【3.】 『ビックリなヤツら』の話 [横書き&縦書き]
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【ビックリなヤツら】横書きバージョン
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つづいては、驚きなどを表現する【感嘆符】と【疑問符】です。
【感嘆符】(!)
:「ビックリマーク」のこと。正確には「エクスクラメーションマーク」
【疑問符】(?)
:「はてなマーク」のこと。正確には「クエスチョンマーク」
これらは単独でも用いますが、場合によっては複数を組み合わせて用いることもあるでしょう。
今回は【2つ続けて用いた場合】について紹介します。
第6表【感嘆符・疑問符の全角・半角】(横書きバージョン)です。
……ズレますねぇ。
2つ続けて記すケースでは、【半角記号として2つ記す】場合と、【全角記号として最初から2つ組みになっている記号1つで記す】場合があります。
これはフォントによって、かなり見え方が違います。
メイリオ系はそれほどでもありませんが、他のフォントでは【全角記号で2つをつなげているもの】を用いた場合【前後の文字との間がかなり詰まった形】になることが多いです。見栄えを考えると、あまり使わない方が良さそうです。
なお、時々悩まれるかも知れない組み合わせ。
【感嘆符と疑問符を1つずつ組み合わせる場合】は、どっちが先になるか?
これは日本語としての決まりはありません。
どちらも正解です。よってお好みのように。
(明治文学の頃から、この2つ(「!?」型と「?!」型)は混在しています)
しかしながら。
「印刷業界における組版処理では、原則として【感嘆符疑問符】形(!が先で、?が後)」
という約物習慣がありますので、【!?】が多いかも知れません。
なお、外国には「インテロバング」という【最初からこの2つの記号を1文字にしたもの】があります。
インテロバング記号 【‽】 [unicode:0x203D]
……一部のユーザの方には【 】内が表示されていないかと思われます。
また、日本語ではまず用いられていませんので、使わない方が無難でしょう。
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そして、これらの記号の【縦書き配置】にしてみた表示例です。
第7表【縦書きにしてみたら?】(ビックリなヤツら編)です。
一応、前例にならって縦書き化してみましたが、あまり参考にはなりません。
実際のところ「どのような環境下で縦書きにするか?」で【記号が横倒しになるかどうか】は決まります。
今回の例示では「半角記号を2つ並べた場合」でも「1文字ずつ縦書きになった」状態ですが、PDF化環境や用いる縦書き化ソフトによっては【半角記号が横倒しになった」状態で表示されます。ご注意下さい。
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なお、これら「感嘆符・疑問符」の入力で最も気をつけていただきたいのが【スマホ(モバイル)執筆】の方。
これらの記号類には、モバイル端末固有の【絵文字記号】がたくさん登録されています。ええ、それは見事なほどに色とりどりに。
……本当に“色とりどり”なんですよ。
PC環境で見た時は[黒色の普通の!]だったはずが、タブレットやスマホで見ると[ピンク色の!]とかになっていることが良くあります。多分、執筆時に絵文字を使ってしまい、それが読者の閲覧環境に応じて【機種依存の絵文字】に変換されてしまうのだと思われます。
それが悪い、という訳では無いのですが、読者の環境は様々です。小説表現ではやはり【絵文字は使わない】でいただけるありがたいですね。
文中でいきなり「ピンクのビックリマーク」が登場すると、結構【ビックリ】させられます……。
ちなみに。
スペイン語では「正書法」(正しい使い方)として、上下をひっくり返した【逆感嘆符】や【逆疑問符】も使います。
・逆感嘆符 【¡】[unicode:0x00A1]
・逆疑問符 【¿】[unicode:0x00BF]
これが出てきたら、スペイン語。(……懐かしの機械言語判断処理プログラムよ……)
使用法は、文頭や文中において『感嘆文を始める』や『疑問文を始める』という意味を持ちます。なおそれぞれの感嘆文・疑問文が終わる後には通常の疑問符・感嘆符が付きますので、「感歎/疑問している部分」が記号で囲まれます。分かりやすい♪
2017.03.11_23:00 こっそり追加。
なお、アラビア語は『右から左に書く、横書き』です。その為、アラビア語用に【左右反転した疑問符】というモノも存在します。
・反転疑問符 【؟】[unicode:0x061F]
……奥が深い。