63.【番外編】そうだ!雪山へ行こう!その2
そろそろ夜ご飯食べなきゃだ。という話しになり、プールから上がってレストランへ向かった。
ブッフェ形式で食べたい物が食べられるお店へ連れて行ってくれた。
なんとっ!ズワイガニ先生が食べ放題だった!希望の天ぷらを揚げてくれたり、ステーキや海鮮をBBQみたいに目の前で焼いてくれたり、自分で海鮮丼を作ったりと、ワクワクして楽しかった。
あれもこれも食べてみたいけど、お腹がいっぱいになってしまって、めっちゃめちゃ美味しそうなラーメンには辿り着けなかった。悲しみ…(泣)
でも、ブルーベリーのレアチーズケーキと、ひと口苺タルトは別腹ですので行ってきます。
スイーツコーナーの真ん中のチョコレートフォンデュ。お店に入って来た時に目が合ったのだ。やぁ、お待たせ。
絶対違うけど…。絶対違うのは分かってるけど…。パンコーナーからクロワッサン(中)を持ってきて丸ごとチョコレートをフォンデュした。
ぎょっとしてる視線は感じるけど、いいんだ。全く問題ない。
「え?クロワッサン?デカくない?それ店員さん切り忘れたんじゃない?」と碧ちゃん。
「あはは…。では、いただきます。はむっ」
チョコを美しく纏ったクロワッサンからいただいた。
「はうぅっ…。美味しい…。マナトくん…どーしよ…。美味しいよぉ…。何このチョコ…めちゃくちゃ美味しい。クロワッサンも最高に美味しい。いや待って。ホントにチョコが優しい」
「ふふ。よかったねぇシアン」
「えー僕も取りに行こうかなぁ…」
「クロワッサンはパンコーナーにいるよ?」
「あぁやっぱり…」
「ついて行ってあげようか?クロワッサンをフォンデュしてると皆んな凄い見て来るけど、そんなの気にしちゃダメよ?」
「あぁ…。シアンちゃん一緒に来てぇ」
「うくっ。うん。もちろん」
もちゃもちゃもちゃもちゃもちゃもちゃ。
碧ちゃんと連れ立って出陣した。スイーツを楽しむ時の、周りの冷えた視線は男の娘には辛いと思うの。
キヨくんと、颯太くんも少し食べてみたいとの事だったので、クロワッサンを碧ちゃんと1つずつ持ってフォンデュしに行った。
すると、私たちの他に2人クロワッサンを持ってチョコレートファウンテンに並んでいた。
おっ!真似してくれている!めちゃくちゃ嬉しい!あ、でもめちゃくちゃ太りますぞ?デュフフ。
にまにましながら碧ちゃんを見ると、首を傾けて上目遣いで笑ってきた。うわぁ…とんでもねぇ美少女や。
私は大きいフォークでクロワッサンを深くブッ刺して用意したけど、前の人達は小さいフォークで刺している。んー。もしかしたら…危険?
念の為、お箸を取りに行って戻ってくると、クロワッサンがフォークから抜け落ちてチョコの噴水を泳いでいた。
フォークでクロワッサンを救い出そうと頑張ってるけど、手こずっていた。
「お箸で救出してみます?」と差し出すと、「あ!さっきの…。ありがとうございます…」とお箸を受け取ってくれた。
さっきの…。あ、そうです。さっきの食いしん坊日本代表です。
トロトロ激ウマチョコを纏いしクロワッサンを持って席に戻った。
皆んな口に入れた途端「わ!ヤバイ!コレは美味しい!シアンちゃんナイス!」と口々に褒めてくれた。
マナトくんは口の横にチョコを付けて「ホントだ。凄く美味しいね」と微笑んでいた。もちろんスマホで数枚写真を撮りました。
タイトルは『下界に舞い降りた大天使、チョコクロワッサンを食す』だな。待ち受けにしよ。
「あぁ…もっと食べたいのに…ラーメンもピザもカレーもパスタも食べてみたかった…悔しい…。ソフトクリームも果物も食べたいのにもう食べられない…」
「大丈夫だよシアン。明日もまた来よう?」
「マナトきゅ〜ん」
「だね!4泊するからね!後3回来られるよ!」
あ、いや。違うお店も行きたいっス。そして、高級ブッフェは1回で十分っス。
お腹いっぱいだね〜。何が1番美味しかった?等とお喋りしながらお部屋へ戻った。
満腹の時に入浴するのは身体に良くないよ。と颯太くんが言うので、2時間程お部屋でゆっくりしてからお風呂へ行く事になった。
持って来た服をハンガーに掛けたり、ウエアやゴーグル、の準備をしてリビングに戻ると、葵ちゃんがUNOをしようと誘ってくれた。
UNOって家族やお友達ともよくやったけど、今までルールをよく読まずに適当にやってて、知らない事がいっぱいあった。
キヨくんがドロー4を出した時に颯太くんが「チャレンジ!」って言った。
なに!?なにが!?って思ったら、キヨくんがニヤっと笑いながら颯太くんに手札を見せた。え?っと思っていたら「マジで!ないじゃん!クソっ!」と颯太くんが6枚カードを取らされていた。
何そのルール…。ビックリして固まってるとマナトくんが色々説明してくれた。
「ドロー4のカードは出せるカードがない時だけしか出せないんだ」
「そーなの!?」知らなんだ…。
「ただ、本当はあるのに、ないフリをして出す事もできるよ?それを阻止するのがチャレンジなんだ」
「なにそれ!なにそれ!めっちゃ面白いじゃん!」とキャイキャイ言いながらめちゃくちゃ白熱した。
キヨくんが1番に上がった。「おぉ〜!キヨくん凄ーい!」とそのまま続けようとしたら「もう終わりだよ?」と、1人が上がった時点で持っていた手札の数字の合計を紙に控えている。ナンデヒカエテルノ…?
「あぁ…シアンちゃん。…特殊カードも結構残っちゃってるね〜。このカード達は配点20、こっちのは50点だから、なるべる早く使ってしまった方がイイよぉ?」と言われた。
「大丈夫だよシアン。ただのゲームだから、楽しく遊べばいいんだよ?それにまだまだ巻き返せるし」
「マナトきゅん…しゅき」
「うん、おれ…も…」皆んながニヤニヤにちゃにちゃしながらマナトくんをガン見するので、マナトくんからのしゅきが聞けなかった。
「あぁ〜。ちょっと前まで童貞だった須藤がこんなに立派になって…。俺嬉しい…」
「ホント〜。僕、須藤は一生童貞だと思ってたのになぁ」
「あぁ。俺も」
キヨくんまでっ!?
「うるさ。マジでうるさいって…」
「はぁ…マナトくんのジト目可愛い〜。尊い」
シャッターチャンスを逃すまいと、スマホでマナトくんの写真を撮りまくっていると、マナトくんがスマホをガシっと掴んで言った。
「シアンは美的センスを磨かないといけないね」
あぁ仄暗く笑ったそのお顔も素敵でしゅ。
しばらくカードゲームをして遊んで、そろそろお風呂に行こうか。と準備をする。
私とマナトくんはプールに行く前にお風呂の用意も済ませていたので、部屋から荷物を持ってくるだけだった。
皆んなが揃うまでマナトくんにカウントしてもらってプランクをしてたら、颯太くんが「俺も!」と、右隣りで私をガン見しながら高速腕立て伏せをし始めた。
「近い近い!気になる気になる!ちょっとやめて。笑いそう…力…抜けちゃう…」
「シアン二等兵!耐えろ!敵に惑わされるな!」
「っ!ふはっ!敵…ふふ、はい隊長!」マナトくん!やめてよ!そしてまだ二等兵だった!あ、ダメ!無心にならなきゃ!無心無心…。
と耐えていたら、キヨくんがシュタタタターと超早歩きで私の左側に来て、キヨくんも私をガン見しながら腕立て伏せを始めた…けど。
「待って!腰しか動いてないから!両足閉じて伸ばして!それ違う動きだから!やめて!こっち見ないで!」
ギャハハハハー!と、めちゃくちゃ笑ってしまって、ぺちゃんと潰れてしまった。
追い打ちをかけるように颯太くんとキヨくんがふざけまくるし、キヨくんは颯太くんのボケに被せた下ネタだった。呼吸困難で死にかけた。
面白くて笑うと同時に、よく咄嗟に下ネタに変換出来るな。と感心する。いやマジで。
皆んなでひとしきり笑って部屋を出た。
「あーもう…。おかしかったぁ…思い出して絶対1人で笑っちゃうよぉ…」
「面白かったねぇ。2人ともめちゃくちゃにキモかった!僕も笑い転げちゃったよぉ」
「颯太くんもキヨくんも真面目な顔して全力でふざけてくるのマジでヤバイ!冗談なのか本気なのか分からなくて混乱するし!」
「1日1回シアンちゃんを爆笑させたい病気を患ってるから俺…」とキヨくん。
「あー。…ぞのもか…。俺もなんだ…」
「マジ!?あはは!颯太くんの顔!」
「うん見て見て。最近覚えたんだ」と言って、ハっと息を吐きながら、笑った困り顔を凄く力強くやってきて「ぎゃ!目ヂカラっ!」と、めちゃくちゃ笑ってしまった。
「待って!その顔何!あはははは!今度その顔やって欲しい時になんて言ったらいいの?」
「これは俳優の顔だよ」
「「「俳優に謝れー!」」」
颯太くん以外の全員がハモってバチクソ笑った。




