61.初めてのドキドキ!!バレンタイン☆
明日はマナトくんと付き合って初めてのバレンタイン。
特に苦手だとか何も言わないけど、マナトくんはおそらく甘い物が苦手なんじゃないかと思ってる。
普段から甘い物は食べないし、以前パンケーキを食べに行った時は、パンケーキ…?って一瞬だけ微妙に乗り気じゃないように見受けられた。
パンケーキ…あぁ…あのパンケーキが食べたくなって来た。
よしっ!今行く!すぐ行く!
今日はマナトくんは朝から出張だし、碧ちゃん達も用事があるって言ってたから、行くなら今日しかない!
この時、頭がパンケーキでいっぱいになってマナトくんへの連絡を忘れてしまった。
私は行きたい時にすぐ行ける!なぜなら無職だからっ!ビバっ!無職っ!
鼻歌をルンルン歌いながら着替えてお化粧をする。
今日は何味のパンケーキにしようかなぁ。なんてワクワクしながらパンケーキ屋さんへ向かった。
やっぱ苺だろ。苺だな。苺以外に何があるんだ!言ってみろ!なんて脳内会議をしてたけど、実はココナッツも捨てがたい。
ハワイアンな可愛いお店に着いて、メニューを見て愕然とする。エッグベネディクトなる物が急遽私を誘惑してきたからだ。
えぇ…。決められない…。
苺…ココナッツ…ベネディクト…。
しばらく目を瞑って深く考えた結果、苺にした。だって、明日も来られるんだもの。
今日は苺のパンケーキが食べたくて来たんだもん!
苺のパンケーキが運ばれて来た。私は生まれて初めてパンケーキの写真を撮った。
パンケーキを切って口に運び頬張ろうとした瞬間、マナトくんからメールが来た。
『疲れたよー
シアン癒して?
今日は何して過ごしてるのー?』
ぐわっ!あちゃー。マナトくんに出掛けるって連絡するの忘れてた…。えーっとどうしよう…。家に居るって言う…?
いや…やめておこう。きっとボロが出る…。
『ごめーん(ノД`)連絡するの忘れてた!
前にマナトくんと一緒に食べに来たパンケーキが急に食べたくなって食べに来ちゃった!』
さっき撮影したパンケーキの写真を送った。役に立った。
『見てぇん♪今日は苺にしたの!
明日はココナッツかエッグベネディクトにする!』
『明日も行くの?分かったー。今度は俺も一緒に行きたいな』
『ホント!?やったー!
1人で食べるより絶対美味しいもん!
一緒に来ようね!』
『うん。楽しみにしとく。仕事戻るね。
愛してるよシアン』
『うん。お仕事頑張ってね!
マナトくん愛してるよ』
送信ボタンを押して、1口サイズに全部乗せ欲張り盛りにしたパンケーキ(普通の人の3口サイズ)をバクっと頬張った。
もちゃもちゃもちゃもちゃ…もちゃもちゃもちゃもちゃ…。
はぁ…。最高に幸せ…。
ごめんね。マナトくん。1人で食べても美味しい。
パンケーキを2枚おかわりして食べ過ぎた感のあるお腹を抱えて、腹ごなしにショッピングをして4時間程歩き回わり、百貨店のバレンタインフェアに寄って迷いに迷って紅茶のチョコを買った。
肩が凝った…。と思っていると、『もみほぐし』と書いている看板があった。
仕事で疲れて帰って来るマナトくんに揉ませて悪いなぁ。といつも思っている…。
うん。マッサージ…受けてみようっと。
結論。まぁまぁ…気持ち良かった。「あ、もうちょっと右っスね。あ、行き過ぎっス。そこっス。もっと強めで。気持ち良いっス。あ、そこはいらないっス。さっきのトコだけやって欲しいでやんす」とか私の性格的に言えない。言える性格だったら最高だったんだと思う。だってお兄さんは本業の人だから…。マナトくんにお願いするのとは訳が違う。でも何も…1ミリも要望を言えなかった…。最初の肩こりが酷くて…。だけだな、言えたの。
何となくしょんぼりしながら帰路に着いた。
****************
マナトくんが帰って来て、一緒に夜ご飯を食べた。マナトくんは疲れているようで口数が少ないと言うか、元気がなかった。
お風呂に入っている時も、マナトくんは何か考え事をしているようだった。
リビングでビタミンCの爆弾の異名を持つローズヒップティーを飲みながら、「マナトくん明日はいつもと同じ時間に出勤だよね?」と聞くと、そうだと言う。
「どうしたの?元気ない?」と聞くと、
「そんな事ないよ?」と笑うけど、やっぱり元気ないと思う。
「シアンは久しぶりに1人でお出掛けして、どこに行ったの?」と聞かれたので、雑貨屋さんとか服屋さんとか百貨店とか…と話して、帰りに荷物が重くて肩が凝ったからマッサージ屋さんに行ったんだけど、と言うとマナトくんが「えーっと…」と言うから「ん?」とマナトくんを見ると、笑ってるような怒ってるような顔をしててビックリした。
え!なに!なんで怒ってるの!?
「俺がシアンのマッサージしてるのになんで他の男に身体触らせるの?」
「へっ!?触らせるって…。いや向こうは仕事だから。
私ね?仕事で疲れて帰って来たマナトくんにマッサージさせるのは良くないよなぁと思ってて…」
「やっぱり男だったんだ。俺がやりたくてやってるの分からない?」
「ありがとう。マナトくんはそうやって私の事甘やかしてくれるけど、申し訳ない気持ちでいっぱいになっちゃうんだよ…」
はぁ…。とため息を吐いて私が持ってるマグカップを取り上げて机に置いた。
「出掛ける時に連絡もしないし、他の男に身体触らせるし…。分からせないといけないみたいだね」
「えっ!出掛ける時の事はホントごめんって!あ、今日マッサージ屋さんに行って…んっ!」
マナトくんにキスで唇を塞がれて、マナトくんにしてもらった方が100万倍気持ち良いから、もう二度と行く気はないと伝えられなかった。
ソファに押し倒され…。
いや…とんでもない目にあった。
喉がカラカラで冷え切ったローズヒップティが美味しかった。
あ、日付が変わって2/14になってる。
「マナトくん。いつもありがとう大好きだよ」
と、紅茶味のチョコを渡すと、とっても喜んでくれた。
私もここのチョコ大好きなの。と言うと、一緒に食べよう。とお口に入れてくれた。美味しい。幸せ〜。
お昼少し前の事
マナト「あれ?シアンの現在地がオウチじゃない…」
颯太「珍しいな。よっぽど慌てて出掛けたのかな」
碧「ねぇぞの、コイツら2人とも失神しちゃったんだけど、弱過ぎない?」
キヨ「えー?トミーがやり過ぎたんじゃないの?」
碧「めちゃくちゃ手加減してるよぉ。ちょっと早いけど僕たちもお昼休憩にしよっかぁ」
マナト「慌てて出掛ける用事…?」
碧「どーしたの?」
マナト「あぁシアンの現在地が家じゃないんだ…」
碧「…。今何してるの?ってメールして聞いてみればいいじゃん。ってか、現在地チェックとか…キモ。おぇ」
マナト「ちっ、、トミーは本当に好きな人と出会ってないから分からないんだよ」
碧「絶対そんなの関係ないと思う。ってか、オウチのカメラもバレないようにしないと、怖がられて逃げられるよ?」
颯太「あぁ…。俺なら秒で逃げる」
キヨ「俺は…。俺なら嬉しいかもしれない。そこまでされた事がないから分からないけど」
碧「…変態ばっかり…」
キヨ「トミーが1番変態だって」
碧「あ、そーかも」
マナト「あ、シアンから返信来た」
颯太「なんて言ってるの?」
マナト「俺と食べたパンケーキが食べたくなったって。可愛い…。シアンの所へ帰りたい」
キヨ「はいはい。須藤が帰ると足がなくて困るからもうちょっと待ってくれ」
お読みくださいましてありがとうございました。




