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15.マナト side 今日から同棲

よろしくお願いします。

 




 タクシーを待つ間、段ボールを抱えてワクワクし過ぎてにやけそうになる。楽しみだった旅行に出発する時の気分だ。いやそれ以上だな!


 シアンがスーツを3着も持ってくれている。3着ともなると結構重いけど大丈夫かな?


 心配でシアンを見ると、何度も俺のスーツの匂いを嗅いで微笑んでる。一瞬見間違いかと思った。可愛い。愛おしい。


 スーツじゃなくて俺の首筋にシアンのその可愛い鼻を押し付けてクンクンして欲しいんだけど。


 じゃあ俺も交換条件でシアンの色んな所の匂い嗅がせて貰おうっと。



 タクシーに乗り込んでシアンと手を繋ぐ。


 この先、何年何十年経っても… 俺は忘れたくない。


 今、窓から見えるこの景色…

タクシー特有のこのニオイ…

 こうやって手を繋ぎ、荷物を抱えてシアンの家に転がり込んだこの日を…。


 どんな小さな事でも宝物みたいに感じる。


 全部全部覚えていたい。


 俺を気遣きづかって家においでと言ってくれた優しいシアンを思い出して、何歳になっても俺はまたシアンに恋をするんだ。


 共に生活を始め希望に満ち溢れたこの日を思い出して、また幸せな気持ちになるんだろう。


 スマホで天気予報のアプリを見ているシアンを見て誓った。


 一生大切にする。愛してるよシアン。




 シアンと俺の家に帰って来た!

 今日からここで暮らすのかぁ。なんて幸せなんだろう。


 お風呂に入れる入浴剤を一緒に選んだ。こんな些細で小さなイベントが嬉しい。シアンの人生に関われるなんて奇跡みたいだ。


 泡風呂だし見えないから一緒に入っても大丈夫だよね?

なんで後で入るなんて言うの?


「え?なんで?付き合ったんだから一緒に入って大丈夫だよ?」


 ね。騙されて?


「え?」


 目を丸くして見返してくる。


「え?」


 ふふふっ。ヤバイ笑いそう…。


「そーなの…?あー。…えぇ?」


 混乱してる混乱してる。ふふっ…。


「だって俺彼氏だし。大丈夫じゃん」


「あー。…そっかぁ…」


 あれ?もう納得しちゃうの?


「シアンってば変なのー」


 この子…大丈夫なのか…。


「あはは。そーだよね!分かった!でも恥ずかしいから、先に入って、いいよーって言ったら入ってきてね?」


 ホント心配になるよ。よく今まで無事に生きて来たな…。シアンを洗いたかったんだけどなぁ…。まぁ今回は我慢するか。


「んー。分かったー」



 気付くとシアンが歯磨きをしながらモップで床掃除をしたり、テレビ台の掃除をしてくれていた。あぁ…。テレビの所くらい手伝えばよかった。気が回らなくて申し訳ない。


 やり方は見て覚えた!次からは先にやろう。


 脱衣所に持って行く服の準備を終わらせると、シアンも手が空いたようなのでねぎらいたいし、抱きしめたい。


「ねぇオウチだったらいいんでしょ?後、俺の首筋から直接クンクンしてって言ったでしょ?」


「ふえっ!そ、その話し?…分かった。」


 様子を伺いながら近付いて来た。可愛い…。子猫みたい。


 何故か急にビクッとして身体が離れ掛けたので、急いで捕まえる。


 何してるの?逃げようとするなんて悪い子だなぁ…。お仕置きしなきゃ。


「わぁ"ーーーーーーーっ!ビックリしたぁ…」


「今逃げようとしたでしょ」


 わざと唇が耳にギリギリ当たるように喋る。


「したぁ。あはは!そこで喋んないで!なんで分かったの?お風呂入ってからにしようと思って…。はぁはぁ…ビックリしてヨダレが…心臓が…」


 ちょっと抵抗して逃れようとするシアンを優しく抱き込む。


「だーめ。今がいいの。お風呂入ってからもするけど今もいるの」


 額をシアンの頭にこつんとくっ付ける。


 耳舐めたい。ほっぺにキスしたらビックリするかな。


「あぅ…。マナトくん…私その…慣れてなくて…」


 慣れてなくてよかったぁ。慣れてたらシアンはもうオウチから出られなくなるところだよ。


「俺も慣れてないよ?ねぇ聞いてみて?ドキドキしてるでしょ?」


 シアンが俺の胸に耳を付ける。はぁ…可愛い。自分からくっ付いてるの分かってないんだね。…すき。


「えーー!こんな余裕そうな顔してるのに!?顔に出さないって凄くない?貴族ですか!?」


 貴族って。ふふ。


「うん。貴族なんだ。シアンと居ると幸せだし楽しいけど、ずっとドキドキしてるんだよ?」


「え!やっぱり貴族なの!?キラキラしてると思った!

大変じゃん!疲れちゃうんじゃない?」


 もぅシアン…君は。貴族な訳ないでしょ?


「シアンはドキドキしない?」


 めちゃくちゃガッカリするじゃん!


「めちゃくちゃドキドキします」


「一緒だね。早く慣れるといいね。ねぇいっぱいハグして、ほっぺにチュってしたりしてたら早く慣れるんじゃないかな?」


 ついでにべろチューとエッチと中出しもしてあげるよ。


「それは荒治療だね!」


 え?どれが?中出しの事かな?シアンは喜んで飲んでくれそうだけど。


「イイ考えだと思うんだけど。一緒に生活するし、少しはこのドキドキ抑えられたらなぁと思って」


 いっぱいいっぱいエッチしたらドキドキするのおさまりそうだと思うんだよ。でも、このドキドキしてるのも嬉しいし楽しいんだよね


「あー。まぁ確かに…」


「ねぇさっきよりちょっと慣れたと思わない?」



 早くもっと慣れていっぱいエッチしようよシアン。


「んー。そう言われてみれば…まだめちゃくちゃドキドキしてるかな」


 もぉ…。仕方がないなぁ俺の可愛いシアン。まぁ付き合ったばっかりだし気長に待つよ。


「はぁ…シアンはなんでこんなに可愛いの?」


 ほっぺはスベスベで唇ぷくぷくじゃん!コレって俺を誘ってるんだよね!?


 シアンの頬に手を添え親指で頬や耳を撫でる。


 キスしたいなぁ。


「ねぇシアン早く俺の首の匂いスンスンしてよ」


「えー!いや、あの、身長的に届かないし」


 ダメダメ逃がさないってば。


「じゃあソファに座ろうよ」


 シアンをお姫様抱っこで抱き上げた。


「…っ!しぇーっ!ちょっ、待って!待って!」


 『シェーっ!』って、そんなの人の口から初めて聞いたんだけど。吹き出しそうになっちゃったよ。


 本当面白いなぁ。もぅシアン大好き。シアンと居たら退屈しないよ。


 お湯のアラームが鳴って逃げられちゃった。



「ちっ…。」



 じゃあお風呂でいっぱい遊んでもらおう。




 


お読みくださいましてありがとうございました。

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