7.マナト side ビール
可愛く色んなポーズを取っていたシアンが一気に飲み干した。
「おー。飲み方が男らしいですね」
それではもう1杯飲んで頂きましょう。
送信。
「えぇ騎士ですから。そー言えばビールは20歳の頃飲んで2年程…飲んでなかったでしょうか。」
騎士来た
「え?騎士?ってか…今年何歳?23歳?なら同い年ですね」
ねぇ同い年なんだよ?
「え!マジ?須藤氏23?誕生日がきたら23です。なーんだぁ。おないかぁ。
中2の時中2?はははははっ!
マジか!んじゃ敬語はなしだぞ!コノヤロー!ははははははははははっ!」
待って須藤氏って!
「氏…」
「あっ!ビックリして脳内の呼び方が飛び出した!あははははははっ」
脳内の呼び方のクセ!
「そーだね。敬語はなしだね。シアンちゃん」
ねぇ真人って呼んで。思い出してよぉ。
「あー!そーだねマナト氏あははははっ」
ぐふっ。。氏
「氏…シアンちゃん面白いね!」
ビール来た来た
「「ありがとうございます」」
何故か右手を握り締めて胸に当てて一気飲みし始めた。
騎士だからかな?ホント面白い子だなぁ。
もうタッチパネルはシアンに譲ってあげよう。
「ねねねねねねねねマナトきゅん、この駅が会社の最寄り駅?」
あー。いい感じに仕上がってきたねぇ。
なんて可愛いんだろ。早く俺の手の中に堕ちておいで?
「そーそココから歩いて5分くらいの川沿いのセントラル・コーポレーションってとこなんだけど知っ…
「えーーーー!めっちゃ大企業じゃん!そしてめっちゃウチの近くだよ!終電なくなったらいつでもウチにおいで!もーなんならウチから通う?あはははははははっ」
シアンの家から通う提案頂きました。
これは実質結婚
「え!いいの?…シアンちゃん彼氏は?」
彼氏が居ないのは知ってる…つもりだけど、え?居ないよね?ふ不安過ぎる!お願い居ないって言ってぇ。
「彼氏なんていないよぉー。めそめそ」
よ、よかったぁ。
「めそめそ言ってる。ふふふっ。シアンちゃんホント面白いね!可愛いし一緒に居ると楽しいや。そっか彼氏いないんだね…」
今日から俺が彼氏だからね?うんと優しくするよ?
「お!私と居るの楽しい?癒されるー?
これが!
これが!需要と供給!
ギブアンドテイクというヤツですな!
丁度私もペットを飼いたいと思ってたんだよー!」
ん?需要と供給?
「え?どーいう…、ペット飼うの?」
「そーなの!今日帰ってる時に丁度思ってたの!
1人寂しいなぁって。だからマナトきゅん遊んでーっ!癒やしてっ!」
なんかシアンがグイグイ来る!嬉しい!
「ん?うん。よく分からないけど、シアンちゃんが俺と遊んでくれるの?1人だと寂しいもんね」
「めっちゃ遊んでくれたまえっ!」
テンション高いシアン…可愛い。
「うん分かった。よろしくねシアンちゃん」
右手をさし出した。
シアンが柔らかい手でしかも両手でなでなでしていっぱい触ってくれた!
手が気持ち良くて勃ちそう…。
「うむ。良い飼い主になるぞよ。期待しておれ。
いっぱいおいしいご飯と可愛いお服もおもちゃも買ってあげるからねぇ。
よーしよしよしよしよし。マナトきゅんはココを撫でられると喜ぶんですねー。よーしよしよしよしよし」
シアンが手を伸ばして耳の後ろから首筋に掛けてをスリスリと撫で上げた。いやホントにゾクゾクしてヤバい…。
「え?どっちが飼い主?ふふふくすぐったいよー」
「え?そりゃ私じゃんか」
マジ?俺も飼い主として可愛いシアンに触りまくりたいんだけど。
「あ、そーなの?でも、日替わりで飼い主交代するのもいいんじゃない?」
「何それ!面白そう!やるやるー!んじゃ私ネコぉー!見て見て!にゃーす!」
チョロいな。
シアンが急にとんでもなく可愛い猫のポーズで攻撃してきた。
股間にクリティカルヒットした。
「…っ!ぐっ…。ポーズエロいヤバイ可愛い。耳と首輪としっぽも付けて撫でまわしてマーキングしたい…。しっぽはどうやって付けようかな。
やっぱり後ろの穴に挿し込むか。
痛くならないように時間掛けて解さないとな。」
「んー?なんて?」
はっ!ヤバっ!声に出てた!?
「ん?シアンちゃんネコ似合うなーって、種類は何かなぁって」
「あーやっぱネコ様が至高ですにゃー。
えー、私なら…何だろエキゾチックショートヘアじゃない?」
まさかの誤魔化せてた。
「どんな子?」
「ちょい待ってね?…ぐーぐる先生に画像を…ほい」
はぁ?猫王様じゃないかっ!
「全然ちがーーーーう!」
久しぶりにこんな大声出した。声ひっくり返ったし。楽しい。幸せ。
「そんな声張る?あははははははっ!」
2人でめちゃくちゃに笑った。
楽しくてピッチが上がる。けどシアンも強いなぁ。負けそう。
シアンを、見ていると幸せな気持ちで満たされる。
ついさっきまで想像の中にしかなかった現実のシアンがいっぱい話してくれる。
話題に上がった話しをシアンが色々聞いてきたので、たまたま勉強して得た知識が役に立った!教えて上げられるのが嬉しい。
2人で冗談を言い合って息が出来なくて涙が出るくらいバカ笑した。
シアンが一緒に居るだけで世界がこんなに楽しくて明るい。幸せに満ち溢れてて、キラキラして色付いて見える。優しい気持ちになれる。
シアンを寝かせる為にトイレに席を立った。
一応、平井さんにメールしておく。
『お疲れ様です。
途中経過ですが、怖いくらいに上手くいってます。
僕と同じペースで飲んでもたくさん喋って笑い転げるだけでつぶれませんね。
僕が先に潰されそうなので、寝てもらう為にトイレに来ました。
シアンちゃんが眠ってたらこっそり席に戻って僕も寝たフリしてみます。
お持ち帰りしてもらえるように祈ってて下さい。
それと、平井さんチョイスのお菓子グッジョブでした!拾い集める時、笑い堪えるのホント大変でしたよw
念の為、僕とのメールは送受信全て消しておいて下さいね
返信不要です。』
俺の携帯の方の平井さんとのやり取りも先週のメールから送受信は消去しておく。
トイレから出て遠くからシアンの様子を伺う。ウトウトしてるようだ。
よし。こっそり戻ろう。
席に座ってすぐにゴソゴソ動く感じがして、はっ!と息を吸う音がした。
何をしてるんだろう。どんな風に動いてるの?どんな顔してるの?見たいなぁ。
「マナトくんマナトくん!
ごめんね!帰ろ!タクシー乗れる?オウチどの辺?おーい…。ふぉーーーー。。
マナトくん暇過ぎて寝ちゃったんだん
そりゃそーかぁ私マナトくんを放置して寝ちゃったのか。
サイテーわたし…
シバキ倒してくれればよかったのに。
この子はホントにいい子だなぁ。
…泣ける。」
ぐふっ。ずっと喋ってる。待って笑いそう。
「おーい帰ろー。おいおーい。おいおいおーい。おーい。」
「…うーん。。うんうん。」
シアンが俺の近くで立ったまま動かない。
可哀想になって来た。どーしよう。困らせたい訳じゃないのに。
でも、このまま俺が起きてタクシーに乗って帰ったらもう会えない。
ごめんシアン…。イヤなんだ。シアンの側に居られないのはもうイヤなんだ。
これから先、一生優しくするから、今だけ意地悪させて?
シアンの細い指がスルスルと俺の髪を撫でる。
「マナトくんちょっとお会計してくるから、いい子にしててね?」
ふぁ!髪!触って貰えた!シアンに触って貰えるように一生懸命ケアしたんだ!ホント嬉しい。
「すみませぇんお会計お願いしまーす」
シアンが戻ってきた。
「マナトくん少しだけ待っててね!すぐに戻って来るからね!知らない人に付いてっちゃダメだからね!」
シアン以外の人に付いてかないよ。
「ん。。」
ドコ行ったんだろ。戻って来てくれるんだよね?
キョロキョロと周りを見渡す。店員と目が合ってしまった。
「大丈夫ですか?出来たらお水飲んで下さい。どうぞ。でも、大丈夫そうですね」
お水を持って来てくれた。
「あ、ありがとうございます。」
水を飲み終えて少ししたらシアンが戻って来た。
「マナトくんお待たせぇ。オウチ帰ろー?ちょっとだけ頑張って起きて歩いてぇ〜」
「…うーーー…ん」
すぐにシャキーンって起きるのはおかしいよね?どーやって起きよう。
シアンの匂いがフワッと香ってどうしたのかと思ったら、片膝を椅子に乗り上げて肩に担ぐ勢いで立たせようとした。
かかかかかかか身体近くない?いいの?いいの?
「ほら大丈夫!私が支えるからね!
せーの!…んーーーー、んーーーー…」
柔らかいシアンの身体が色んな所に当たって気持ちぃ。サイコー。もっと色んな所くっ付けたい。シアンシアンシアン…。
あー。ホントいい匂い。
「ぐへぇ。おっも。人ってこんなに重いの?私にはムリか…諦める…?いや…でもな…。」
え?もう諦めちゃうの?しまった!
どーしよっ!待って待って待って待って!
「シア…ンどこ行くの?…行かないで?」
「わっ!」
シアンの腰を捕まえて抱き寄せた。たまたま胸に顔が収まった。たまたま。
こんな誘惑に抗える術もなく、これでもかと言う程シアンのおっぱいを楽しんだ。楽しかった。
本当に。
「あー大丈夫だよ。置いてかないよ?一緒に行こう?ね?一緒に帰ろうね?」
背中をさすったり頭を撫でてくれる。あー。もうホント泣きそう。シアンを想って1人で過ごした時間がムダじゃなかったんだって気持ちになる。
「ん。。ずーっと一緒?」
シアンを抱きしめたまま見上げる。
「そそそそーだよずーっと一緒だよ?だからちょっとだけ頑張って歩ける?」
シアンが額にキスしてくれた。
えーーーーーーー!ヤバイ!
嬉し過ぎてドキドキして息がしにくい。
ホントにどーしよう。
結婚だ!
俺たち結婚しました。
「ん。歩く。ずーっと一緒だったら頑張って歩く。」
よし。結婚したし。ゆっくり立ち上がって歩いて大丈夫だろう。
店員が心配そうに見てるけど、これは俺が本当はそんなに酔ってないのを知ってるからだ。
悪いがこの子は今俺と結婚したんだ。俺のだからあんまり見ないでくれるか。
店を出て少し歩いた所で、シアンが立ち止まって店を振り返った。
夜になるとこんなに冷たい風が吹く季節なのか。
シアンを見るとぼんやり遠くを見ていた。
ふっと消えてしまうのでは。と思う程悲しげな顔をしていた。
「風が冷たいねシアン寒くない?」
シアンが消えてしまうのが怖くて急いで腕の中に閉じ込めた。
「ままままままままビックリした!だ大丈夫!マナトくんがあったかいから平気!寒い時は言うから暖めてね?さぁ行こう?ね?オウチまで後もう少しだよ?頑張って!」
「俺のシアンいっぱい暖めるからどこにも行かないで…」
俺が牛歩だから時間が掛かった。シアンが住むマンションだ。合法的に入れる。招かれて入れる。長かった。
「マナトくん鍵出すからちょっとだけココにもたれかかってて1人で立ってられる?」
「…ん。」
「そーそー上手だねー」
激しく子ども扱いしてくるけど、くすぐったくて嬉しい。
「お待たせー。ほらおいで?歩ける?マナトんぷっ…!」
抱きしめていいよのポーズが来た!
「シアン寂しかったー。1人ヤダ。」
触れる時は触れるだけ触ろう。
どさくさに紛れて腰もなでなでするよね
「そーだねぇ。ごめんごめん。ここ寒いから早くお部屋行こうね」
当たり前だけど、エレベーターに乗ってる間も抱き付いて撫で回した。
部屋に入ってソファに座らせてお水をくれた。
「お水飲んでゆっくりしててね?ささっとシャワーしてくるよ」
シアンの匂いがする。部屋全体がシアンの匂いだ。
今シアンがシャワーを…
胸はいつどのタイミングで洗うんだろーか。
酔っ払ってるフリをして乱入は…良くないか。
あー。俺がシアンを洗いたい。
どの順番で洗おうか…。
等と考えていたら、シャワー室が開く音がして、姿勢を正して見ていたら、まるまる全裸のシアンが髪の毛をしゃかしゃか乾かしながら歩いて来た。
え…?…いい…の?




