終わりの0《ゼロ》・始まりの0《ゼロ》
ついに最終戦!!
黒牙 vs 勇人 の勝負が決まる
感動のフィナーレにあなたは必ず涙する...
黒牙の存在によってもはや司会すら消えてしまった。
しかし、会場には黒牙と勇人の二人が立っていた。
「逃げなかったのは認めてやるよ」
黒牙は勇人に握手を求めた。
「お前をぶっとばすって約束したからな」
といい勇人は握手に応じた。
「えー司会がいなくなったのでわたくし星 優勝が試合開始の合図をします」
優勝の合図で試合が始まる。
侑李と夢美が固唾を飲んで見守っている。
「今、NMS最強が決まるのね...」
「両者いざ尋常に、勝負始め!!!!」
最初に動いたのは勇人だった。
「俺とお前の差は詠唱があるかないか!俺の大技喰に悠二の星砕竜を取り込んだことにより詠唱を省略できる!!喰らえ星砕竜!!!」
勇人の手に星の輝きが集まり黒牙に叩き込んだ。
「ぐあああぁぁああああ!!!!!なあああんてなwww」
黒牙は笑いながら勇人の手をつかんだ。
「なに!?」
勇人は驚愕した。
「あのゴミの技が俺に聞くと思ったのか?」
黒牙は勇人の詠唱を始めた。
「オウジャノ以下略」
「は、離せ!!」
勇人は手を振りほどこうとしたが無駄だった。
「紅悪竜!!!」
闇の炎が黒牙の手に集まり勇人に叩き込んだ。
「ぐああああああああ!!!!!なあああんてなww」
「!?」
黒がの手から闇の炎が消えた。
「貰ったぜてめぇの紅悪竜!!」
「ほう...」
優勝は少し感心した。
「やるじゃねえの勇人君、だけどそれじゃあただの相打ちだぜ」
黒牙は詠唱を唱え右手に紅悪竜を使った。
「相打ちじゃねえよこれなら」
そういうと勇人の右手に紅悪竜をだし、左手に星砕竜を出した。
「これで終わらせてやるよ...」
「双竜降臨!!!!!!」
黒牙に直撃した。
「があああああああああああああ!!!!」
黒牙はぶっ飛ばされた。
「クソが!あの技を使わせられるとはな...」
黒牙は自分の血を自分の腕に塗り始めた。
「な、何をしてやがる?」
勇人が疑問に思いきいた。
「ふっ、目にもの見せてやるよ」
「真・紅悪竜を」
そういうと黒牙の両手に闇の力があふれていた。
「これでお前を終わりにしてやるよ」
「俺も本気で行くぜ」
勇人は踊り始めた。
「何をふざけてやがる?」
黒牙が聞くと。
「ふざけてねえよ、まあ見てろよ」
黒牙はここで気づいた。
「あれは瀬尾 ダンレボの踊り子の舞か」
この隙に攻撃もできたが黒牙は出来たがあえてしなかった。
なぜなら黒牙は久しぶりに強敵と戦えることに喜びを感じていたからだった。
踊りを終えた勇人は魔力に満ち溢れていた。
「行くぞ!!星砕竜!!」
勇人は3発目の星砕竜を出した。
明らかに今までと違うほどの魔力。
二人は同時に動き始めた。
そして同時に
「真・紅悪竜!!!」
「星砕竜!!!」
両者の技がぶつかり合った。
飛び散る魔力 はじける衝撃波 ぶつかり合う二人の雄
巨大な衝撃波を放ち二人は吹っ飛ばされた。
「勇人君!!!」
侑李は観客席から心配そうに見つめる
「そ、そうだ勇人君に僕の人魚姫の歌声を使えば!」
「だめよ、それじゃあ勇人様への冒涜になるわ」
夢美が止めた。
「信じるのよ勇人様を」
いまだに勇人にボコボコにされた顔をひっさげ夢美が言った。
二人は倒れたまま1分が経過した。
もはや大会のルールなんて存在しない。
「ちっ、つまらんなあ」
優勝が動いた。
会場に入り黒牙に掴みかかった。
「貴様!!それでも星家の子供か!!さっさとあいつを殺せ!!!」
すると
「この時を待っていたぜ!!!!!」
勇人が叫んだ。
「悠二の復讐と侑李の願い同時にかなえられるこの時をよおお!!!」
勇人の手には聖星砕竜《セイヴァ―スターダストドラゴン》が宿っていた。
「ま、待て!!!すまなかった!だから俺だけは。そ、そうだ熊井君も私の養子に入れてあげようだから!!!!」
「うるせええええ!!!!!死ねえええええ!!!!」
勇人の聖星砕竜《セイヴァ―スターダストドラゴン》が黒牙と優勝に直撃した。
「ぐああああああ!!!!!」
二人は消し炭になった。
「か、勝ったんだ、勇人君が勝ったんだ!!!!」
「流石勇人様だわ!!!」
夢美と侑李が喜んでいる。
「勝ったぞ...悠二」
そういい勇人は倒れこんだ。
「ふっやるじゃねえか。もう俺の役目は終わりだな」
十念は軽く微笑み雷に打たれ死んだ。
そう、勇人はNMSで最強になったのだ...
最終的にNMSにはReLife制度の3人しか残らなかった。
10年後.....
「夢美先生さようならー」
生徒たちの声がした。
「さようならー」
それを返す夢美。
そう夢美はNMSの教師になっていた。それは夢美だけではなかった、
「侑李先生怪我したー」
保健室に生徒が駆け込んできた。
「はいはい、人魚姫の歌声」
そうするとみるみる怪我が治っていく。
「流石、侑李先生!失われた魔法の保有者だもんなー」
侑李は生徒の憧れの的だった。
「そんなことないよ、僕よりはるかにすごい魔法使いがこの世にはいっぱいいるんだよ。
あっ!こんな時間だ!!」
侑李は屋上へと向かった。
そこには
「おせーぞブサイク!!!!」
声の先には勇人がいた。
勇人はNMSの理事長になっていた。
「ご、ごめんね!明日の入学式のことだけど...」
「もちろんやるんだろ模擬決闘?」
勇人は笑った。
「うん、あれから10年か...」
「感傷に浸ってんじゃねえよ。行くぞ侑李」
勇人は理事長室へと帰る。
「ま、待ってよー」
今日も1日ブサイクの声がNMSを包み込む...
ここを読むのは涙を拭いてからでいいですよ(笑)
これにて完結です。
アイチー丸先生の次回作にもご期待ください!!!
感想も書いてくれてもいいですよ




