表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔法と力(完成版)2

作者: fairyhunter

~それから二時間後~

レン「さっきさぁ、こっから近いって言ったよな?」

シオン「う・・・うん」

どうやらシオンも全然着かなくてびっくりしているらしい。

レン「つーかどーやって村に行こうとしてんの?」

シオン「どーやってっていわれてもなぁ。歩いてだよ。」

レン「あぁ。ごめんごめん。言い方を間違えた。何を使って村を捜してんのか?って聞いたんだ。」

シオン「なーんだ。そういうことね。これをつかってるの。」

シオンは方位磁石を握っていた。まさか・・・

レン「お前いつも持ってんのか?それ。」

シオン「モチのロンだよ!」

あ~あ。そりゃアウトだな。と思った。

レン「それ多分壊れてんぞ。」

シオン「な・・・なんで?」

レン「だってお前さっきまでどこにいて何してた?」

シオン「村にいて戦ってた。」

レン「どんな奴と?」

シオン「悪い奴と。」

レン「どんな能力を使う奴だった?」

シオン「磁力を使う・・・。あ!」

レン「な?」

シオン「う・・・うん。ごめん。」

レン「まぁいっか。んじゃ地図とか欲しいし、村探すか。」

シオン「え~。」

レン「よく言えたなお前・・・。」

それからさらに二時間後

シオン「眠いし疲れたしお腹減ったよ~。」

レン「うるせぇよ。」

シオン「ん?あれ村じゃない?」

レン「あっ。ホントだ。」

シオン「もうつっこまないよ。」

レン「本心で言ったまでだ。」

シオン「ふ・・・普通に傷つくよ。」

レン「まぁ行こうや。」

村の入り口付近にはお城のようなものがあった。

レン「入口の近くに作るのはどうかと思うなぁ。自慢ですか?ってなるな。」

シオン「入口に人が立ってるよ。」

レン「門番?強行突破すっか?」

シオン「いやいやいや。とりあえず話してみようよ。」

そんなことを話しているうちに入口まできた。

男「なんの用だ?」

門番もどきが言った。

レン「普通に観光っつーか泊まりに来た。」

男「そうか。とりあえず荷物チェックするぞ。」

そういった瞬間に男は俺の右腕、左腕、腰、右足、左足といろいろなとこを触った。

男「よし。怪しいもんじゃなさそうだな。んじゃ次はそこのお嬢ちゃんだな。」

木刀を持っているのにお嬢ちゃんなのか?

シオン「い・・・いやだ」

男「なら村に入らないか?」

シオン「で・・・でもぉ」

しゃーないかっと思った。こいつそーゆーとこ無駄に女だからなぁ。

女「村長!私がやりますよ。」

出てきたのは高校生?・・・分からんがすくなくともオレよりかは年上だ。んなことより、こいつが村長なのか?仕事もやらずになに荷物検査してんだ。女目当てか?おい。

村長「わかった。よろしく。」

そう言って村長はお城に入っていった。

女「ごめんなさいね。村長いつもあんなんだから。まぁ怪しくもなさそうだし、入ってもいいわよ。」

木刀を持っているのに?と思った。

シオン「ありがとーお姉ちゃん。」

そういって俺たちは村に入った。どんな村かを調べるために十分くらい歩いてみた。すると遠くから女の子の叫び声が聞こえた。声が聞こえた方向に走ってみると、小学四年生ぐらい?の女の子とおっさんがいた。

女の子「や・・・やめてよ!」

おっさん「どうせ明日死ぬんだからよ。やろうぜ。大丈夫。俺だけ気持ちよくなるってことはないから。」

うっわぁ。キモッ。見てらんねぇ。助けるか。

レン「おいおい。それくらいにしとけよ。嫌がってんだろ。」

おっさん「兄ちゃん兄ちゃん。そんなん関係ないんやで。」

と言った瞬間・・・いや、正確には言えてなかったのだが・・・。

シオン「嫌がってるでしょ!」

といって木刀でおっさんの顔面をたたいた。そのままおっさんは気絶した。

女の子「・・・何で助けたのよ。」

め・・・めんどくせぇやつだなぁ。

レン「助けるのに理由なんていらねぇよ。」

多分この言葉を言った瞬間に俺はドヤ顔したと思う。

女の子「まぁ助けてくれたことに変わりはないから、なにか礼をさせなさい!」

レン「勝手にしろ。あんた名前は?」

女の子「あ・・・あんたって・・・。レディになんて言葉を!まず自分から名乗りなさい!。」

レン「あぁ。ごめんごめん。俺の名前はレン・オルグライト。んでこいつは」

シオン「こいつじゃない!シオン・マーガレット!」

女の子「あんた私と気が合いそうね。私の名前はマオ・レイムーン。」

なんか俺だけ除け者にされそうな気がする。つーか気が合うってなんだ?俺に対してきつい言葉を使うってことか?さみしい。素直にさみしい。

マオ「ところでなにかしてほしいことある?」

レン「んーっとなぁ。」

マオ「え・・・エッチなことはだめよ。」

レン「んなこと考えてねーよ。シオンはどうしたい?」

シオン「とりあえず・・・。ベッドで寝たいよ。」

マオ「え?あんた・・・。え?」

レン「お前が考えてることじゃなくて、ふつーに寝たいんだよ。」

マオ「そ・・・そうなの?」

シオン「逆に普通じゃない寝るってなんなの?」

レン「こーいうこった。」

マオ「な・・・なら私の家くる?」

シオン「行く!」

レン「つーわけでよろしく。」

それから俺たちは十分くらい歩いた。そしてマオの家についた。

マオ「とりあえず、入ってすぐ右に行ってね。誰も使ってない部屋だからいてもいいわよ。」

レン「すまんな。」

シオン「レン!私、先に行ってるね。」

そういってシオンは走り出した。

レン「おいおい。家の中は走んなよ。」

あきれている俺にマオは

マオ「あんたはどの部屋がいい?」

と聞いてきた。

レン「あぁ。シオンと同じ部屋でいいぜ。」

と言うと、マオは驚いていた。よくよく考えてみればそりゃーそうだ。と思う。多分どこか違う部屋を選ぶと思っていたのだろう。でも一緒の部屋なんて俺はもう慣れてしまっていた。これっていいのか?

マオ「そ・・・そそそそ・・それは・・・。どういう意味なのかしら?」

・・・。意味なんてないのだが・・・。

レン「あぁ。だって迷惑だろ?」

マオ「そんなこと考えなくていいわ。だってあなたはこの私を救った人なのよ。」

レン「はいはい。なら適当に決めておいてくれ。」

マオ「なら入ってすぐ右に行ってね。誰も使ってない部屋だから。」

レン「それシオンの部屋じゃねーかよ!」

マオ「ていうか・・・。そこしか空いてない。」

レン「ならどの部屋がいいかなんて聞くなぁぁぁぁぁ!」

この意味のないやり取りをした後、俺はシオンの部屋に入った。

レン「シオーン。ご飯いつ食べたい?」

と聞いても返事がない。シオンに近づくと小さな寝息を立てていた。

レン「しゃーねぇな。寝かしといてやるか。」

それでも、俺はかなり腹が減っている。とりあえずリビングに向かった。リビングにはマオがいると思ったからだ。リビングに入ると、マオはいた。が寝ていた。この二人、この短時間でなんで寝れんだ?と思った。だからといって、二人が寝たからといって俺の空腹がおさまるわけではない。とりあえずその辺にあった食パンを焼くことにした。焼くために二分間でちょっと考え事をしていた。さっきのおっさんについてのことだ。さっきおっさんは「明日死ぬから」と言っていた。どういうことだ?こいつは死刑囚かなんかか?病気?そんな感じはない。だったらなんなんだろう。と、考えているうちに食パンが焼けた。オーブンのチンッという音と同時に玄関のドアが開いた。もしかしておっさんか?とおもっていると

?「たっだいまー。やっと仕事終わったわ。」

女の人が来た。ただいまと言っているのだから、この家の住民だろう。ていうか・・・俺はここにいて大丈夫なのか?

?「あ・・・空き巣?」

やばい・・・。女はいつ叫びだすかわからないような状態になっている。ん?この女どっかで見たことあるような・・・。いやいや、今はそんなことを考えている暇はない。

レン「まてまてまて。マオに入れさしてもらったんだ。」

?「もしかして・・・彼氏さん?」

何でだ!あっ・・・。こいつ荷物検査をしてたやつだ。

レン「おいおい。さっき俺たちの荷物検査しただろ。」

?「あぁぁ。あの人ね。はいはいはい。思い出したわ。」

レン「ところで・・・名前は?」

?「あぁ。ごめんごめん。私の名前はユーナ・レイムーンよ。そっちは?」

レン「俺はレン・オルグライトだ。んなことよりちょっと聞きたいことがあるんだが・・・。」

ユーナ「待って。私も聞きたいことがあるんだけど。」

レン「どうぞ。」

ユーナ「あの子が人を気に入ることってそうないのよねぇ。何したの?」

あぁ。そりゃぁそうか。さっきまで空き巣と勘違いされてたもんな。つーか今もまだ完全に誤解が解けたわけじゃねーか。

それから俺はさっきのことを話した。

ユーナ「あぁ。そんなことがあったのね。」

あれ?こいつあんまりリアクションねぇな。

レン「大変だったぜ。本当にあんなやついるんだなぁって思ったよ。」

ユーナ「そんなことより・・・。」

レン「そんなことより?」

ユーナ「アンタ、彼女がいるのに他の女の子を助けたの?」

レン「シオンは彼女じゃねーよ。ちょっと前知り合ったばっかだ。」

ユーナ「ふーん。」

口では納得したような感じになったが、こいつの顔はまだ疑っているような感じだ。

レン「俺も聞きたいことがあるんだけどいいか?」

ユーナ「どうぞ。」

レン「そのおっさんがよぉ、変なこと言ってたんだ。」

ユーナ「変な・・・こと?」

レン「まぁ焦らすのもなんだから、単刀直入にいいたいんだが。マオって明日死ぬのか?」

俺がこの言葉を発した瞬間急に俺たちを取り囲む空気が冷たくなった。それから何分たったのだろう。やることもないから食パンを取りに行こうかと思っていたらユーナが話し始めた。

ユーナ「そのことについて話すにはまず昔話をしないといけないんだけど・・・いい?」

レン「あぁ。」

ユーナ「何年か前ここの村長が死んだ。そして新しい村長が来た。それがあなたも会ったあの村長よ。彼はこの村にきてから、すぐに全員と握手をするような真面目な人だった。というか全員としてたわね。その村長がやってきて一か月後くらいに、村の一人の男性が死んだ。」

レン「どんな感じで?」

ユーナ「その時は私はまだわからなかった。そしてこの事件はすぐに村長に伝わった。」

レン「どれくらいすぐに?」

ユーナ「すぐにっていうかその現場に村長がいたらしいわ。」

レン「マジか。」

ユーナ「それから一週間ごとに村人が死んでいったわ。」

レン「なにそれ・・・。病気?」

ユーナ「まぁ。そんな感じね。」

レン「さっきその時って言ってたけど、いつ死因がわかった?」

ユーナ「私の両親が死んだときよ。両親の手が急に爆発したの。」

レン「爆発?でも手だけならまだ手当のしようがあるんじゃ・・・。」

ユーナ「爆発した瞬間に村長がいたわ。」

レン「またかよ!」

ユーナ「そして、村長が手当をすると言って両親を連れて行った。」

レン「つーか一人ずつ死ぬんじゃなかったっけ?」

ユーナ「おんなじこと二回いうのはあんまり好きじゃないから、まとめたけど・・・なんか不満?」

レン「まぁいい。ちなみにどっちが死んだときも村長は近くにいたのか?」

ユーナ「まぁね。そしてどんどん死人が増えてきたから村長も何か対策を打とうと考えたわ。」

レン「どんな対策だった。」

ユーナ「それは一年に一度生贄を神に差し出す。と言うものよ。」

レン「は?村長は神と話せるのか?」

ユーナ「らしいわ・・・。」

レン「そしてその生贄がマオってわけかぁ。そして生贄の儀式が明日ねぇ。いつからこの儀式が行われてきた?というかこの儀式は意味あったのか?」

ユーナ「意味はあったわ。それから手が爆発することはなくなったわ。そして儀式は5回目よ。」

レン「なんでマオみたいな小っちゃい子どもが?」

ユーナ「ランダムらしいわよ。」

レン「生贄にささげられた奴はどうなるんだ。」

ユーナ「手が爆発するわ。」

またかって思った。

レン「オッケー。話は分かった。んでお前はどうしたい?」

ユーナ「どうしたい?ってどういうこと?」

レン「おまえはこのままマオを生贄にしていいのかってことだよ。」

ユーナ「そ・・・そんなの・・・。助けたいにきまってるじゃない!」

レン「よし。それが聞けただけで十分だ。」

ユーナ「意味が分かんない。」

レン「助けてやるってことだよ。宿を無料で貸してくれたんだからそれくらいさせろよ?」

ユーナ「え?で・・・でも・・・。」

レン「任せとけって。ちょっと考えてみっから。」

そういって俺は食パンをオーブンから取り出した。食パンは意外とあたたかかった。

部屋にもどって俺は寝ているシオンをほおっておいて考え事を始めた。これは多分村長の能力だろう。まず村長が村人の手を爆破。そしてその解決方法を村人に教える。信頼度アップってことだろう。なら村長の能力はなんだ?遠距離から爆破しているから空気を爆発させてる。とか?それとも人の手を爆破させる能力?でも遠距離ってことは範囲があるってことだ。ならふつう活動拠点を村の真ん中に置くだろ?なんで村の入り口に?意味ないだろ?つーかなんで爆発した時村長がいるんだ?・・・。あぁそうか。そいつが死んだかどうか確かめるためか。もし死んでなかったら、治療するとか言ってあとで殺せばいいもんな。・・・ちょっとまて。ならどうやって相手を倒すんだ?

そんなことを考えているとおれは一つ大切なことを忘れていた。それは魔法学校で学んだことだ。

魔法には必ずデメリットがある。例えばマグネスだと、まず磁力ってのがあんまり強くねぇんじゃねぇのか?・・・それはないな。でも、マグネットの服を着させたりといろいろやったから最強の能力みたいに思えただけだ。それに対して爆破って強すぎんだろ。その村の人しか効かないとか?まぁ今考えても何に思いつかない。諦めよう。

次に明日どうやって村長を倒すのかを考えよう。どうやって?と言うよりかは明日のプランだ。多分儀式には村長も参加するだろう。なぜなら死んだかどうか確認するためだ。死なないと儀式ができたってことにはならないからな。んで儀式が始まると、村長が爆破させるってことか。なら・・・。あぁすればいいのか。というかそれしかないな。あ・・・。儀式っていつ始まるんだっけ?

俺はその日に儀式が何時から始まるか聞いてから寝た。十一時から始まって、なんか適当に唱えてから十二時に爆発するらしい。

~次の日~

シオン「レン!朝だよ!」

レン「あ・・・朝からうるせぇなぁ。」

シオン「だって・・・だって・・・。マオがいない・・・。」

あぁ。逃げられたら困るもんな。

レン「どっかに遊びに行ったんじゃねぇの?」

シオン「もしかして・・・もう生贄に?」

は?なんでそのことを知ってるんだ?

レン「お・・お前それ誰から聞いた?」

シオン「昨日レンとユーナがしゃべってるの聞いちゃった。てへっ。」

てへっじゃねぇぇっぇぇぇぇぇぇぇ。

レン「お前は戦うなよ?」

シオン「なんで?」

レン「俺が助けるって言っちまったからよ。」

シオン「そ・・・そんなの関係ないよ。私もこの儀式はなんか変だと思うもん!」

レン「今回はいいとこ取りさせねーからな。」

シオン「ちぇー。」

レン「なら作戦を伝えよう。まぁ作戦って程でもねぇんだけど。」

そして俺の考えと作戦を伝えた。

シオン「まぁがんばろっか。」

レン「そだな。つーかよぉおれも武器が欲しいんだけど。」

シオン「私の木刀みたいな?」

レン「おう。」

シオン「物干しざおとか・・・どう?」

レン「ダサすぎんだろ!」

それから俺たちは武器になるようなものを探した。

シオン「これなんかどう?」

レン「え~。」

シオン「でもこれくらいしかないよね。」

レン「しょうがねぇな。まぁ・・・戦えなくはないか・・・。」

そう言っておれはスコップを手に取った。

~午後十時五十分~

シオン「そろそろはじめよっか。」

レン「オッケー。」

そういって俺は叫びだす。

レン「全住民!聞いてくれ!この爆破事件を起こしてんのはこの村長だ!この村長が不思議な力を使っているんだ!その不思議な力を手に入れるためには自分の運動神経をけずらねぇといけねぇ。そう。こいつの不思議な力は手を爆発させる能力なんだ!」

おれがそう言った瞬間あたりがざわめきだした。

「おれも怪しいと思ってたんだよなぁ」

「本当かなぁ」

よし。動揺し始めている。

村長「かってな言いがかりはよせ。」

レン「言いがかりって思うならこの女と腕相撲してみろよ。」

といっておれはユーナを指差した。本当はシオンでやりたかったのだが、シオンだとずっとこの村にいたわけではないので特別強いんじゃ?と思われてしまう。まぁユーナも力側の人間だから余裕で勝てるだろう。

レン「この腕相撲でお前が負けたらお前が不思議な力を使ってるってことだぜ。あぁそれとなぁ、わざと負けてやったってのは駄目だからな。お前の負け=お前が犯人ってことになるからよ。」

村長「ふっふっふ。それがどうした?俺がもし不思議な力を持っているならその力で政治をすればいいだろぉがぁぁぁぁ。」

レン「なら。腕相撲をしないってことだな。」

村長「もちろんだ。」

と言った瞬間村人はその場を離れた。つーか帰った。

レン「やっと二人になれたなぁ。村長さんよぉ。」

村長「お前の隣に女の子もいるから三人だろ。んなことよりてめぇ。はめたな?今の打ち合わせしてただろ?」

レン「ばれた?てへっ。」

村長「んで今から俺を殺すってわけか。」

レン「そゆこと。」

村長「お前はおれの能力をなんだと思っている?」

レン「あぁ。多分一定時間同じ村に住んでいる奴の手を爆破するとかだろ?」

村長「違うねぇ。俺はどんなところでも爆破できるんだよ。」

レン「ほぉ。やってみろよ。」

村長「どこから爆破しようかなぁ。」

レン「できねぇくせにほざいてんじゃねーぞ。」

村長「お前・・・むかつくから一気に全部爆破させるわ」

といた瞬間村長は指を鳴らした。何やってんだ?こいつと思った瞬間俺の体が爆破した。

レン「かはっ。な・・・何でだ?」

村長「だからさぁ言っただろ?どこでも爆破できるってな。」

と村長は言った。正直最後まで言葉を確認できていない。やべぇなとおもっていると

シオン「死んじゃ駄目だよ!ねぇ・・・ねぇ!」

シオンはそう言っておれを抱き上げてダッシュした。どうやら村長は追ってきていないようだ。周りに誰もいないところまできた。

シオン「ねぇねぇ!死んじゃ・・・だめ・・・だからね。」

レン「お・・・俺はもう無理だな。笑わせるよな。ほざいてたのは俺なんだぜ。」

そう言った後おれは目を閉じようとした・・・が目を閉じる途中でおれは変なものを見た。

シオン「死んじゃダメ。だめ。だめだめだめだめだめだめだめだめだめ。」

狂ったのか?と思ったが、俺が見たのはそれじゃない。なんとシオンの後ろに大天使?がいた。

レン「おい・・・おまえ・・・。ま・・・ほう?」

シオン「だめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめ」

聞いていない。そしてその大天使はおれに息を吹きかけた。

そうすると俺の体の傷がどんどん治っていく。回復の術?なんでシオンが魔法をつかえるんだ?

俺の体が全回復したぐらいには、シオンは気を失っていた。どうやら寝たらしい。

レン「よし・・・。戦える!」

俺はシオンをマオの家に預けてから、さっきのところへ向けて走った。そして考えた。どうやってあいつをたおすかを・・・。

あいつの能力は本当にどこでも爆破できるのか?ならなんでシオンを爆破しなかった?・・・。そもそもなんで村人を爆破するのに手なんだ?俺の時はどこでも爆破できたじゃねぇか。・・・爆破できなかったのか?

その時ふとユーナとの会話が思い出される。

「すぐに全員と握手をするような真面目な人だった。というか全員としてたわね。」

・・・。もしかしてこいつは自分が触れたところに爆弾を取り付けるのか?なら俺はなんで・・・。荷物点検?そうだ・・・。シオンは荷物点検を受けていない。それどころか木刀を持っているの村に入るのが許された。あれは荷物点検が本当の目的じゃない・・・。俺たちに爆弾を取り付けるためにやったのか!

そんなことを考えているとさっきのとこにつく。まだそこには村長がいた。

レン「おいおい。まだいんのかよ。」

そういいながらおれはさっき落としてしまったスコップを拾う。

村長「おまえ・・・生きてたのか。なら生きてたのをラッキーだと思って逃げるが勝ちだと思うがな」

レン「ほぉ。ならもう一回俺の体を爆破させてみろよ。」

村長「次は本気を出すぞ。」

レン「やれるもんならな。その前に俺の体に触れなくても大丈夫か?」

村長「何!」

レン「やっとお前の能力が分かったんだ。お前の能力は触れたものに爆弾を取り付け、指鳴らしをして爆破させるってやつだろ?」

村長「まぁそれが分かったからって俺には勝てないけどな。」

そういって村長は地面の砂利を握った。

村長「俺は今砂利すべてに爆弾を取り付けた。これをお前に投げて爆破すると・・・どうなるかな?」

村長は砂利をなげ、指を鳴らした。俺は全力で右斜め上にジャンプした。

村長「おぉ。とぶねぇ。よく全部よけきれたね。」

なんでよけきれたのかはすぐに分かった。それは手に握った砂利すべてに爆弾をつけると言ってもその周りしか爆弾を設置できないからだ。だからあまり火力が無いってわけか。

村長「そんなこともあろうかと、俺はこのパチンコ玉にあらかじめ爆弾をつけておいたのさ!」

と言って右ポケットにはいっていたパチンコ玉を取り出した。

村長「よけきれるもんならよけてみな!」

そういって村長はパチンコ玉を俺に向けて投げた。俺はあわてて地面にスコップをぶっさした。そして村長が指を鳴らすぎりぎりでスコップを台にしてさっきの何倍も大きくとんだ。パチンコ玉の爆破は凄まじかった。それと同時にカンッという金属音が鳴った。なぜだ?俺はよけてからすぐに爆破現場に向かった。スコップは跡形もなくなっていた。がスコップの当たったであろうパチンコ玉が十個ほど転がっていた。おれはそれらをひろってポケットに入れた。

あれ?全部に爆弾をつけていたんじゃないのか?あたりを見ると結構な量のパチンコ玉が転がっていた。まさか・・・。村長は全部爆弾をつけたと言っておいて実はあまりつけておかなかった。そしてパチンコ玉を弾丸として使ったのか?

村長のポケットは二つ。あと一発の攻撃を防ぐ術もないな。と思った。

村長「ほぉ。よくよけたな。おれもちょっと実験してみるか。」

そういって村長は大きな石を拾ってきた。

村長「爆弾をつけられる物体が大きかったら、爆破の範囲は大きくなるんじゃねぇの?」

や・・・やばい。もしさっきより範囲が広い攻撃だったらよけきれない。

俺がそんなことを考えているうちに村長のほうは準備が整ったらしい。

村長「いくぜ。」

そういってやつは大きい石を俺に投げて石を爆破した。俺はジャンプした。パチンコ玉よりかは範囲は狭かったが、スコップを使っていない分しっかり跳べなかった。そしておれは爆破に巻き込まれた。俺は大ダメージを受けた。がその時おれは変なものを見た。それはさっき地面に転がっていて、俺が放置していたパチンコ玉が爆破したのだ。なのにおれのポケットのなかのパチンコ玉は爆破していない。なぜだ?考えているとまた会話が思い出された。

「すぐにっていうかその現場に村長がいたらしいわ。」

全部の爆破現場に村長がいたら嫌でも疑われるだろう。たしか両親が殺された時にも村長がいたんだっけ。そして俺の頭の中にもう一つ疑問がよぎる。なんでこいつは指を鳴らしたのに村人の家から爆破の音が鳴らなかったんだ?爆発していない?

まず俺が持っているパチンコ玉だけ爆弾をついていなかったってことか?・・・いやちがう。それならば初めから全部爆破してただろ。・・・そうか!こいつは目に見える範囲しか爆破できないんだ!なら・・・。

村長「やっと当たったか。結構ダメージを受けてるんだなぁ。パチンコ玉で終わらせるか。」

そういって左ポケットからパチンコ玉を取り出した。

村長「あばよ。」

そういっておれにパチンコ玉を俺になげつけた。

馬鹿が!

村長が指を鳴らす瞬間におれはポケットのパチンコ玉を村長に投げた。そして指が鳴った。

お前も道連れだ!

そしてパチンコ玉が爆発した。・・・あれ?

俺の周りのパチンコ玉が爆発していない?村長は?

おれはダメージを負っていてあまり動けなかったが村長の近くまで行った。村長は跡形もなくなっていて、無残に血だけが大量に地面に流れていた。そりゃぁ力側の人間じゃないやつが直接くらったらそうなるな。と思った瞬間おれは動けなくなった。やっぱりダメージはデカかった。そのままおれは気を失った。

それから何時間たったかは分からない。でも俺は生きていた。

レン「・・・。どこだ?ここ。」

シオン「あ!やっと目を覚ました!し・・・心配したんだからぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

そういってシオンはおれに抱きついた。どうやらおれはレイムーン家の布団で寝ているらしい。

ユーナ「やっぱりあなた達付き合ってるんじゃないの?」

マオ「とりあえず。あたしに感謝することね!」

レン「感・・・謝?」

シオン「あぁ。レン知らないのかぁ。あれからどうなったのか。」

マオ「あんたも寝てたでしょ!」

レン「まぁそのことを話してくれないか?」

マオ「あの日、十二時になっても出てこいって言われなかったから自分で出て行ったらあなたが倒れてたのよ。」

レン「よく出ていく勇気がでたな。」

マオ「んで私がこの家にあなたを担いできたってわけ。」

ユーナ「これから私たちどうなるのかな?」

レン「どうなるって?」

ユーナ「だって、生贄を出さなかったじゃない。」

レン「あぁ。大丈夫だって。村長は爆発させる能力だったからな。」

そうあいつは爆破させる能力を持っていた。そして今考えてみたらあいつの能力のデメリットは二つじゃなくて三つだったんだ。一つ目は触れないといけない。二つ目は見える範囲じゃないといけない。そして三つ目は自分の近いものから爆発させることだ。そういえば村長が一回目にパチンコ玉を爆発させたときほとんどが爆発されていなかった。パチンコ玉が重なっていたからか?それにしては爆発していない量が多すぎた。だから自分に近い方の爆弾が爆破する。するとその爆破でパチンコ玉が見えなくなる。だから爆破しなかった。そしてだから俺が死ななかったってわけか。

マオ「で・・・でもまだ分からないじゃない!だ・・・だから、一週間ここに泊まっていきなさい!」

レン「しょうがねぇな。泊まっていってやるよ」

そのとき俺は初めてマオの笑顔を見た。


頑張って続けたいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ