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14.かの賢人は言いました。目に付くトコだけざっくり拭けば良いのです。と

よろしくお願いします。





 マナトくんの家に荷物を取りに行った。革靴を2足とスーツ3着…?


 スーツ3着?あ、そーか平日以降の対応だし、その日に対応ができるとも解決するとも限らないもんね。


 パパっと準備してタクシーを呼んだ。スーツは私が持ちますぞ。


 わー。イイ匂い。スンスン。スンスンスンスン…。スーーはぁ…幸せ過ぎる。


「…イイ匂いするの?」


「…っ!」



 ぎゃーーーーーーー!バレたぁ!


「あぁあああぁぁあぁぁ…はい…ごめんなさいぃ…」



 ビックリして腰が抜けるかと思ったぁ…。


「後で俺の首とか胸の匂い直接クンクンしてくれたら許すよ」


 ちょ、直接!!


「えーーーーーーーっ!…あーはいぃ…」


 変態行為は見付かってはいけない。と心に刻んだ。



 オウチに着いて、スーツとマナトくんの部屋着や普段着をクローゼットにしまった。


 後回しにすると面倒になるので帰ったらすぐお風呂に入る。


 マナトくんと一緒に入浴剤を選ぶ。楽し過ぎる!


「入浴剤好きなの?凄く沢山種類があるね」


「うん!入浴剤見るとワクワクしてつい買っちゃうんだよねー。今日は泡の入浴剤だね!これね凄くイイ匂いなんだよ!

 あ、泡風呂だから、後で入った人はあんまり泡がないかもだね。私が後で入るよ」


「え?なんで?付き合ったんだから一緒に入って大丈夫だよ?」


 え?


「え?」


「え?」


 いや、え?って…返される位当たり前の事なの…か。


「そーなの…?あー。…えぇ?」


「だって俺彼氏だし。大丈夫じゃん」


 大丈夫…。


「あー。…そっかぁ…」


「シアンってば変なのー」


 ほっ?私が変…。


「あはは。そーだよね!分かった!でも恥ずかしいから、先に入って、いいよーって言ったら入ってきてね?」


「んー。分かったー」


 なんでちょっと不服そうなんだ!だって恥ずかしいじゃないか!



 湯船に少しお湯を入れて入浴剤を入れ、しっかり溶かす。シャワーの温度をいつもより高めにして勢いよくお湯に当てて泡を立てる。


 10分くらいしたら様子を見に来よう。スマホのアラームをセット。


 先に歯磨きをしながらペットボトルのお水を用意して、お風呂にスマホを持ち込む為の防水の袋に入れる。


 キッチンからサーっとモップを滑らせるだけの床掃除。


 リビング、寝室、廊下から玄関、作業部屋は今日はなし!

3分程で終了。


 ハンディモップでテレビ付近もやっつける。テレビ周りはモノを置かなくしてから早く掃除が終わる様になった!テレビの裏側は今日も免除!!(今日も!免除!)


 はいカンペキー!


 歯磨きを終わらせトイレ掃除(簡易バージョン)

便器の内側に薬剤を噴射してサーっとブラシで撫で広げる。


 便座の裏表、便器のフチにアルコールスプレーを振り掛けてトイレットペーパーでザッと拭く。

 床は明日!終わり!!イエーイ!グッジョブ!


 手を洗って賞賛の拍手をしながらリビングに戻ったらマナトくんが着替えの準備が終わった所だった。



「シアンおいで」


「うん。どしたの?」


 マナトくんが両手で私の手をすくう。


「お部屋お掃除してくれてありがとう!手伝えなくてごめんね?次からは俺も手伝うね!」


「とんでもないですよぉ」

 

 お礼言われる程一生懸命やってませんので…へへへ。



「ねぇオウチだったらいいんでしょ?後、俺の首筋から直接クンクンしてって言ったでしょ?」


「ふえっ!そ、その話し?…分かった。」


 マナトくんが抱っこおいでのポーズをしてるから、恐る恐る1歩近付く…。


 あ!お風呂入ってからにしますっ!


と、逃げようとしたら、がばっと捕まった!


「わぁ"ーーーーーーーっ!ビックリしたぁ…」


「今逃げようとしたでしょ」


 マナトくんが耳元で喋ってくる。


「したぁ。あはは!そこで喋んないで!なんで分かったの?お風呂入ってからにしようと思って…。はぁはぁ…ビックリしてヨダレが…心臓が…」


 ちょっと離してくだせぇ…


「だーめ。今がいいの。お風呂入ってからもするけど今もいるの」


 マナトくんが頭に額をくっ付けてくる。


 …ぴゃっ!マナトくんの色気が…刺激が…強過ぎる


「あぅ…。マナトくん…私その…慣れてなくて…」


 ちょっと一旦離れてもろて


「俺も慣れてないよ?ねぇ聞いてみて?ドキドキしてるでしょ?」


 マナトくんの胸に耳を付けると凄く早くてドキドキしてた。


「えーー!こんな余裕そうな顔してるのに!?顔に出さないって凄くない?貴族ですか!?」


「うん。貴族なんだ。シアンと居ると幸せだし楽しいけど、ずっとドキドキしてるんだよ?」


 ぎゃ!リアル貴族!


「え!やっぱり貴族なの!?キラキラしてると思った!

大変じゃん!疲れちゃうんじゃない?」


「ふふ。貴族な訳ないでしょ?シアンはドキドキしない?」


 ジョークだった…。


「めちゃくちゃドキドキします」


「一緒だね。早く慣れるといいね。ねぇいっぱいハグして、ほっぺにチュってしたりしてたら早く慣れるんじゃないかな?」


 これ以上心臓に負担が掛かるのはちょっと…。


「それは荒治療だね!」


「イイ考えだと思うんだけど。一緒に生活するし、少しはこのドキドキ抑えられたらなぁと思って」


「あー。まぁ確かに…」


「ねぇさっきよりちょっと慣れたと思わない?」


「んー。そう言われてみれば…。…まだめちゃくちゃドキドキしてるかな」


「はぁ…シアンはなんでこんなに可愛いの?」


 ここまでの会話の間マナトくんに横からぎゅっと抱きしめられている。更にマナトくんがシアンの頬に手を添え親指で頬や耳を撫ではじめた。


 ちょっ、マジで!マジで一旦!一旦離れて貰えると誠に有り難いですっ!


「ねぇシアン早く俺の首の匂いスンスンしてよ」


 ぎゃー!また追加で言って来た!完全にキャパオーバーなりー!


「えー!いや、あの、身長的に届かないし」


「じゃあソファに座ろうよ」


 マナトくんが私を抱き上げようとする。


「…っ!しぇーっ!ちょっ、待って!待って!」と言っている所でアラームが鳴った。


「あ、時間だ!お風呂のお湯見に行かなきゃ!」


「ちっ…。」





お読みくださいましてありがとうございました。

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