23.その子は不安なのです。何をしていても一旦手を止めて優しく抱きしめてあげましょう。
目が覚めた。
今何時だろう…。
手探りでスマホを探して待ち受けを見ると3時過ぎだった。
まだ3時か…。
目を閉じて眠ろうとすけど、欠伸がでたりしてなかなか寝付けなかった。
服着てるのがダメなのかなぁ…。眠れない…。
それでも静かに横になっていると、マナトくんが身体をむずがる様に身じろいだ。
すると「うぅ…うぅ…ん。やだ…シアン行かないで…」と、魘され始めた。
おぉう…。夢に見る程不安なんだね…。
「マナトくん私はここに居るよ。どこにも行かないから大丈夫だよー?」と背中をトントントントンと優しく叩いて宥めた。
すぐに落ち着いたのだが、何かを探すように手を私の身体に這わせ、おっぱいをさすさすと撫で始めた。
「え…マナト…くん…?ちょ、、」
イタズラとかではなく、完全に寝ボケているんだろう。
寝落ちしながらも一生懸命触っている様だった。
あー。これは!職場のママさんが言ってた!
下の子が出来てから不安になって上の子が、甘えたちゃんになっちゃうヤツ!(注:全く別物です。)
マナトくんの精神状態が落ち着くまで暫の間はこう言う事が続くかもしれないな。と思った。
ずっと1人で寂しかった弊害か…。それはもう120%いや2万%私のせいだし、それにせっかく眠れてるんだから好きにさせてあげよう。
少しでも安心して眠れるように頭や背中を撫でたり、額にキスをしたり色々してみたが、全く効果はなかった。
それどころかマナトくんによって引き出され、キャミからこぼれ落ちた胸の先に吸い付かれ、反対側の胸もやわやわと揉まれた。
えっ!ちょっと!あ…いや…。マナトくんの為に我慢しなきゃ…。
身体をビクつかせながらもひたすら声を抑えて耐え続けた。
もう息も絶え絶えという頃になって漸くマナトくんの手が止まり、ちゅぽっと口が外れた。
な…長くない…?うぅ…。
変な感覚…。疲れた…。汗だくだわ…シャワー浴びよ…。
マナトくんを起こさないようにゆっくりベッドから降りてダッシュでお風呂場に行った。
はぁ〜〜〜。と深い溜息をついてシャワーを終わらせた。
着替えなきゃ…。
洗濯機のタイマーを一旦解除して服を放り込んだ。
こっそり寝室に戻って暗い中、同じ様な(伸び伸びで柔らかい生地の)服を手探りで探す。
さっきのワンピースよりだいぶ短いけど…。まぁ仕方ないか。
ベッドに潜り込んでマナトくんに背中を向けて横になった。
疲れ切っていた身体はすぐにウトウトし始めた…。が、マナトくんの腕がスっとお腹にまわされ。後ろから抱き込まれる。
あーっ…ス…。もう寝たいから離してくれぇ。
マナトくんの寝息が心地良くてまたウトウトし始めた…。が、さわさわと手が身体を弄る。
えー!またぁ?
今度は硬くなってるマナトさんをしばらくお尻に擦り付けては静止して眠り、また思い出したように身体を弄りながらお尻に擦り付けるというのをひたすら繰り返された。
いやもうマジで勘弁して下さい…。眠いです。
よく分からない間に意識を失っていたようだ。隣りを見るとマナトくんはおとなしく眠っていた。
結局何時まで起きてたのか分からないけど、最後の方の記憶の外は結構明るくなっていた…。
エライ目にあわされた…。
そして今は7時。
眠いけど、起きて洗濯物取り込まないとシワになっちゃう…。イキって6時仕上がりにしちゃったからな…。
起き上がって猫耳パーカーを羽織ってフラフラしながらリビングへ行く。コーヒーのお湯を仕掛けて、洗面台で顔を洗って軽く歯磨きをした。
少しだけ目が覚めた。
洗濯物をガサっと抱いてソファへ運ぶ。何が何でも1回で全部持つ!
インスタントコーヒーを入れ、飲みながら洗濯物を畳む物とハンガーに掛ける服に分ける。ハンガーに掛ける服は、とりあえずソファの背に掛けて、畳むのを先にする。
ゆっくりコーヒーを飲みながら、ソファの下に座ってダラダラ畳む。
いつもの3倍くらい時間を掛けて洗濯物を畳んだ。チェストに持って行く気力が溜まるまで待たないと…。
あ、お兄ちゃんからLINEが来てる。
『おは!いま家?』
『はよー家居るよー。
お昼過ぎから本買いに行くから出掛けるかもだけど』
『りょ
本はAmaz○nでいいだろ
今日泊めて!』
あー。Amaz○nか。確かに。
泊めるのはちょっとムリっスねー。なんて言って断ろうかな…。既読を付けてしまったし適当に返すか。
『あー。ごめん!
しばらくお泊まりムリなのよ。
ホテル取ってくれ』
すぐに既読が付く。
『え?こっちもムリ!
連休だからホテルなんて空いてないし
高いし』
いや知らんがな。
『まぁとりあえずウチはムリだわ…
ごめんね!』
既読を付けない為に、急いで画面を閉じる。
ムリー。眠ーい…。
『え!なんで?』
『おーい!』
『今何してんの?』
『ってか、ごめん。もうちょっとしたら詩杏の家着くんだわ』
『おーい』
『インターホンならしたら開けてよー?』
『おーい開けなかったら合鍵で入るぞー』
と、こんなメールが届いていたとは知らずに、私はソファに突っ伏して眠ってしまっていた。
お読みくださいましてありがとうございました。




