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60.【最終話】あの〜すみません。来世のお願いって今いけます?





 元日催眠カウンセリングとやらが終わった時、碧ちゃんが結婚式はいつするの?と聞いてきたので、5月の連休に南の島で挙げる事と、家族だけを招いての結婚式にすると伝えると、「いや!僕も行きたい〜!…ねぇ…僕シアンちゃんの妹でしょ…?」と目をうるうるさせて言われ、ひとたまりもなかった。


 マナトくんが凄い顔をしてこっちを見ていたけど、こんな可愛い碧ちゃんのお願いを聞かないなんて私には出来ない…。


 だから、私も学生時代の大好きな親友3人を呼ぶ事にした。



「書類上新婚さんなのに長居してごめんねぇ〜?シアンちゃんはもう大丈夫そうだし僕たち明日帰るねー?」と、結婚式の話しが終わると、急に碧ちゃん達が帰ると言い出した。


 え?そんな急に?ホントに?と思っていると、次の日の朝早くにホントに帰って行った。マナトくんが車で送って行ったので、怖いくらい一気に静かになった。


 荷物は2月に直で送って欲しい所があるから少しだけ預かってて欲しいと言われて預かった。



 それからは、たまにマナトくんが出張で帰らない日があって寂しいけど、平和な日々を過ごした。




 1月の末から春休みに入った碧ちゃん達が「あーそーぼー」と凸して来て、皆んなでTVゲームをしているところに会社からマナトくんが帰って来て激おこだった。


「つい最近帰ったばかりだろー!なにアポ無しで来てんだよ!帰れっ!」


「シアンちゃーん。僕達せっかく来たのに…。怒って?」

とやっていた。



 でも今回は流石にお泊まりじゃなかった。


 碧ちゃんに謝らないといけない事とお願いが…。と、言われて何かと思えば、私とカラオケをした動画(映ってる全員をバーチャル加工済)を上げたらとんでもなくバスってしまって、キャラがイイ!もっと一緒に歌ってる動画が見たいとDMがいっぱい来てて…。

 後、企業からも依頼が来ちゃって…。だから一緒に歌ったり踊ったりして欲しいと言われた。


 私知らない間にVtuberデビューしてた。


 いやぁ…これにはマナトくんが激おこのおこで参った参った。


「トミー!お前っ!マジでそれはダメだって言っただろう!」と凄い剣幕だった…。


 ちょっと見せて貰ったら、私のバーチャルアバターがめちゃくちゃ可愛くてドキドキした。


「でも、楽しそうだなぁ…」と言ったら、碧ちゃんに掴み掛かったまま、マナトくんは困った顔で笑いながら「…そっかぁ。やってみたいならいいよ?」と言ってくれたので、絶対に顔を出さない約束で碧ちゃんと動画を撮ったり、依頼を受ける事にした。



 颯太くんとかキヨくんのアバターはめちゃくちゃ適当なのに、私のアバターはめちゃくちゃ可愛く作ってくれてて、誰が作ったのか聞くと、碧ちゃんが「僕が作ったよ!」と嬉しそうに教えてくれて、何と言うかもう碧ちゃんからの大きな愛を感じて跪き、手を組んで天に祈りを捧げた。



 結婚式の準備もしながら、ダンスと歌の練習と撮影は大変だったけど、ホントに楽しかった。



「年パスあるんだしぃ…」と碧ちゃん達にちょこちょこ誘い出されてテーマパークへ遊びに行った。確かに前向きよりましだった気がするバックドロップのジェットコースターに乗せられて、気のせいだった…と足をガクガクさせ手を引かれながら歩き回らされた。



 碧ちゃん達の春休みが終わってしまうと、遠隔で振りを合わせたり、碧ちゃんが作った新しい歌の練習をした。





 そうこうしていると、あっという間に出国する日になった。

 


 学生の頃、友達と海外へ旅行に行った時は、エコノミーで行ったけど、マナトくんが参列者全員ビジネスクラスで手配してくれた。


 ホテルはマナトくんオススメのホテルにして、チャペルやウェディングドレス、結婚指輪も、お料理もマナトくんと一緒にいっぱい悩んで決めた。1つ1つ小さい事も一緒に悩んでくれてとっても嬉しかった。




 優雅でラグジュアリーな空の旅を終え、現地の空港に着くとバケツをひっくり返したような雨だった。気温は29℃で、まとわりつく様な湿気で、まるでお風呂屋さんでお風呂上がりに、服を着てから忘れ物を浴場へ取りに戻った時のアレだった。


 10分程で雨は止みキレイに晴れ渡った。大きな虹が出て、空も海も、同じ地球なのに本当に信じられないくらいキレイでとても感動した。



 ホテルにチェックインした後、部屋にメグ達が訪ねて来た。


 私の学生時代の親友で、マナトくんと初めて会った日、一緒にコスプレをしてたのは恵。とにかく底抜けに明るくて楽しい事が大好きな楽天家。2人でいるとずーっとふざけてしまう。


「しあーんっ!アラモアナ行こ!すみません!詩杏さん借りますね!」



 マナトくんがキヨくん達に捕まってる隙に連れ出された。


 私の親友はどこに出しても恥ずかしくないくらいホントに良い子達だ。


 萌…控えめ、涙もろい、優しい、よく笑う(小)


 理沙…前向き、面倒見が良い、情に厚い、よく笑う(中)


 メグよく笑う(大)も含め、皆んなに言える事は、優しくてよく笑う。だと思う。

 ちなみに私は、よく笑う(大)だと思う。


 メグと私は集会の時とかに、笑い声で先生によく怒られた。

 理沙がボソボソ笑わせてくるのがいけないと思うの。なんで理沙は怒られないんだ!ずっこいぞ!と何度思ったか。



 4人でブラブラと買い物をしたり、お茶をして楽しい時間を過ごした。


 2人の馴れ初めを聞かれ、メグとコスプレしてた日に出会った事、家族には内緒だけど、去年たまたま再会して付き合い始めた事を話すと、とんでもなく驚かれた。


 色々つっこみどころが満載だけど、幸せそうでよかった。と皆んな祝福してくれた。


 日本に帰ったら皆んなで集まろうね!と約束した。



 次の日、私は朝早くから式の準備に取り掛かった。エステやマッサージを受けたりして本当に貴族にでもなった気分だった。


 ドレスはマナトくんがこだわりにこだわりまくったオフショルダーのAラインのドレスだ。

 私の体型的にプリンセスラインやマーメイドラインのドレスは太って見えてしまう物が多く、スッキリくびれて見えるAラインが1番細く美しく見えた。



 ようやく準備が整って、顔を見に来てくれたお友達と写真を撮ったりしてお話ししていると、お父さん達が来た。既にお父さんがまた鼻をぐじゅぐじゅと言わせていて、目も真っ赤だった。


「あ…しあんパパ…しあんママ、お兄さん、この度はおめでとうございます。お招き頂きありがとうございます」


「忙しい中、しぃちゃんの為にありがとぉ。私達もご招待されてる身なの。楽しみましょうね〜」


 と、端の方でお父さんとお母さんが話している。


「あ!優奈さん!来て下さってありがとうございます嬉しいです!」


「ううん?こちらこそご招待ありがとう。

 シアンちゃんホントにキレイよ?幸せになってね?」


「はい!ありがとうございます!」



「お兄ちゃん。…小さい頃からいっぱい可愛がってくれてありがとう。少し前に思い出したの。お兄ちゃんが色んないじめっ子から私を守ってくれていた事。

 お兄ちゃんは…少しでも強く見えるように、意識して喋り方変えてくれたんだよね。

 いっぱい面倒掛けてごめんね?いつも…いつも助けてくれてありがとうございました」


「ばか…。面倒だなんて…思う訳ないだろ…。…ったく…詩杏がどこ行ってもいじめられるから必死だった…」


「お兄ちゃん小さい頃は優しくて可愛い喋り方だったもんね。何の真似したの?」


「戦隊モノとアニメ…」


「きゃー!可愛過ぎるんだけどぉ!ヤバくないですか?優奈さん!チビアレン尊いですねっ!」


「誰がチビ亜蓮や…」


 お兄ちゃんと優奈さんと写真を撮っていると、お父さんとお母さんも一緒に撮る事になった。



「…いつの間に…こんなに大きくなって…こんなにキレイになって…。ずっと…ずっとお父さんの可愛いしぃちゃんで居てくれると思ってたのに…。寂しいな…」


 あぁ…やめて…泣いたらお化粧が崩れちゃうよ…。ごめん…お父さん…。


あっち行って…。


 時既に遅し…。涙が止まらなくなってしまった。


「お父さん…お母さん。…今まで…大切に育ててくれて、…いっぱい…愛してくれて、本当に…ありがとございます。感謝しています。私は…。私は、何歳になっても…お父さんとお母さんの子どもだよ?…まだまだいっぱい甘えさせてね?」


「しぃちゃんっ!」


 やっぱりお父さんは、わー!っと泣き出してしまった。式が始まる前に、お父さんの目はパンパンに腫れて3になってた。かく言う私も泣いてしまったので、メイクさんが目元や頬を素早く完璧に直してくれた。




 準備が出来たマナトくんを連れて、碧ちゃん達が私の控え室に来てくれた。


「えヤバぁ…マナトくんめちゃくちゃカッコいい…」



 マナトくんが私を見てボーっとしたまま動かなくなってしまった。


 え、大丈夫かな?と思っていると、目を開いたままマナトくんがポロポロ涙を溢した。


「え…須藤?」


「ホントに…俺…シアンと結婚…できる…の?」


 この人はホントに全く…。なんでこんなに完ぺきでカッコ良くて何でも出来るのにこんなに自信がないんだろう…。可愛いなぁ…。


「マナトくん…私マナトくんじゃないとヤだよ?」


「ホントに?」


 マナトくんの手を両手ですくって、うん。と頷いた。


「あぁ幸せ…。本当に神様に感謝しなきゃ…。生まれ変わってもシアンと結婚できますように…」


「えへへっ。気が早いね。でも嬉しい!私もずっとずっとずーっと生まれ変わっても次もその次もその次もずっとマナトくんがいい!マナトくん愛してるよ」


「俺もシアンを愛してるよ」


 普段だったら絶対キスする雰囲気だったけど、お父さんもお兄ちゃんも、じーっと見ているから、マナトくんに寄り添って背中を撫でるだけにとどめた。



「初めまして、真人の父の須藤慶吾と申します」

「母の綾香です宜しくお願い致します」

「上の兄の大雅です」

「下の兄の悠希です」


「ご丁寧にありがとうございます!楠木 しゅうです。妻の詩織です。これが詩杏の兄の亜蓮です!」とお父さんとお母さんが飛び上がっていた。


 今後ともよろしくお願いしますー。と皆んなでやって、挨拶を終えると、マナトくんのお母さんが来てくれた。



「シアンちゃんキレイねぇ〜!こんなにも可愛い子が真人のお嫁さんだなんて!この子は幸せ者ね!シアンちゃんご結婚おめでとう!幸せになってね!」


「マナトくんのお父さん、お母さんお兄さん。この度はお忙しい中ありがとうございます!」


「シアンちゃん真人を選んでくれて本当にありがとう。また遊びにおいで」


 お兄さん達も、颯太くんやキヨくんも碧ちゃんもホントに綺麗だねー!と褒めてくれた。

一緒に写真撮ろう!と1人1人と写真を撮ったり皆んなで集合写真を撮った。



 式が始まる時間になり、お母さんにウエディングベールを下ろしてもらう。

「これで…しぃちゃんのお母さんとしての最後のお世話が終わっちゃった…」なんて涙声で言うから私も涙ぐんで…、お父さんは、またわーっと泣き出した。


 目を3にし、またおいおいと泣き出したお父さんとバージンロードを歩く。お父さんの涙につられたのか他からも鼻をすする音が聞こえる。



 マナトくんが誓いの言葉を言い、私も続いて誓う。指輪の交換が終わると、ベールを上げてもらう。目の前にマナトくんが居る。幸せで不思議な光景だった。


 誓いのキスを。と促され、マナトくんが頬に手を当て私にキスをしてくれた。



 私のお父さんは最初から泣いているけど、マナトくんのお父さんやお母さんも涙を拭っている。



 皆んなたくさん拍手をしてくれた。




 これから、どんな困難な事に遭遇してもマナトくんと2人ならきっと乗り越えられる。私がこの人を守る。



 いっぱい笑って、いっぱい楽しい思い出を作ろうね!







これにて、一旦完結とさせて頂きます。


お読みくださいましてありがとうございました。

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