。
イリスにしても僕が昨日話してあるから、これはナーチェリア本人がどう思っているかの確認作業だと思うし。
「イリス、本当に不幸な行き違いだったのだから、乱暴なことをしてはダメよ?」
「はい、大丈夫ですクリスタさま」
そういいながら笑顔のイリスがナーチェリアへと近づいていく。
ただし、目だけが笑っていない。めっちゃ怖い……。
「ナーチェさん」
イリスの右手がすっとナーチェリアの頭へと伸びる。
イリスのほうが背が低いので、ナーチェリアを見上げるような姿勢になっている。
それに本能的な恐怖を感じたのか、ナーチェリアは省略魔法を唱えた。
「《来た──」
「《魔力障壁》」
それを遮るようにして、ナーチェリアに障壁魔法がかけられた。
そして彼女の大剣が転移、してこない。
「え、あれ?」
「ダメですよ、ナーチェさん。おいたしちゃ」
「な、なんだいまの」
「妨害魔法、じゃないよな? なんで《来たれ》が打ち消されたんだ?」
「それは障壁魔法が攻撃を防ぐものではなく、魔力を遮るものだからだよ!」
「「「「知っているのかヨハン!?」」」」
毎度おなじみ解説役の最年少クラスメイト、ヨハン君十二歳。ちなみに制服は赤。
ヨハン君の説明によれば、同じ結界系に属する防壁魔法は物理的にその場に存在し、物質を妨げる魔力の壁を作り出す。
ただ存在するが故に壊すことができ、特に同じ魔力で構成された魔法には弱い。結果として魔物の攻撃にも脆いらしい。
ところがこの障壁魔法は、実際にその場に存在する壁を作り出すわけではない。
魔力の流れを阻害し、散らしてしまう力場のようなものを形成しているらしい。
だから強力な高位魔法であっても威力が減衰されるし、魔力体である魔物の攻撃も防ぐことができる。
反面物理的な攻撃には効果がない。
ここで重要なのが魔力の流れを阻害する、という点だ。
実はこれ、内側から外へ向かう魔力も乱れてしまうので、自分の魔法にも影響が出る。
だから普通は体の表面を覆うように防壁魔法を常時展開して、必要に応じて障壁魔法を展開するのだとか。
当たり前のように言ってるけど普通無理だから。
みんなも頷いてるけど、普通の魔導師じゃできないからね。
「でもマーティン、俺普通に障壁魔法の内側から攻性魔法打てるぞ? そりゃ多少は弱くなるけど」
「ジミーさん、ここで大事なのが二点あるんだよ。ひとつはあの障壁魔法はイリスさんが使用したものだという事。あれがナーチェリアさん本人の魔力なら、魔力の乱れも最小限で済み、魔法が発動したと思う。けれど他人の魔力ではそうはいかない。障壁魔法に攻性魔法かどうかを見分ける能力はないから、自分と違う魔力は全力で妨害しにかかるんだよね」
部屋の中で火があれば、それが火事でも、ちょっと派手なアロマキャンドルでも働いてしまう火災報知機みたいなものかな。スプリンクラーも完備で。
「そして二点目。《来たれ》は自分の魔力でマーキングしたアイテムを手元に引き寄せる魔法だけど、その際にこちらからアイテムへここにいるぞ、という信号用の魔力を放つ。そしてアイテム側の魔力がこちらへと一度帰ってくることで道を作り上げ、正確な場所への転移を可能とするんだ」
「なるほど、内側から外へすら妨害されるのに、外から内へなんて障壁魔法の本領発揮とばかりに邪魔されるわけか」
「その通り! これもやはり自分で張った障壁魔法なら同じ魔力なので平気だったんだろうけど、他人のものではご覧の通り」
そんな方法があったのかと感心する一同。
僕も障壁魔法の存在は知っていても、そんな使い方があるとは思わなかった。
解説してくれたヨハン君もすごいが、それを咄嗟に使うイリスが凄まじい。
ただ問題なのは、これ別に実戦でもなければ、模擬戦ですらないってことだろうか。
「行き違いだったならいいんです、でも、もし次にクリスタさまを殺すつもりで剣を向けたら。その時は」
「むけ、ちゃったりしたらどうなるのかしら?」
イリスがそっと、やさしく慰撫するようにナーチェリアの左頬を右手で撫で。
反対の左手で自分の頬に手を当てて、こくんと首を傾げて囁くように、けれど教室によく響く声で呟いた。
「わたしが殺る気でお相手しますね♪」
教室の気温が、何度か下がったかのように錯覚した。
ナーチェリアは答えず、ただ首を何度も縦に振っている。
「イリスさん、似てきた」
「そうだな、なんかわかるわ」
「似てるってぇ、誰にですかぁ?」
おっとりとしたクラスメイトの声に、ジミーとミゾレが揃って答えた。
「「クリスタ」さん」に」
「「「「たしかに」」」」
「わたくしあそこまで怖くありませんわよ!?」
「おい、お前ら席につけ! ってどうした、何があった」
そこで入ってきたロバートが教室の中を眺めてきょとんとしている。
やめろ、おっさんがきょとんとしていても可愛くない。
「なんでもありませんよぉ、みんなでヨハンくんのお話を聞いていただけですからぁ」
「そうか、ヨハンは学園の教師でも舌を巻くほどの知識があるからな。それもいいだろう。だが、いまからは報告の時間だ。A班から順に話してもらう」
「ロバート教官。A班には教官も同行していただけましたが、わざわざ報告をする必要があるのですか?」
問いかけたのは涼しげな水色の髪を細い三つ編みにし、肩から前へ垂らしている少女だった。
瞳の色も同色で、明らかに高魔力保持者だろう。制服の色は赤、貴族だ。
なんか、色合い的にイリスと制服を交換させたい。
いっそイリスには僕と同じ黒い制服をプレゼントしてしまおうか? 髪や目の色的に青より似合うと思うんだよね。
「もちろんだ。お前らの場合は正確には俺ではなく、ほかのクラスメイトたちとの情報共有のためだと思え」
「なるほど、そういうことでしたか。失礼いたしました」
「なに、構わん。疑問を疑問のままで放置するやつは成長しないからな。改めて報告してくれ」
「了解です」
ロバートから僕らのほうへと向き直り、胸を張る水色の少女。
どうでもいいが胸元がわりと慎ましい面々が多いこのクラスの中では飛びぬけて大きい。
何がとは言わないが。
「それではみんな、もう知っているとは思うが、改めて。A班の班長を担当させてもらっている、第三席のミリアリア=ノースティンだ」
第三席ってことは、ジミーとナーチェリアの間か。
正直ナーチェリアより強いって聞くと恐ろしいんだけど、ジミーより下って聞くとどうにも。
いや、ジミーが弱いわけじゃないって分かってはいるんだけど。
あぁでも、さっきのナーチェリアは情けなかったな。あのイリスは僕も怖かったけど。
実際の強さ以外に相性とかもあるのかもしれない。
僕の場合はジミー特攻とか? ……い、いらない。
「我々の実地訓練の内容はミコタス村の付近に出没する猛獣の退治、だったんだが」
一度瞳を閉じ、深呼吸したミリアリアは言葉を続ける。
「我々が到着した時点で複数の猛獣が合体。キメラになって暴れ始めた」
「説明しっ」
「はいはいヨハンはちょっと引っ込んでような、いまミリアのターンだから」
魔物の名前を聞いて立ち上がったヨハンくんの襟首をマーティンが掴んで座らせた。
キメラについての知識は前世のエセ知識しかないので、この世界でどんな存在なのか知りたかったんだけど。
「うむ、わたしがちゃんと説明するから安心してくれ。キメラは中位の魔物に該当する。触手の生えた直系10cmほどの球状の肉塊が本体で、周囲の生き物を取り込んで外郭を作り上げる。今回取り込まれたのは狼や猪だったので倒すのは簡単だったんだがな」
キメラっていう生き物がいたり、誰かに作り上げられたわけじゃないのか。
触手の生えた肉塊に生き物が取り込まれるのなんて見たら、SAN値が減りそうだ。
「本体の逃げ足が早くてな。外郭を倒しても倒しても他の生き物を取り込んで復活するのには参ったよ。結局村の人たちに破壊しても平気な土地を教えてもらって、そこに追い込んでから全員で高位攻性魔法を叩き込んでキメラは消滅、村人に被害はなし」
ちょっとドヤ顔のミリアリア。
顔立ちも整っていて胸部装甲も分厚いけど、かっこいいって表現が似合う女の子だ。
「で、貴重なキメラの魔石も消し炭にしたわけだ」
「はうっ!? あ、あれはでも、教官が手助けしてくだされば!」
「馬鹿か、俺はあくまで監督のためについていったんだ、手を出してどうする」
「うぐぅ」
あれ? 急にかっこ悪くなったぞ。
「だがまぁ、本来の訓練内容を超える相手に対して被害を出さずに解決したのだから十分だろう。ご苦労だった」
「あ、ありがとうございます!」
十分だっていうなら追い詰めなくてもよかったのでは。
まぁ教師が生徒へアドバイスしたようなもの、なのかな?
「えー次はぁ、わたしが報告しますねぇ」
「まてシルシル、B班の班長はナーチェリアだろう?」
「たしかにナーチェが四席、わたしは六席ですけどぉ、今回あの娘途中で訓練放棄したんで代役ですぅ」
「放棄? どういうことだ、キュリオール先生からは何も聞いていないが」
「全部説明するのでちょっと待ってくださいねぇ」
みんなの視線がナーチェリアに集中するも、彼女はそ知らぬ顔で窓の外を見ていた。
いや報告を聞け。自分の班だから聞かなくて良いというわけじゃないだろう。
「B班のお仕事はぁ、シャンティーユの町の下水に住み着いちゃった鉄食い鼠の群れの退治だったわけですがぁ。雑魚なのでゆったりまったり殲滅していたところへスライムが現れましてぇ」
「説明しよう!」
「だから座ってろ」
再び座らされるかに見えたヨハンくんだが。
「あ、話すのかったるいのでぇ、してくれるならお願いしますねぇ」
とのシルシルさんの声もあって解説してくれることになった。
「いいのかい!? スライムは全身が流体で構成された中位の魔物でその原典は水分補給のための魔法なんだ。水を生み出す魔法じゃないのが厄介なところで、生き物とみるや自分にとりこんでその相手を水分で満たそうとするんだよ。最終的に自分と一緒になれば相手も流体、つまり全身水分なので水分補給完了ってことだね。物理攻撃がほぼ無効化されるから魔法が使えないと危険度は上位の魔物に匹敵するね。それから!」
「もういいヨハン十分だ!」
あ、またマーティンに座らされた。
語りたがりは長引くからな、仕方ない。
「とまぁそんな感じのすごく大きいのがいましてぇ。流体なんで正確なサイズは説明しにくいんですけどぉ、高位の凍結魔法で固めたときはこの教室と同じくらいの大きさでしたぁ。こっちの班にミゾレさんがいればもっと簡単に倒せましたねぇ」
それは、でかいな。
物理が効かないといっても小型なら全身くまなく押しつぶすとかで倒せそうだけど、そのサイズは僕じゃ手も足も出ない。
ミゾレなら氷の精霊と契約している氷のエキスパートだから、あっさり倒しちゃうんだろうな。
とはいえ彼女はC班の仲間だ。B班には申し訳ないけど、そこは運が悪かったと諦めてもらおう。
「でぇ、ぶっちゃけ問題はここじゃないんですよぉ。そのスライムの討伐の直後にシャンティーユの町にとある噂が流れてきたんですけどぉ」
シルシルさんの口から語られたその噂とは『ブリューナク侯爵家のアルドネスがその妹のクリスタに殺された挙句、肌身離さず持っていた宝石を奪い取られ、屋敷には火を放たれたらしい』というものだった。
この噂そのものは事前にジェイドから報告を受けていたのだけど、そりゃナーチェリアも恩人がこんな目にあったと知れば怒る。
「それを聞いたナーチェがあの野郎ぶっ殺してやるって叫んで、強化魔法を重ねがけして町から飛び出しちゃいましてぇ。ほらぁ、スライム倒しても鉄食い鼠の残党がいないか調べたり、町の領主さんへの報告とかありましたからぁ、とりあえずマーティンに私の転移魔法で王都へ先回りしてもらいましたぁ。ですよね?」
「うん。そしてクリスタさんに襲い掛かったナーチェを足止めしようとして胴体を真っ二つにされました」
「「「「うわぁ」」」」
「ナーチェリア」
「はい」
「後で指導室に来るように」
「……はい」
「で、C班だが。お前らは誰が説明する」
「あら、班長はイリスですわよ?」
「わかってるが、そのイリスがそんなもんつけてるから一応な」
クラス中の視線がイリスの首元に集中している。
「ふ、わたくしの下僕は可愛いでしょう」
「何クラスメイト奴隷に落としてんだコラっ!」
ゴヅンッ!
「ったぁああっ!? 殴ることないじゃありませんの! 大丈夫ですわよわたくし専属ですから! 元々同室で世話係ですし実質被害ゼロですわ!」
「魔導騎士科の首席が序列最下位の奴隷って時点で大問題だどあほう!」
ここまで二人とも早口である。
わかってるけど仕方ないんだよ!
僕は悪くない、悪くないぞ! 浚ったのはお兄さまだし首輪僕に渡したのはお爺さまだ!
イリスにあげたのは僕だけど、つけたのはイリス自身だし!
……あれ? これって僕個人が悪いかと聞かれたらやっぱり答えはNOだけど、ブリューナク家が悪いって言われたら一寸の逃げ場もなくYESを選ぶしかないのでは?
「ちょっとジェイド、お助けなさい!」
「それでは皆様、恐らくC班の状況を一番把握しているのは私だと思いますので、僭越ながら箇条書きにさせていただきます」
「ジェイド!?」
ひどい、見捨てられた。
たしかにジェイドが一番状況を理解してるだろう。僕は村を飛び出したし。
でもちょっとくらい助けてくれてもいいんじゃないかな。
そんな願いもむなしく、ジェイドは黒板に今回起きたことを書き並べていく。
・訓練内容:魔獣(多足蛙)の討伐
・温泉の作成。主犯はクリスタ=ブリューナク。実行犯はミゾレ。
・下位魔物300体以上の討伐
・班長イリスと村の子供たちが誘拐される。犯人は領主アルドネス=ブリューナクと推定。
・《隷属の首輪》の効果でクリスタ=ブリューナクがイリスを追跡。
・残りの班員は村人への説明と学園への報告のため村に待機。
・中位魔物をクリスタ=ブリューナクが単独討伐(物理)。
・領主の屋敷への放火。領主は消息不明。実行犯はクリスタ=ブリューナク。
・聖獅子騎士団の手で村へ子供たちが護送。
・子供たちに何らかの後遺症などがないかをジミーとミゾレが診断。全員無事と確認。
・各々の役目が終了したと判断された時点でジェイドの召喚術により個別に回収、王都へ転移。
「以上となります」
「「「「「うわぁ……」」」」」
「見所はぶち切れたクリスタさまが、魔法も使わずゴブリンキングを再生不可能なまでバラバラにしたところでしょうか。あんな雑魚包丁だけで十分だぜ、という威厳に満ちていました」
「やっぱり見てましたのね!?」
「「「「「うへぇ……」」」」」
見事なまでに全員ドン引きしていた。
放火のあたりでナーチェリアの耳がピクピクと反応していたから、後で改めて事情を説明しよう。
たぶん理解してくれるはずだ。
さすがの彼女もゴブリンの群れを街に放ちたいとは思わないだろうから。
「C班、全員後で指導室へ来るように」
「ちょっと待ってくれ! 俺は今回マジでなにもしてないぞ!?」
「私も何もしておりませんが」
「うるせえここまでやらかしてたら全員同罪だ!」
ジェイドとジミーの悲哀をあらわすかのように、外では雨が降り始めていた。
合掌。
「他人事のように外眺めてるが、お前もだからな」
「あ、やっぱりですの?」
無念。
ちょっと濡れたまま数時間ほど仕事していたので風邪っぽくて寝込んでました。
いや、仮眠だけのつもりがぐっすりで。
更新できずに申し訳ない、という気持ちもありますができなくて口惜しいぃいぃぃ
(ノシ´・ω・)ノシバンバン
という気持ちが大きいですね、くそう!




