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プロローグ⑦

 オオカミに突っ込んでいこうとした瞬間横から声がした。

「って、ちょっと待ってよ!多分まっすぐ突っ込んでいっても勝てないわよ?」

 と言われ罠にかかってじたばたしているでかいオオカミを見る。上についているHPバーの色はどす黒い赤色だった。つまり俺よりだいぶ強い敵。確かにまっすぐ突っ込んでいっても勝てないだろう。……てかレアモンスターだし森のエリアボスより強い可能性あるよな……。

 うーんどうしようと思いネムノの方を向く。なんか考えがないかと頭が煙が出てくるかと思うほど考えるが考えはでない。……さすがにそこまでは考えてないけど。

「なんか思いついた?」

「いや!!思い付かなかった!!」

「……なんでそんなに誇らしげなのよ…」

「まぁそのまま突っ込んでっても行けるでしょ!」

「無理でしょ!ってか人がセリフ言い終わる前に敵のところいくな!」

「じゃ、チャンスがあれば援護頼む!」

 今度こそ俺はオオカミに向かって突っ込んでいった。

ーーーーー

「グルルルルウウウゥゥゥウ!!」

 作戦会議に時間がかかりすぎたのか近づいていくにつれ、オオカミのバタバタは激しくなってきた。そして、ついにーー

「ウオオオオオオオオン!!!」

 罠がこわれる。壊れた罠はポリゴンの欠片となる。そして足枷がなくなったオオカミはこっちにつっかかってきた。

「っ!」

 突然のことだったので《ステップ》を使う暇もなく、ただ勢いのまま俺は横に飛ぶ。

 間一髪避けることができた。だが体勢を立て直してオオカミを攻撃しようと思うと、オオカミは後ろに走っていっている。

「ネムノっ!?」

「くっ!?」

 ネムノの主武装は長槍。で、槍というものは遠くからちくちくつつくものだ。つまり敵に接近されるとまずい。なのでチャンスがくるまではある程度後ろに下がっていてもらったのだがーー

「ウオオオォォォン!!」

「っ!」

 ーーオオカミの圧倒的なAGIの前には意味がなかったようだ。まぁ、雑魚オオカミでもかなりはやかったしなぁ……。

「っ!ってアンタ!つっ立ってないで助けなさいよ!」

「おお、悪い悪い」

 少しぼおっとしている間に大分ネムノのHPは減っていた。あわててオオカミのところまで走っていく。そしてオオカミに攻撃しオオカミの標的をこっちにかえる。

 ドロップ品の下級ポーションで回復しているネムノを尻目に俺はオオカミとの間合いをとる。

「ウオオオォォォン!!」

 そして、オオカミがこっちに走ってくる。

「っ!《ステップ》!」

 さっきと違い心づもりができていたのでなんとか《ステップ》で避けることができた。そのためーー

「《疾風刺し》!」

 ーー反撃に転ずることもできる。

 俺の攻撃はオオカミにきれいにあたりHPを着実に減らした。

「グルウ!?」

 どうも、AGIはかなり高いがHP量はそう多くないらしい。

 攻撃も今のところ突進と噛みつきの二種類しかないしこれだったら普通にいけるだろう。

「グルルルルウウウ!!グオオオオオオオオン!」

「《ステップ》!」

 さぁ、敵が倒れるまでつづく無限ループの始まりだ!

ーーーーー

「よし!《水平切り》!」

「グルウ!?」

 大分オオカミのHPも減ってきて残り1割ほど。

 対して俺はオオカミの攻撃を食らうこともなくここまできている。

 やっぱり余裕で行けるなと思い気を抜いた瞬間オオカミに異変がおこった。

「グウウウウウウウウ!グルオオオオオオオオン!!」

 今までと違う鳴き声。

 そして、オオカミが赤くなる。

「グルルルルル!グルオオオオン!」

 そしてこっちに突進してきた。だがそのスピードは今までより速くなっている。

 俺は少しオオカミの変化に戸惑っていたこともあり、オオカミの突進に反応できなかった。攻撃を受けそのまま吹っ飛ばされる。

「ガッ!?」

 結構飛ばされネムノがいるあたりまで飛ばされてしまった。こけているまま自分のHPバーをみると5割ほど削れていた。

「だ、大丈夫!?」

 ネムノがこっちに駆け寄ってくる。

「あぁ、大丈夫だ。くそっ!あいつHP1割きった瞬間なんであそこまでつよくなったんだ……」

「……それはわからないけど、私に考えがあるの」

 ネムノの方を見て先を促す。

「それはーーーーーーー」


  

 ごめんなさい!さすがにここできらないと長くなりすぎてしまうので切りました。次こそプロローグおわります。

 あと明日諸事情で更新できないかも知れませんがあしからず。

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