30.自慢してるみたいで言いにくい事ってありますよね。私は人のより少し長いんです。舌が。ドヤ
よろしくお願いします。
オウチに着いてマリネやお刺身を冷蔵庫へ。
ちょっ、カクテルシュリンプとローストビーフの量…。
これはもはやパーティですね。
ちょっとお腹減ったけど、お兄ちゃんもまだ来ないし帰って来たらまずお風呂!
マナトくんが一緒に入ると言い出す先例を鑑みて泡風呂か乳白湯の入浴剤にしよう。今日も一緒に選んだ。というか、にごり湯と泡の中から選ばせた。
今日は白濁の入浴剤だから、泡立てる必要がないので普通にお湯張ボタンを押す。
歯磨きを始めて思った。
ご飯まだだった…。まぁいいか
お風呂を上がってから着る服とお水を持って脱衣所に置く。スマホは今日はいいや。昨日も結局見なかったし。
『シアンでも出来る!優しい1分間掃除』
そう、トイレの薬剤をただなすくるだけで終わっちゃうカンタンお掃除。
昨日やらなかったトイレの床…。コレは…。お兄ちゃんが来るからやむ得ずやる事に…。
トイレ掃除(いつもよりかは少しだけ念入りバージョン)と歯磨きを終わらせてモップがけをしようとリビングに戻ったら、なんとマナトくんが床掃除をしてくれていた。
マジで?
「おぉ!貴方が神でしたか」
「そうです。私が神です。私を崇め讃え奉りなさい。」
「ははぁ〜。
いや、ホントにありがとう!ホント助かる!
神様!お願いします!ホットカーペット出すのも手伝って下さい。」
「よかろう」
「ははぁ〜。ありがたやぁ〜」
廊下の収納スペースのホットカーペットと今年の8月末にネットで半額になってたから買い替えた新品のラグを取り出す。
ホットカーペットとラグに掃除機を掛けてローテーブルの下に敷く。
「ホントに助かったよ〜ありがとね!」
「どういたしまして」マナトくんがにっこり笑う。やっぱり心臓がドクンっとなる。まだまだ慣れるのには時間が掛かりそうだ。
負担が掛かった心臓を慰めながらテレビの前をハンディモップでやっつけ、ソファのシーツにコロコロをした。
時間が余ったから寝室のシーツと枕に巻いてるバスタオルも替える。なんとマナトくんも手伝ってくれた。
こんなに甘やかされたら1人じゃ生きていけなくなるわ…。
さぁ!今日もマナトズ・ブートキャンプだ!
言うてプランクだけですけど。
昨日よりやりやすい!耐えられる!
お昼起きた時、腹筋の筋肉痛にうっとなったけど、耐えられる痛さだったし。プランクが効いてるんだなぁ。と嬉しくなった。
隊長に見守られながら膝で20秒、少し休憩してつま先で20秒耐えた。
「隊長!私20秒耐えられました!」
「うむ。よく頑張ったな!シアン2等兵!」
「2等兵だった!!あはははははは!腹筋なしなしのなしだもんね」
そうこうしてるうちにお風呂のお湯が溜まった。
脱衣所へ行き服を脱ごうとすると、同じタイミングでマナトくんも当たり前のように服を脱ぎ始めた。
なるほど。やっぱり一緒に入りますか…そうですか。分かってました。
「待ってマナトくん…やっぱり恥ずかしいから、私から先に入ってもいい?ちょっとだけ待ってて欲しい」
「んー。分かったー。じゃあ歯磨きして待ってるよ…」
ごめんね。もうちょっとしたら…多分…慣れるからね。…いやホント多分…。
湯船に入浴剤を入れ、先にシャワーを出して、一旦脱衣所から出てもらってからダッシュで服を脱いだ。
顔を洗いながら身体をさっと洗って湯船に浸かった。
「いーいーよー!」
やっぱり秒で入ってきた。ふふ。脱衣所に全裸で待機してるのか。待てしてるワンちゃんみたい。
マナトくんが先に頭を洗ってくれるって言うからお願いする。
昨日みたいに目に濡れタオルを当ててくれた。
マナトくんのゴッドハンドが気持ち良過ぎて眠りに落ちてしまった…。
マナトくんが湯舟に入って来たのに気付いて端っこに座り直したら、昨日と同じ覆い被さる体勢に変えさせられた。
マナトくんの滑らかなお肌が心地よかった。
眠り掛けた所にピーンポーンとインターホンが鳴った。
うるさいなぁ。眠いからムリだよ…。
「…はっ!お兄ちゃんか!ちょっと忘れてた!ちょっとだからセーフ!」
「マナトくんはゆっくり洗って来てね!私先に上がるよ!」
「シアン!ちょっと待って…」と言っていたが、「大丈夫大丈夫〜」と、スーパーダッシュで服を着てインターホンを確認したけど…遅かった。
せめてもと、鍵を開けに玄関へ行くとお兄ちゃんが合鍵で開けて入って来た。
「ごめん!遅くなった!なんだ。またインターホン鳴らしても出ないと思ったら風呂入ってたのか。急がせたか?悪かったな」
「ううん!大丈夫だよ!こっちこそごめん!」
「髪乾かしてて来いよ。着替えて適当に寛いどくし…。ってかそれ…トリートメント流したのか?」
ビックリして髪を触ると明らかぐにゅぐにゅしてトリートメントべったりだった…
「え!流してないね!寝落ちしてたから分からなかった!」
「え?」
「…っ!えへへー。ダッシュで流してくる!」
一緒にお風呂に入ってて、なおかつ髪を洗わせてると言ったも同然じゃん…。しくじった…。
お風呂場に戻ると、マナトくんが頭を洗っていた。
「戻って来た。トリートメントでしょ?待ってって言ってるのに聞かずに出て行っちゃうんだから。」
「うん…どっちみちだった…お兄ちゃんに一緒にお風呂入って頭洗ってもらってるのバレたと思う…」
マナトくんが一瞬唇に人指し指を当てた。
「いいじゃん別に。付き合い始めたのは、出会った年の12月25日。シアンのお誕生日からだったもんね」
「ほら座って?もう長い間付き合ってるから一緒にお風呂に入ったり同じベッドで寝るくらい何にもないよ。
お休みとか連休の度にシアンに会いに来てたし」
合わせろと言う事…?
「…うん。…いっぱい会いに来てくれてありがとね」
「俺がシアンに会いたかったし、今年の3月まで学生だったから。本当は大学院に行こうかと思ってたんだけど、早くシアンと同じフィールドに立ちたくて父さんの会社に入ったの」
え…?ん?お父さんの会社?それは設定の話し?ホントの話し?まさか…ね?
「せ、セントラルコーポレーションの…?」
「そーだよ?あれ?前にも言わなかった?」
「えーーーーーーーー!聞いてない聞いてない!」
「しーしししししししし。シアン大丈夫。落ち着いて?耳割れちゃう」
落ち着いてって…。あ!石油王!あー。だから何百万もするネックレスを何個も買おうとしたりしたのか。合点がいった。
「うぅ…。ごめん…。でもそんな重大な事言わなかったマナトくんもいけないと思うの…」
「そう?ごめんね?
兄さんが跡継ぐし三男の俺にとっては全然重要じゃなかったから」
家族構成はお昼に聞いた…。その時言ってよ…。
トリートメントを流し身体を洗われ先にお外に出された。
髪を適当に乾かしリビングに行くと、お兄ちゃんがにやにやしながら、「仲がよろしいことで」と言って来た。
「親戚のおっちゃんみたい」
「お風呂にも一緒に入っちゃってー」
「そんな事より優奈さんと話せたの?」
「いやーそれが…。今日は話すのムリだった…」
「えー。あぁそうなんだ。あんまり時間置き過ぎると他の人に横から攫われちゃうよ?
メールでもいいから前回の発言について謝罪して、もう一度将来の事ちゃんと話したいって伝えてみない?」
「あぁ。そうだな…。そうする。」
早速スマホを取り出してメールを作り始めた。
そろそろマナトくんも上がって来るだろうし、お料理とお皿の準備しちゃおう。
すぐにお風呂の扉が開き、少ししたらドライヤーで髪を乾かす音がした。
「やっと詩杏の彼氏とご対面か」
「めちゃくちゃイケメンだから、腰抜かさないでね?」
お読みくださいましてありがとうございました。




