8.マナト side 添い寝
一応見える程度に両手で顔を覆い隠した。
「ぐうっ…ごごごごごごこめんなさーい!忘れてた!ちょっと待っててね」
なーんだ。オッケーなのかと思ったじゃん。
「いえ…おかまいなく…」
違ったかぁ。
バスタオルを巻き付けてもう一枚バスタオルを頭から掛けたシアンが戻って来た。
「えっとえっと…。マナトくん復活したんだね!シャワーする?それか、着替えだけして寝る?
お兄ちゃんが置いてった部屋着渡すからちょっと待ってて」
シアンが使ったすぐ後のシャワー!使うに決まってるじゃん!
「うん。お水飲んでゆっくりしてたらシャキッとしてきた。
…迷惑かけたかな?
…ごめんね?
シャワー借りてもいい?」
「全然迷惑掛かってないよ!酔っ払ってるマナトくんめちゃめちゃ可愛かった!
あ、下着とか歯ブラシはさっきコンビニで買って来たから良かったら使ってね。はいこれ…」
あー。コレを買いに行ってくれたのか。ホントに気の利く優しい子だなぁ。
「いつの間に…ホントありがとう」
「どーいたしましてぇ…えへへへへ」
あー。裸見られて恥ずかしかったんだろーな。俺にとってはサイコーだったけど。
頭からシャワーを浴びる。
しかしさっきの不意打ちは危なかった。シアンの柔らかそうな大きな胸にくびれたウエスト、、むちっとしたおしりと太もも、すらりとしたふくらはぎと細い足首。
理性を総動員して押しとどめたが、捕まえて押し倒しそうになった。
そんな事をして嫌われたら死ねるので、安全な男の振りをしてシアンの心の中に居座る為に欲情した顔と血走った目を手で隠した。
シアンがいつも使っているシャンプーとコンディショナーだ。
さっきもシアンが裸でリビングに乱入して来た途端、酔いそうなくらいイイ香りがして心臓が痛いくらい高鳴った。
しっかり全身を洗ってシアンの香りに包まれて幸せに浸りながら、洗面台に置いてあった化粧水と乳液を借りた。
歯磨きをして髪を乾かす。
さっぱりしてリビングに行くとバスタオル姿のままソファで眠るシアンが視界に入り思考が停止した。
さっき解散したばかりの理性を呼び戻してシアンの肩を揺すって声を掛ける。
「シアン?シアン?こんな所で寝たら風邪引くよ?ねー」
全く起きない。りゃそーか。めちゃくちゃ飲ませたもんね。
膝をついてシアンの髪に触れる。まだ全然乾いてない…。洗面台からドライヤーを持って来てシアンの髪を乾かした。
髪を手櫛で整えて寝顔を眺める。長いまつ毛が頬に影を落とす。
形の良い額に唇を押し付ける。
顔中舐め回すのを我慢して、ゆっくり抱き上げ寝室に運んだ。
ベッドに横たえた時に、バスタオルをわざと外した。
シアンの寝相が悪くて取れた事にしよう。
俺も今日はめちゃめちゃ酔っ払ってるから、借りた服は着なくても大丈夫かな。パンツも肌着も酔っ払ってるからいいや。
あどけない顔をして眠るシアンに覆いかぶさって額を合わせた。
「はぁー。やっとだ。やっと会えたね。長かったよ。シアン」
眠るシアンのツンとした形の良い小さい鼻に唇を当てる。
「ねぇ…俺の事忘れちゃったの?
俺はずっとシアンの事を想って努力してきたんだよ?もう離さないからね。」
頬を擦り合わせシアンの香りに酔いしれる。
頬を手で包み親指で撫でながらそっと唇を合わせた。
「ねぇシアン。キスは初めて?俺はキスするのこれが初めてなんだよ。」
信じられないくらい柔らかくて滑らかでぷにぷにしてて…気持ちぃ。
「ねぇキス上手に出来てる?シアンの唇気持ち良いー。柔らかくて甘いねー」
「ん?」とうっすら目を開ける。
「なんでもないよ?」と言って額にキスをすると安心したように、すーっと寝息を立てた。
「ねぇねぇシアン…。俺シアンの事好きなんだけど。俺と付き合って?いっぱい優しくするよ?」
少し眉を顰め何度か頷きながら「うん」と息で返事をした。
「ホントぉ?嬉しいけど、起きたら覚えてないんだろーなぁ。
ねぇキスしてもいい?」
またうんうん。と頷いた。
「ふふふ。何言っても許可してくれそうだね」
軽くシアンの唇にキスする。
「少しだけおっぱい触っていい?」
うんうん。と、うっすら頷く。この感じでは、本当に起きてから覚えていない可能性の方が高い。覚えていても、そんな事してないから、夢見たんじゃないか?と言えば信じるだろう。
「あー、まったく…こんなエロいカラダして…ヤバい可愛い…。
シアン大好きだよ。初めて会った時からずーっと好き。愛してるよ、幸せ過ぎて泣きそう」
ちゅっと唇にキスをすると、シアンを横向きにさせて、背後から抱え込み、シアンの首の下に腕を滑り込ませ、ちゅっちゅっと頭にキスする。
「シアン…シアン…」
早く起きないかなぁ。いっぱいお話しがしたいよぉ。
大好き過ぎて食べちゃいたい。可愛い可愛い俺のシアン…。
シアンを抱きしめて目を瞑るとすぐに眠りについた。




