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52.お酒を飲んでる時に酔っ払ってるね!と言われると、酔ってないフリをしたくなりません?





 オウチの名義を会社から私名義へ変更したり、マナトくんの引越しの荷造りをしたり、あの日からお父さんがやたらと帰って来ないのか?と連絡してくるので、土日の度に実家に遊びに帰った。



 そー言えば、実家に挨拶に帰った日の夜、お風呂に入る時に生理になった。マナトくんは「え…赤ちゃんできなかったの…か…」と、とても残念そうにしていた。


 なんだかマナトくんの気持ちが嬉しかった。

 


 バタバタしていたら、あっという間にお休みの2週間が過ぎ去って、大きなトラブルもなく最後の出勤日が終わった。



 使いやすかった文房具や最近使ってなかったマグカップなんかも、いらなかったら捨ててね?と吉木くんに引き取って貰った。


 マグカップを持ったまま目を真っ赤にしてグスグスと鼻をならし「楠木さんに会えなくなるの寂しいです…」と言ってくれる吉木くん。


 こんなに慕ってもらってくすぐったく感じる。耳をぺたんとしたわんちゃんみたい。「うん、ありがとね?」と頭をポンポンする。わぁ…。触り心地マナトくんと全然違う。


「楠木ちゃんホントお疲れ様〜」


「平井さん。お疲れ様でした」


「須藤くん最近は飲みに誘っても全然来てくれないんだよぉ?今から迎えに来てくれるんでしょー?楠木ちゃん今日で最後なんだし、吉木くんと4人で飲みに行こーよぉ」


「さっき、今から向かうってメールが来てたんでもうすぐ着くんじゃないですかね?皆んなで行きたいですね!聞いてみます」


「ホントぉ?楽しみ〜」



『平井さんが皆んなで飲みに行こうよって言ってるよ?マナトくん最近つれなくて寂しいって』


『えー。早くシアンとオウチ帰りたい…』


『私今日で最後だから行こうよ』


『シアンは行きたいの?』


『そうだねぇ平井さんも吉木くんも良い人達だからマナトくんも一緒なら行きたい!』


『分かったよ。じゃあ行こっか」


『やったー!』



 マナトくんと私と平井さんと吉木くんの4人で居酒屋さんに行った。平井さんは私とマナトくんの出逢い方を面白がって何度も聞きたがるので困った。



 平井さんにも最近、新しい出会いがあって、マナトくんに聞いて欲しいのに「全然連絡返してくれないし!未読無視だし、既読が付いても無視だし!俺の扱い雑過ぎない!?…しおしお…」と、ぷんすこしたり、打ちひしがれたりしていた。


 私がメールしたら秒で返してくれるのに、他の人にはドライなのね。特別扱いが少し嬉しい反面、私の扱いもいずれドライになってしまったら悲しいな。と思った。



 明日はまだ平日だし、終電が無くなる前に。とお開きになった。「また皆んなで飲もうねぇ!」と私たちに言った平井さんは吉木くんの肩をわしっと掴んで「吉木くんはもう一軒行くぞー!」とやっていた。



 マナトくんは皆んなの前だと気を張っているのか、いつもと全然違ってた。それもカッコイイんだけど、ふにゃっと笑ってくれたり、甘えん坊になって駄々をこねてくれるのは私の前だけなんだなぁ。と思うととても嬉しかった。


 何故か、あの時の「もうやだぁこれ外して」と泣いてる(泣いてない)マナトくんが脳内再生されてエッチな気分になってしまった。


 マナトくんに腕を絡めて、今日はどんな風に舐めようかなぁ?なんて思って顔を見上げると、「ちょっ、と!シアン!」とガシっと頭を抱えられて、駅までめちゃくちゃ早歩きさせられた。


「なになになになに!?転んじゃうよぉ!どーしたの!?」


「あのねぇ…。何考えてたの?めちゃくちゃエロい顔してたよ?」


「えぇ?気のせいじゃない?」


「気のせいじゃないし…」




 オウチに着いてお風呂に入る。今日は酔ってるからシャワーだけにする。


 髪や身体を洗ってもらったからお返ししなきゃ。



「ねぇマナトくん洗ってあげる」


「え、あぁうん。ありがとう」


 と、言いながらお風呂の椅子に座るから、「ん?座ったら洗いにくいじゃん。立ってて欲しい」


 身体にシャワーを掛けてマナトくんを立ち上がらせて、ボディソープを手に取り両手でマナトくんのマナトくんを洗う。


「あ、そっち…」


「わぁ…どんどん大っきくなるね。気持ち良いの?」


「…うん。シアンの手、柔らかくて気持ち良い。どーしたのシアン。いつもと違うね?」


「そう?いつも洗ってくれるから、お返ししようと思っただけだよ?」


 手の泡を流して「はーい終わりー。先に上がってるねー」


「えぇ…。ちょ、ホントに終わり?」


「早く上がってきてね?」


「…。」


 髪をしゃかしゃかしながら歯磨きを終わらせてソファに座ってマナトくんを待っていたけど眠くて限界だった。


 遠くでお風呂場のドアが開いた音を聞いた気がするけど、その後の事は覚えてない。




 目が覚めると、外はもうすっかり明るくなっていた。おっともうすぐ7時だ。



 起きてコーヒーのお湯を沸かそうとキッチンへ行くと、お股からつーっと何かが垂れた。えっ!と慌てて手で押さえてティッシュで拭った。


 ん?これ…。マナトくんの…じゃない…?マナトくん!私が酔っ払って眠ってる時に勝手にやって中に出してるし!


 お腹を抱えて笑ってしまった。


 ちょっとぉ!もう。わっるぅアイツ。ってか、それで起きない私…。ヤバない?


 さっとシャワーを浴びて洗い流した。


 マナトくんが洗濯物を仕掛けておいてくれたみたいで出来上がっていた。


 畳む物はチェストにしまって、ブラウス系をハンガーに掛けていたら、「おはようシアン洗濯物ありがとう」とマナトくんが起きた。


「おはよマナトくん。こちらこそ洗濯物ありがとう助かったよー」


「うん。お風呂から上がったら酔っ払ったシアンが髪の毛びちゃびちゃのままソファで寝てたからデジャブ感が半端なかったよ」


「あ!そっか!ごめんね!髪の毛乾かして運んでくれたの!?ありがとう」


「いいよ。お風呂の続きしてもらえると思ってドキドキしながら出てきたら眠ってて…ガクっ…ってなった」


「あー。なんかそう言えば昨日はエッチな気分だったかも」


「今は違うの?」


 抱きしめられて腰やお尻を撫でられる。


「ひゃん!今はっ!…違うかなぁ…。ってか、マナトくん!私が寝てる間にエッチしたでしょ!さっき垂れてきてビックリしたんだけど!」と笑うと、え、ボク知らないよ?と目を逸らしてトボけられた。誰がボクじゃー!と、めっちゃ笑った。


「ねぇ今からちょっとだけしない?」と言われたけど、マナトくんのちょっとはちょっとじゃないのは実証済みなので却下だ!

 まだ朝ごはんもお弁当も作っていないからなぁ!

 

「帰って来てからね?」とマナトくんのほっぺを撫でて逃げようとして捕まった。


「なんで逃げるの?」


 ぎゃーーー!と、くすぐったくて大笑いしてたけど笑い事では済まず…。まぁいつも通りです。




 色々終わって優しくキスされると心地良くてウトウトしてしまった。


「シアンのウェディングドレスも見たいけど、早く赤ちゃん産んで欲しい…」


 うんうんと頷いた気がするけど、気が付くと10時過ぎだった。マナトくんを探したけど、もう居なかった。あちゃーお弁当作ってない。



 ちゃんと仕事行ってる。偉いなぁ(当たり前)


 シャワーで色々洗い流してメールする。


『起きた!お昼ご飯食べに帰ってくる?』


『おはよー。うん食べに帰る!』


『何がいい?とんかつか、から揚げかパスタか』


『んー。すぐ食べ終わるのがいいからパスタにする』


『ミートソース?クリーム系?和風?』


『あー。今日は和風の気分ー。

バター醤油味!

具材はお任せで!』


『おけ』



 和風のバター醤油と言えば…?んー。

バター醤油と言えば帆立…アスパラガス?多分!買いに行かなきゃだ。



 さっと着替えて買い物に行く。平日のこんな時間にスーパーへ買い物はまだ慣れない。なんというか変な気分になる。


 サラダ用のレタス、キュウリ、ヤングコーンを買い物カゴに入れる。ミニトマトは…まだあった!

 パスタ用の帆立、アスパラガス、わけぎ、何にでも使える冷凍シーフードミックスを買ってダッシュで帰る。



 マナトくんが帰ってくる時間を逆算してパスタを茹で始めた。


 パスタを時々混ぜながらサラダを作ってパスタの具材を炒める。パスタをザルに上げた。後少しで出来上がる頃にマナトくんが帰って来た。



 



 



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