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31歳からの魔法学校  作者: アイチー丸
2/11

入学早々一触即発!?

急いで入学式会場である体育館に向かった。

入口の前にはソリッドビジョンに映っていた優しそうなおじいさんがいた。

『あ、十念先生だ』と思った瞬間2人に平手打ちが飛んできた。

「こんな時間ぎりぎりに来るなっ!!!なめてんのか!?ああああぁぁぁ」

十念が怒鳴り散らした。

勇人と侑李は驚愕した。それもそうだ30代になってから人に怒られたことなどなかったからだ。

「す、すいません」と謝ると侑李が胸ぐらをつかまれた。

「【ReLife制度】の対象者だからと言って特別扱いしてくれると思ったら大間違いだぞ。昔の俺なら殴っているからな」

『もう殴られたわ』と勇人が思っていると勇人の胸ぐらもつかんできた。

「お前らなんでこんな時間ぎりぎりに来た?」と十念が聞いてきた。

「みんなこのくらいの時間に登校してるからです」と素直に答えると

「お前はみんなが人殺しをしてたらお前もするのか?」とドスの聞いた声で聞いてきた。

「それが世界の理ならやりますよ、俺...」と勇人が答えた。

「ふっ面白い合格だ。通れ」と十念は体育館へ入れてくれた。

体育館に入った瞬間クスクスと笑い声が聞こえる。

「30代にもなっておこられてやんの」

「だっせぇ」

「おっさんぶっさww」

侑李が顔を伏せてしまった。

その瞬間勇人はステージ上に上がりマイクをとり

「恵まれた環境に生まれたボンボン共が言いたいことがあるなら直接言いやがれ!!!」

と言い放った。

周りの生徒はぽかーんとしてしまった。

そんな中一人の生徒が

「うるせー殺すぞおっさん!!!」

というと周りの生徒も便乗し騒ぎ始めた。

鳴り止まない怒号の中、いきなり何かが発光した。

「うわっまぶしっ」となった瞬間一人の生徒が勇人の目の前に現れた。

「あなたは【ReLife制度】対象者の一人、熊井勇人さんですね、ようこそ日本魔法専門学校へ」

「だ、誰だ?」と言うと

「紹介が遅れました。私はここの生徒会長の村河むらかわ 豪二ごうじです。

私のスピーチがあるのでどいていただけますか?」

と丁寧にどくよう促された。

「ああ、悪いな」とどけようとした時

『う、動かねえ...だと?』

「おや?どうしました?」とにやけながら豪二は言った。

勇人の体を光の鎖が巻いてあった。

すると生徒が「で、出た!村河会長の【聖刻の印】だっ!!あれをくらったら10分は動けねぇぞお!」

「あいつ、死んだなww」

と周りの生徒もにやけ始めた。

「勇人...」

侑李は過去のいじめられていた記憶がよみがえってきた。

ブサイクと罵られた日々。

顔面のせいで就職試験に失敗し続けた日々。

『でも、このままじゃだめだ!!』

今、侑李の心の中で何かが変わった。

それはふつうなら小さな一歩だったかもしれないが侑李にとっては32年の人生を動かす大きな決断の一歩だった。

「「「「がんばれー勇人!!!」」」」

侑李は叫んだ。ただ無心に叫んだ。

すると周りの生徒たちが

「なんだあいつ」

「仲間かよ」

「うわっぶっすww」

悪口が聞こえても気にせずに叫んだ。

するとその声が届いたのか勇人の足が動いた。

「な、なにっ!?俺の【聖刻の印】が効いていないのか!?」

豪二に焦りが見えた。

「へっ効いてるよお前の【聖刻の印】全然うごけねぇや。でもな、てめぇの魔法なんかよりあそこのブサイクの声援の方が魔力がつええんじゃねぇってことかな。ハッ!!!」

パリンッ!!と音を立てて勇人を縛っていた光の鎖が解けた。

「なんだ、こんなもんか?」と笑いながら勇人は豪二をにらみつけた。

「やるじゃないですか」と豪二も笑いながらにらみ返した。


それを見かねた先生が止めに入った。

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