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11.マナト side スーパーイチャイチャタイム

前半マナト視点、後半シアン視点です。


よろしくお願いします。





 さて、スーパーイチャイチャタイムです。


 口のまわりが汚れたからついでに歯磨きもした。


 シアンさん!俺いつでもキスできます!


 シアンはソファに座りスマホで旅行サイトを見ていた。



 俺はシアンから少し離れて座り、ころんと横になった。顔をシアンのお腹にくっ付けて膝を枕にし、お尻に手を回して抱き付いた。達人も真っ青のとんでもない早技だった。(全国の達人に謝れ)


 変な声を上げしばらく固まってたシアンだったが、ゆっくりと俺の髪を撫で始めた。


「ほっぺ触っていい?」と頬を手の甲で撫で


「スベスベだぁ!絶対私よりお肌キレイだよ〜!師匠‼︎どうか美の秘訣を教えて下さい!」


「うむ。よかろう。」と、2人でケラケラと笑い他愛のない話しをして、まったりとした時間を過ごした。


「そー言えば、シアン旅行行くの?俺も一緒に行きたい」


「え!ホント?マジマジのマジ?」


 なんだか凄いビックリしてるな


「だってシアンと一緒にいると楽しいんだもん。ドキドキもするし…ワクワクもするし…。それに、凄く心が安らぐって言うか」


「え?え?え?わーーー!…あー。ホント?嬉しいな」


 え?なに今のテンパりからの納得。そして落ち着き。どーゆー感情…?


「一緒に…旅行イヤだったかな?」


「そんな!嫌な訳ないでしょ!?私もマナトくんと一緒に居ると楽しいし、胸がドキドキするよ。いや、まぁホントにドキドキし過ぎて心臓に負担が掛かるレベルなんだけどね」


「そんなにドキドキしてくれてるの?」


 嬉しくて顔がにまにまする。


「そりゃするよ…。だって、めちゃくちゃキレイな顔してるし、優しいし面白いし、いい匂いだし性格も可愛くて…うんまぁとにかく笑顔の攻撃力が凄いのよあなた。最大HPが5の私は一撃で瀕死なのよ」


「シアン…5は弱すぎない?

ってか、5で持ち堪えられるんなら俺攻撃力低過ぎない?


 俺自分の顔好きじゃなかったんだけど、シアンがそう言ってくれるなら嬉しい」


 シアンにめちゃくちゃ褒められた!嬉しい!顔が赤くなってる気がする!恥ずかしい

 

 顔を見られるのが恥ずかしくて、ぎゅーっとシアンのお腹に顔を押し付けた。


「ぐぇっ…師匠…中身が…タマゴが出ます…」


「あ!ごめんごめん!大切なタマゴがっ!(多分違うタマゴです)それで?どこに行きたいの?」


「んー。まだ全然決めてないんだけど、温泉に入りたいかなぁ


マナトくんは?旅行はどんなトコに行くのが好きなの?」


 迷う…2年前ジルのコスプレをしたオールマイ○に助けて頂いたあの時の少年です。ってバラすか…?いや、やめておこう。におわせてみよう。



「んー。俺は…テーマパークとかに行くのも好きかな。

 2年前この辺りに友達と旅行に来たんだ。


 楽しかったけど、大変だったんだよ。

 ホテルにサイフを忘れて、その日は全員別行動しちゃったんだ。1人でブラブラしてたらスマホの充電も切れちゃったの。電車も乗れないしお腹も空いてて泣きそうだった。」


 気付くかな・・・?


「わぁマジか!知らない土地で心細いだろうし、それは大変だったね…。…結構あるあるなんだねー。それでどーやって生還したの?」


 あるあるとは…?


「それで…困ってたら、超絶可愛いお姉さんがモバイルバッテリー貸してくれて、オシャレなレストランでご馳走してくれたの」


「おぉ!超絶可愛いお姉さんグッジョブ!


あー!私も学生時代の可愛いマナトくんを助けてなでなでしたかったぁ!」


 あんただよっ。なでなでして欲しかった。何故…何故気付かない。


「私もサイフ失くしたって子とご飯食べた事あるなぁ」


 ちょっ!覚えてるんじゃんっ!!


「へぇー。どんな子だったの?ってかさ…それ…俺じゃない?」


「えー違うよぉ。まずショタマナトくんが超絶可愛いお姉さんに助けられてる時点でもうお察しですよ…。」


「待って待って色々おかしい。まず俺は2年前もう20歳。ショタじゃない。それから、シアンは超絶可愛いよ?」


「ははは。ありがとぉ」


 シアンは苦笑と言う言葉がこれ程ぴったりと当てはまる笑い方はないだろうと言う顔をして微笑んだ。


 あー。こりゃダメだ。全く信じてないな。


平井さんが言ってた通りホント根深い。


…詰めるか。



「ねぇねぇシアン。…その助けた子ってどんな子だったか覚えてる?」


「え?あー。んーっとぉ…メガネしててね。えーっと…礼儀正しい良い子だったよ」


 結び付かないのか?


「…俺ね?2年前旅行に来た頃は黒ぶちのメガネしてたの。


 俺の事助けてくれたお姉さんは、テーマパークでハロウィンのイベント中だったから、ジルのコスプレしてたの…。

 で、シアンがそのお姉さんにめちゃくちゃ似てるんだ…。


 ねぇシアンってジルのコスプレした事…あったりしない?」


「…っ!」


 シアンはひゅっと喉を鳴らし、手で口を押さえて固まった。そして小さな声で


「ある…」と言った。



 俺は体を起こして顔を真っ赤にするシアンを抱きしめた。



「…ずっと…ずっと会いたかった…シアン」




ー シアン目線です ー



 食事を終えてマナトくんが「洗面台借りるねー。」と席を立ったので、飲みかけのカフェオレを持ってソファに移動してスマホで旅行サイトを見ていた。


 しばらくして、マナトくんが戻って来た。

ソファに近づき私の膝に頭を乗せた。


「うにゃっ!」

と思ったら顔を私のお腹にくっ付けて、後ろに手を回して抱き付いて来た。

 

 びっくりしてしばらく固まってたが(あー。後でなでなでするねって言ったから、撫でさせてくれるヤツだ)と


 ありがたく頭を撫でさせて貰う。

 ありがてぇ。


「ほっぺ触っていい?」と頬を手の甲で撫でた。


 なんじゃこりゃー‼︎キメ細かっ‼︎


「スベスベだぁ‼︎」


 師匠に色々教わった。



 マナトくんが私と居るとドキドキするけど心が安らぐとかって言うから、舞い上がってしまった。


「え?え?え?わーーー!」


 うそうそうそうそ!そんな!ホントに?嬉しい。


…あ、ごっこかも。…ごっこだな。


「あー。ホント?嬉しいな」


 ははは…。浮かれたぜ


「一緒に…旅行イヤだったかな?」


 え、あ。しまった。落胆し過ぎた!嫌な訳あるかい!


 キラキラした目で見上げてくる。心臓に負担もクル。


 こんなにキレイな顔してるのに自分の顔が好きじゃないとか贅沢過ぎる。


 マナトくんが昔旅行に来た時の話しをしてくれた。


 へぇマナトくんもそんな目に遭ってたんだ。

 超絶可愛いお姉さんか。。私もそんな風に言われたかったなぁ。


 私もサイフ失くしたって男の子とご飯食べた事あるけど、あるあるなんだねー。


「へぇー。どんな子だったの?ってかさ…それ…俺じゃない?」


 んな訳。



 マナトくんがシアンは超絶可愛いと言ってくれるけど、申し訳ないと言うか、居た堪れないと言うか。身の置き場がないと言うか。

 

 大丈夫です身の程はわきまえてますので。


 一緒にご飯食べた子がどんな子だったか聞かれた。


「え?あー。んーっとぉ…メガネしててね。えーっと…礼儀正しい良い子だったよ」


 パーツの整っためちゃくちゃ可愛い顔をしてた記憶があるけど、あんまり他の男の子の事を褒めるのは良くないよね。

 

 マナトくん黒ぶちのメガネしてたんだ。


 待って…ジルのコスプレしてたお姉さんに助けられたって…。変な汗が出て来た!!


「シアンってジルのコスプレした事…あったりしない?」


 なっ…なっ…。


「…っ!」


 慌てて手で口を塞ぐ。


 なんだってぇーーーーーーーーーー!


ぎゃーーーーーーー!!あのコスプレ見られたの!?


あの若気の至りを…マナトくんに!はは…。マジ…。


…やってんなぁ。



「ある…」



 マナトくんはゆっくりと体を起こし私を抱きしめて言った。



「…ずっと…ずっと会いたかった…シアン」





お読みくださいましてありがとうございました。

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