ドジさんの話
自称ドジさんの話です。
(3)ドジさんの話
いてっ!いてぇぇ…うわ、血出てきた…。あ、すみません、大丈夫です。絆創膏もアルコールウェットティッシュも持ってるので。…ぁー、しみる…。…おけ、これで良しっと。
…はい?えぇ、よくしちゃうんです。大体は知らないうちにですが。僕ドジなんですよー。こんなのいつどこで作ったん?っていう傷ばっかりで。彼女曰く、僕の寝相が悪くていろんな場所に強くぶつけてるとのことで…。どうにかしなきゃなぁ…。めちゃくちゃ周りから心配されるんです(笑)。胴体にもそういうのがあって、この傷たちとお話しできたらなぁ、なんて…(笑)。
これ?そうです、彼女とのペアリングです。えへへ。どんな子?すごくいい子ですよ。子犬みたいな優しい子で、でも寂しがり屋さんで。僕がいないとダメなんです。かわいいでしょ?僕のこともよく見てくれてて、色々アドバイスをくれたりもするんです。今日は久々にデートなんです。あの子のお家…。
…あのぅ、どうかしました?さっきから眉間にしわ寄ってますけど…。え、病院?いや、どれもそこまでではないので…。あ…はい…。えっとじゃあ時間があるときに…。
あ!もしもし!あ、うん、もういるよ!行ってくれたもんね、相手よりも早く来るものだよって!今どこ?了解。え、こういう時?あ、迎えに来てほしいの?あ、ごめん。すぐ行くね!はいー。…すみません、行きますね、ご心配おかけしました。それじゃ。
もしもし?え!あ、切ってほしくなかった!ごめんってー。
彼女さんからっていうのも、多いみたいですね。