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シングルマザーの恋  作者: さくら
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第5話

読んでいただきありがとうございます。

ある日、アズミは仕事を増やすつもりでハローワークへ来ていた。


なんとか今より少しでも稼ぎたい。そんな気持ちで相談したのである。


「思いきって、転職しませんか?」

担当者から言われたのは驚く一言だった。

「転職って...わたし学歴もなくて...」

不安そうに言うと

「大丈夫です。学歴を問わずに見てくれる企業もありますから」

そう言って、いくつか候補を紹介された。

早速、履歴書を書き面接に向かうが、次々と不採用にされてしまう。

そう、子どもがいる。それだけで断られるのだ。

「急にお子さんの体調が悪くなれば休みますよね?」

「日曜は出勤してほしい」

「遅い日は19時頃まで残業になる」

どれも頼れる人がいない子持ちのアズミには厳しい条件ばかりであった。

さらには子どもがいると言うだけで面接さえしようとしない企業もある。


「やっぱり転職なんて無理....」

そう諦めかけていた。

「では、資格をとってみませんか?事務希望なら尚更資格があればその分有利になりますよ。」

「資格...?」

それは、職業訓練といいアズミが暮らす地域ではシングルマザーは無料。さらに毎日勉強会に参加するだけで準備金と生活保障を受けれられるため、今より多い額をもらえるというものだった。

「そんな制度が....?」

「ええ。これだと毎月手当も出ますし、土日祝日は学校もお休みですし時間的にも保育園の送迎間に合いますよ。期間は3ヶ月なのでそのあとにすぐ仕事を探さなければいけませんが...」

「もし、資格をとっても仕事が見つからなかったら...?」

「その場合も大丈夫。失業給付金としてそのあとも一年間は手当が出ますからね。ちょうど来月からの教室がありますし申し込んでみませんか?」

一通り説明を聞き、アズミはこれを受けることにした。

この職業訓練を受けるのも講師の面接があったが、仕事探しとは逆でシングルマザーというのは歓迎された。

すぐにその場で決定をもらい、アズミはその足で職場に向かい今月いっぱいで退職を申し出た。


来月からお勉強。だけど今より多くお給料がもらえる。そう考えただけでアズミは心が軽くなっていった。

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