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28.マナト side 怖くて幸せな夢

よろしくお願いします。





 シアンがにこにこ笑いながら俺の知らない男を愛おしそうに見上げている。


 腕を組んで2人で歩き出した。


 嫌だ!俺以外の人にそんな笑顔見せないで!俺以外の人と腕なんか組まないで!


 シアン!嫌だ!行かないで!


 行かないでって言ってるのに、


 呼び止めたいのに声が出なくて…。


 俺はまた1人で過ごすのか?シアンを思いながら1人で…。


 どこにいるの?会いたいよシアン…。


 俺と一緒に居てよ…。


 シアン…。



 

 ここはどこだろう。部屋の真ん中に大きな箱がある。


 中にはシアンが入れられていた。



 あぁシアンが人形にされてしまった。



 こんな箱に無理矢理入れられて…。

もう大丈夫だよ。おいでシアン。



 箱から出してあげられたけど、お人形になってしまったから、シアンは目を閉じていて動かないし、お喋りも出来ない。


 可哀想に…可愛い俺のシアン。


 何日も何日もシアンを抱いたまま涙を流して過ごした。



 目の前に封筒が落ちてきた。

 

 中を見ると紙が入っていた。



 『人形を人に戻す方法』と書いている!


 人間に戻すには時間が掛かる。


 いっぱいキスをする。


 いっぱい愛してあげる。


 本当に!?これでまたシアンの笑顔が見られるの!?


 俺頑張るからね。早く人間に戻れるといいね!

愛してるよシアン。


 何日も何日もシアンに喜んでもらおうと頑張ってるんだけど…俺…なんだか力がうまく入らなくて…。


 ごめんね…シアン…。。


 でも、シアンはお人形のままでもいいよね?お人形だったら他の人に笑いかけたりしないでしょ?


 オレのオレだけのシアンで居てくれればそれで幸せなんだ。

ずっと一緒にいて。愛してるよシアン。


 温かくて柔らかいオレだけのシアン。




 眩しくて目を開けるとシアンが上着を脱いでいた。


 あれ?寝る前脱いでなかったっけ?夜中寒くて目が覚めたのかな?


 俺いつの間に眠ったんだろ…。


 シアンが寝るまで待とうと思って…。シアンが抱っこおいでとか言うからおっぱいを楽しんでいた…。そのまま眠ったのか。


 そう言えば久しぶりになにか夢を見た。どんな夢だったかな。


 あんまり覚えてないけど、苦しくて悲しくて、でも幸せな夢だった。…気がする。


 シアンが手を伸ばしてきて頭や頬を撫でる。


 俺の顔に身体を寄せ頭を抱き込んで額にキスをした。


 うー。幸せ過ぎる。


「おはよー。そろそろ起きる?」


 なんて可愛い事するんだ…。


 シアンの所に行きたいのに息子がガチガチになってて布団から出られない。


 シアンがキッチンで何か作ってくれてる音がする。


 早く行って俺が朝ご飯作ってあげたいのに…。おさまってくれよー。



 んー。ダメだ。この手だけは使いたくなかったが仕方ない。


 母さんの裸!母さんの裸!母さんの裸!


 ふーっ。よし。



 キッチンへ行くと、だし巻き玉子、キャベツとキュウリのツナマヨ和え、お味噌汁が出来上がっていた。


「マナトくんおはよー。顔洗っておいでー」


 シアンの柔らかい声。はぁ…可愛い。好きだ。


「シアンおはよー。ごめん俺朝ごはん作るって約束してたのに起きられなかった…」


 ちんこが言う事聞かなくてさ…。

こんな俺にもシアンは優しい。


今日は、本を買いに行くとか言ってる。


 違うってシアン。俺もしたいって言ったのは、抱っこと頬ずりとキスだよ。後まぁ…色々…。


 夜お兄さんが来るのか。


「朝急に来てさぁ…」


 え、朝来たの?


 昨日から付き合ったではダメなの?


 確かに昨日付き合ったばっかりで家に上げるのは良くないか。


 俺がシアンのお父さんだったら相手の男を張り倒してるな。

 

 俺の事知らないかぁ…。


 俺の出身地は東京。


 シアンは兵庫。


 俺は5人家族。父親、母親、男3人兄弟の俺は三男。


 シアンは4人家族。父親母親、兄。


 俺は12月3日 シアンは12月25日が誕生日


「ねぇマナトくん…これムリじゃない…?」


 ふふふっ。俺はシアンの家族構成も誕生日も住所も携帯の電話番号も体重も生理の周期も最近肩凝りが酷いのも知ってるよ?


 俺がなんとかするから大丈夫。


 付き合った記念にお揃いの指輪がしたいから買い物に行こう。本当はシアンに指輪とネックレスをプレゼントしたい。


 シアンに着て欲しい服を渡す。ハイネックは首の後ろのキスマークが他の人に見られないように。


 黒いニーハイソックスを見付けてしまった。

 

 めちゃくちゃ似合ってて可愛過ぎた。


 これはけしからん!


 妄想がはかどりそうだが今はその時ではない。


 こんな神が創り上げた最高の傑作オーバーニーハイソックスを何年も履いてないとか…。神への冒涜だ!


 オウチで履いてもらおう。寝る時も履いて欲しい。最終的に脱がすかもしれないけど。


 視界の暴力だ。だがそれもいい。


 家でも履くんだ!


「お願いシアン…」


 観念しろシアン!


「…分かった。いいよ」


 よしっ。


 今日はいつもと雰囲気が全然違う。化粧水も念入りな気がする。


 なんだか気になったからムービーを回した。


 ビューラーをしたりマスカラなんていつもしてないかったのに、服装に合わせてるのかな?


 高めの位置のポニーテール!!なんて可愛さなんだ!

白いシュシュがもう………ほんっとに…!



「…っ!ビックリしたぁ!写真!?」


 おぉ。急に振り返るからビックリした。

 写真じゃなくてムービーだよ?見る?



 グロスべったべたに塗ったから帰って来るまでキスは我慢…か。そう言われるとしたくなるけど…。


 シアンが急に深刻そうな顔をして


 結婚したいか。と聞いてきた。


 なんだ不安になるじゃないか。


 もちろん今すぐにでも結婚したい。


 シアンはとんでもなく可愛い顔で笑って「本当に嬉しい!」と言ってくれた!


 やった!じゃあ今日結婚したい。


 ちぇー。今日はダメかぁ。


 確かにシアンのご両親に会いたいな。


 挨拶は1ヶ月後くらいまでに済ませて、年内に入籍して、来年の春くらいには結婚式にしよう。


 最短でシアンを俺から逃げられなくしたい。


「…っ!マナトくん!大好き…」


 シアンが抱きついてきた。あぁ。柔らかい。幸せ。




 予定変更。今日買う指輪は婚約指輪にするよ。






お読みくださいましてありがとうございました。

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