くそったれの……
Y: おまえはどうしていつも おれが飯を食っているときに電話してくるんだ
S: あたしが電話をするときに 食事をしているあんたが悪いんじゃないの あたしのせいにしないでよね
Y: おまえが理不尽なことを言っていると思うのはおれだけか?
S: あんただけよ
Y: そうか そりゃ悪かったな それでいったいなんの用だ?
S: 小説を少しだけアップしたから あんたも読んでみてよ
Y: ん? ああ 昨日言っていたヤツか
S: あんた もしかしてぜんぜん関心ないでしょ?
Y: そんなことないぞ ものすごく読みたくてたまらないぜ
S: 本当に? じゃあ今すぐ読んでよ
Y: いや 今は飯の時間だ あとでな
S: じゃあ食べ終わったらすぐに読みなさいよね
Y: 食べたら風呂の時間だ
S: お風呂を出たら?
Y: 寝る時間だな
S: あんた あたしをおちょくってるでしょ?
Y: 何言ってんだ おれはものすごく真剣だぞ
S: あたしとあんたのことを書いた小説なのよ!! もっと真面目になりなさい!!
Y: ほう タイトルがなかなか素敵じゃないか
S: 何? もしかして今 見てるの?
Y: 今すぐ見ろと言ったのはおまえだろ
S: タイトルはあんたの口癖をもじったのよ
Y: ファッキン・ジーザス!! ってヤツか
S: そうよ
Y: 口癖っていうか おまえに対してしか使ったことないけどな
S: 何よそれ!! あたしがくそったれってこと!?
Y: さぁな ていうかおまえ これ
S: 何よ?
Y: おれがただの変態みたいに書かれているじゃないか
S: 実際に変態なんだからしょうがないでしょ
Y: それでなんでおまえが 聖母マリアなんだ
S: 事実なんだからしょうがないでしょ
Y: 事実なのか そいつはたまげた まさにファッキン・ジーザスだな
S: とにかく 真面目に読んで感想ちょうだいよね
Y: ああ おまえを怒らせないような感想を考えておくぜ
S: ちょっと それどういう意味よ!!
Y: それじゃまたな
S: ちょっと待ちなさい!! くそったれの……