48.マナト side 拘束具とホラーイベント
下ネタ多めです。いつもすみません。
運転していたら、寒くなって来たから一旦シートベルトを外して服を着ようと思うのに、シートベルトが外れない。よく見ると、右足に巻き付いてしまっている。足が動かせなくなっていてブレーキが踏めない。
焦って外そうとすると、右手にも巻き付いてしまった。なんで絡まってるのかよく見ようとするけど、何故かボヤけて良く見えない。寒い。ブレーキが踏めなくて焦る。スピードが上がる。ここから早く逃げ出さないと。
シートベルトが身体中に絡まったまま湯船に入れられた。お湯はぬるいし浅い。とても寒い。あたたかい手に身体を撫でられ、くすぐったい。あたたかい。もっと触って…。
唇と脇腹辺りをさわさわと撫でられている感覚で意識が浮上する。「…んっ」
ガシャ!と音がして、それが自分の首の辺りから発せられた音だと認識した。ほとんど身動きが出来ない事に気付いて、瞬きをする。
え…?どーなって…る…?
「おはようマナトくん。とっても素敵な格好ね」
眠過ぎて焦点が合いにくい。状況を把握しなきゃと思うけど頭が回らない。
シアンがいる…。シアンってあんな表情するんだぁ…。
イジワルそうなのにやっぱり可愛いなぁ…。
シアンなんだかえっちな格好してる…。
んー?身体…手と足が伸ばせない…。俺拘束具着けられてる…?
「シアン…。おはよう…。えっと…。これは…」
「これ?注文してたマナトくんのお服でしょ?」
「これはシアンに…」と言いかけると、シアンが俺の唇に人指し指をあててきた。
「しー。しししししししし。今日は私がマナトくんを気持ち良くしてあげるね?」と、胸からおへその下まで指を這わされると、ムクっと息子が反応する。
首筋から胸や脇腹、太ももやお尻も時間を掛けて撫でまわされた。まぁそこだけじゃないけど…。
シアンに触りたい。これ取って欲しい。と言っても、だーめ。と言って取ってもらえない。
「…っ!!…うぅ…。やだ…シアン…抱っこしたい…お願い…もうヤダよぉ…」
本気で泣きそうになった。
「分かった。外してあげる。ね気持ち良かった?」
うー。、うーん。。うん…。
ガチャガチャと外してもらって、ようやく解放された。
シアン抱っこしたかった。
ねぇ…次はシアンの番だよ?覚悟はできてるんだよね?
…う?じゃないし。
しばらく俺の番だと言われた。俺の番はもうナシナシ。一生ナシ。
今日のシアンの可愛いお服と下着はネットで色々調べた結果だと言う。
だからお口でするのもあんなに上手だったんだ。俺の為に勉強してくれて嬉しい。
宅配のお兄さんにシアンは受け取りの対応をしないように言われて悲しかったみたい。シアンが可愛すぎるから心配してくれたんだよ。と言っても信じない。
シアンは自分の顔が嫌いかと聞くと、大嫌いだと言った。食い気味で。
こんなに可愛くて優しい子がなんでこんなに苦しまなきゃいけないの?
ふわっと抱きしめる。そんな簡単じゃないのは分かってるけど、やるせない。
インターホンが鳴って、俺かもと言うとシアンにアダルトグッズで溢れかえると言われた。それも面白いね。
きたきた55インチTV。
設置が終わってシアンが掃除の続きを…とか言うからベッドに押し倒す。何言ってんの?今からシアンの番だよ。
シアンが私の番は終わった。とでも言いそうだったので、キスで口を塞ぐ。
せっかくシアンの為に買った拘束具なんだから、シアンに使ってあげなきゃだと思わない?
素早く拘束具を着ける。
スマホの三脚を出して、テレビとスマホと接続する。
やっぱ画質いいな。
画面に映るシアン可愛いエロい。シアンは恥ずかしがるけど、俺とシアンしか居ないんだから大丈夫じゃんね?早く慣れて?
「ねぇ画面見て?」
自分の姿が映った画面を見てシアンが「ひゃうぅ〜」と顔を真っ赤にして可愛く鳴く。
余すとこなく堪能した。ありがとう。
シアンをシャワーで綺麗に洗い流す。ホントえっちな身体してんなぁ…。
シアンがコーヒーを淹れてくれたので、一緒に飲んでると、水道は直ったのか。ずっとウチにいるのは不便じゃないかと聞いて来た。
全然不便じゃない。シアンと一緒に居られるし。と答えると、「あーそか…」と何か言いたげな返しをされた。
シアンの言いたい事は何となく分かってる。平日は帰って欲しいんだろう。朝、俺がシアンのペースを乱して貪り倒すから困ってるんだろーね。そんなのシアンが可愛くてエロいのが悪いのに。
じゃあ、帰らないで欲しいと思わせればいいよね?そんなの簡単。1人で居られなくすれば良いよね。シアンはお化け怖いのに、実は怖いもの見たさでホラー好きなんだよね?
ちょっとだけ怖い思いしてもらおうかな。俺から離れようとした罰だよ?ふふっ。
「シアン。今日はゆっくりして過ごそうか。
では映画鑑賞なんてどうですか?お姫さま?」
「そ…そうでおじゃるな!」
あっ、和風で返って来た。ふふふ
どんなの見たいー?と言いながら、リモコンでホラーカテゴリーを表示する。
この間はアクションのが観たかったんだけど、今はホラーが観たい気分!と乗ってきた。はい釣れたー!シアンを操るのはホント簡単。
ホラーと言えば和物一択でしょ!と目をキラキラさせている。シアンは怖がりだから、本当はホラー映画観たいのを我慢してたんだよね?知ってるよー。
シアンが俺に幽霊が怖いか聞いて来た。物理攻撃して来ないのに怖い訳ないじゃん。人間の方がよっぽど怖いからね。
なるほど!んじゃ私も怖くない!と言う迷言も飛び出したところで、どれを観るか決めるように促す。
シアンが選んだのは、王道のホラーだった。いいね。色々使える設定があった気がする。しっかりは覚えてないけどね。
今日の夜、どうやってシアンを怖がらせようか楽しみで仕方ない。
あの不安な気持ちになる着信音はダウンロードして設定すれば鳴らせるだろうけど、シアンのスマホを触ると仕込んだのがバレるだろうしやめておこう。
インターホンと俺の迫真の演技だけで怖がってもらうか。
シアンは結構序盤から怖がりだして、俺にくっ付いてきた。怖そうなシーンになると、俺の二の腕ら辺に顔を埋めながら映画をチラチラと見ていた。おもしろ可愛い。
映画が終わるとシアンが膝の上に向かい合わせて座って抱き付いて来た。
一生ドアスコープ覗けないし、天袋には何も収納しない。背後も怖い。後ろからも抱っこして欲しい。分身して。と早口で言ってきて笑った。
シアンってば怖い描写はほとんど見てなかったのに。
ホントに分身したい。分身できたらシアンをめちゃくちゃ可愛がれるのに。
このままエッチな事してもよかったんだけど、聞けば昨日のお昼食べたまま何も食べてなかったみたい。
夜帰って来てすぐに眠ってしまったのか。シアンがリビングでお菓子でも食べながらTV見て夜更かししてくれてたら、ちゃんとカメラに映ってて安心出来たのに…。
天井の方からのカメラアングルじゃないと死角があるし、電気が消えてるとカメラに映らないんだよね。
ってか、丸1日以上食べてないじゃん。困った子だなぁ。胃に優しい物を作って食べさせる。お腹がびっくりしちゃうからゆっくり食べるんだよ?
夜になって、お風呂に入る時、怖いから一緒に来て欲しい。と、初めて脱衣所で一緒に服を脱いでお風呂に入った。やっとだー。
髪を洗う時、タオルを目の上に置くのも嫌がったのでいつもより丁寧に流した。
湯船でシアンに覆い被さらせ、スベスベの身体を撫でて俺は寛いでいたけど、シアンは神経が立っていて、ちょっとした物音にも敏感になってて落ち着かないようだった。
シアンの髪を乾かしてから、この間買った絵本で遊んだ。
シアンは俺に手加減してくれてるのかと思うくらい探すのが遅かった。後半、「こっちのページは私専用!」と手で隠しながら探しだした。
今回はこっち今回はこっちと隠す方を変えるのに、皆んなことごとくシアン専用ページと反対側に居た。マジ笑う。悔しがり方がいちいち可愛くて楽しかった。
亜蓮さんからメールが来て、ご両親に挨拶に行くのは再来週の土曜日になった。指輪が出来上がる1日前か…。もう少し早めに受け取れないか問い合わせてみよう。
さて、シアン。今からホラーイベントだよ?
頑張ってね!って言ってもひたすらこの部屋で耐えるだけだけど!パニックになって外に飛び出さないでね?
特に欲しい物はないけど、食べたいアイスがあるって事にするか。
「コンビニへ行ってくるね」と言うと、一緒に来ようとしたから、湯冷めしたらいけないからとお留守番させる。お風呂入ってからにして正解だった。
シアンのオウチの近くの方の家に向かい郵便物を確認して部屋に上がる。
シアンにトラウマを植え付けた奴らの情報が次々に上がってきている。
行方不明になっても大丈夫な奴は…今度ゆっくり考えようかな。
俺がシアンのオウチを出て7〜8分ってトコか。シアンはリビングかな?スマホと連動してるカメラを見ると、ソファに座ってる。うん、スマホを触ってるね。
よし。行くか。
マンションのエントランスに戻って来た。周りに誰も居ない事を確認して、シアンの部屋番号を押してインターホンを鳴らして俯く。まぁ俯くのは瞬きしてると怖くなくなるし、スマホでシアンの行動を見たいから。
インターホンが鳴った途端に凄い勢いで立ち上がってた。もう笑っちゃうじゃん!やめてよー。
シアンが微動だにしない。立った状態で固まってる。もう一度鳴らしてみる。
凄いビックリしてた。恐る恐るモニターを覗きに来て、「はーい」と言ってドア解除のボタンが押された。シアンがモニターを見てるかカメラでは分からないからこのまま動かない。
ぷつっと接続が切れた音がしてから、自分のカギでエントランスのドアを開けて中に入る。エレベーターは1階のままだった。9階を押す。
スマホで見ると、シアンはリビングの真ん中で突っ立ってる。
足音が鳴らないようにドアに近付き、インターホンをゆっくりと長めに押して指を離し、すぐにエレベーターに乗り込む。
カメラを確認すると、シアンはさっき居た場所から動かずに立ちすくんでいた。
エントランスを出てマンションから少し離れた所でシアンに電話する。
今部屋の前のインターホン押したよね?と聞かれたけど、今コンビニだよ?ここ俺が欲しいアイスがなくてさ…。と呑気に答えてみる。
「え…待って待って待って待って…!ムリムリムリムリ!マナトくん!お願い超スーパーダッシュで帰って来て!怖い怖い怖い怖い!」と、早口で怖がりだした。
「え?どーしたの?もしもし?シアン?聞こえる?もしもーし。シアン?おーい」このお決まりパターン。急に電波が悪くなるヤツ。
「いやいやいやいや聞こえてるよー!マナトくんっ!怖いって!やだ!切らないで!マナトくん!」
まだ切らないよ?もうちょっと怖がってもらってからね?
「もしもーし。しあーん。もしもーし。しあーん」
同じ音で同じ単調なリズムで何度も繰り返した。笑いそうになるのを必死で堪える。
シアンの浅くて早い呼吸が聞こえる。そろそろ可哀想だから帰ろうかな。電話を切ってスマホでカメラを見ると、シアンがリビングに座り込んで居た。
スマホを見ながら鍵を開けると、シアンはスマホを放り投げて飛び上がっていた。流石にぶーっと笑ってしまった。
笑いを落ち着けてリビングに入ると、シアンが涙をポロポロこぼしながら目を見開いて固まっていた。
あ…ごめん…。やりすぎた…。
シアンは怖過ぎて腰が抜けてしまっていた。ごめんね?そこまで怖がると思ってなかったけど、こんなに怖がってくれて嬉しい…。
抱き上げてソファに座る。背中を撫でながら、怖かったぁー!とわんわん泣くシアンが落ち着くまで待った。
シアンはひっくひっくと、しゃくりを上げながら俺が出て行ってからの事を説明してくれた。
うんうん知ってる知ってる。シアンが良い位置に居たからばっちりカメラに映ってたよ!
変だなぁ。俺はコンビニに居たからなぁとトボケ続けた。
シアンがどこに行くのも抱き付いたまま付いてくるし、付いてきて欲しがる。最高なんだけど!
ホラー映画最高!!
寝る時に、シアンが真っ暗しないで…。と言うので電気を付けて眠った。俺は電気が付いていても眠れるから大丈夫だよ。
寝不足だったのもあって、シアンを抱き込むとすぐに眠ってしまって目が覚めると朝だった。
ご飯を作り、シアンと一緒に食べて仕上げをする。
持って来たスーツを3着ともクローゼットから出してソファの背もたれに掛けたら、シアンが不安そうな顔をしてどうしたのかと尋ねた。
ん?自分チに帰ろうと思って…。なんだかシアンが帰って欲しそうだったから…。と言うと、待って待って帰らないで!怖いんで一生居て下さい!と引き止められた。
「うーん…。分かったー」
シアン必死過ぎ!笑そうになるからやめてよー!
一瞬スマホを放り投げて飛び上がってたシアンを思い出して吹き出しかけた。
もう俺から離れようとしたり、遠ざけようとしちゃダメだよ?今度はもっと怖い事が起こるかもしれないからね?ふふっ。




