↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

ヲタッカーズ11 ヒロインの条件

作者: ヘンリィ
掲載日:2020/12/12

ある日、聖都アキバに発生した"リアルの裂け目"!

時空海賊、ギャング、宇宙人の聖都侵略が始まった!


聖都の危機にアキバのCharlie's angels

"ヲタッカーズ"が立ち上がる!

オトナのジュブナイル第11話です。


今回は、ヲタッカーズをスパイする謎のUFOが出没、疑惑の中で地底弾丸列車の公開試験が始まります。


ところが、公開試験の乗客には爆弾魔が紛れ込み、さらに末広町駅には新型爆弾が仕掛けられていて…


お楽しみいただければ幸いです。

第1章 スパイUFOを追え


私は妖精。


地球が冷え固まって以来、ズッとこの空を飛んでいるけど、今が1番楽しいわ。

地球史の影のような存在だけど、この人類(にほんあし)の時代は、何だか気分が高まるの。


私は"ヲタッカーズ"。

最高に御機嫌な気分ょ…


「あら?」


エアリの(タワワな)胸の谷間に赤い点が浮かび…気のせいだろうけどイヤらしく動くょ?

スポットされてる?エアリが目を凝らすと遥か高空を同じスピードで飛ぶ輝点が見える…


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


アキバ防衛秘密組織"ジャドー"の司令部。


地下アイドル通り裏の、とあるゲーセンの地下深く秘密裡に作られ日夜"リアルの裂け目"から襲来スル怪人に敢然と挑戦してイル。


で、今日はヲタッカーズリーダーのミユリさんが妖精のエアリを引き連れ抗議活動中だw


「レイカ司令官!どーゆーコト?私達とジャドーは良い関係だと思ってたのに」

「だから?」

「エアリをスパイするなんて!私達を尾行しないで!」

「してません!あのね。衛星軌道上のコンピューター衛星"シドレ"に貴女を追跡させてたら、偶然に貴女を追うUFOを発見しただけよっ!」

「やっぱり尾行してルンじゃない!」

「あ、しまった」


チョロリンと舌を出すレイカ司令官は紫色のマッシュルームカットに銀色ボディスーツ。

あ、何処かの月面基地のコスプレじゃ無いょ偽装してるゲーセン店長のコスチュームだ。


アラフォーだけどw


「じゃあ、あのUFOは誰の?」

「超高速で飛行し、瞬時に空中停止スル。未知の技術では?」

「"リアルの裂け目"から飛来した異次元人のじゃない?また、ミユリさんの叔母さんかしら?」


ミユリさんの2人目のお母さんの妹は"リアルの裂け目"から、しょっちゅう怪人を送り込ンでは、密かに世界征服を狙ってルンだw


「人類の工業製品と思いますが超高性能。驚くべき最先端技術だわ」

「人類(二本足)があんなモノを作れるの?妖精である私の手に負えなかったけど」

「とにかく!ヲタッカーズをスパイしてる連中がいる。正体を突き止めましょう」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


同時刻。


ワラッタ・ワールドワイド・メディア。

秋葉原HQのサリアCEOオフィスでは…


「そう言うと思ったわ!どうせママには、下らない話ょね?簡単なお願いでしょ?へぇそうなの?私が首相官邸で授賞式に出てる間、孫の世話をスルのが、そんなに苦痛?あ、ミユリさん。座って」

「こんにちわ。お招きいただいて…でも、お取り込み中なら後にスル?」

「直ぐ終わるわ…じゃママ!やっとシッターが見つかったから切るね!」


実の母との電話を文字通り叩き切ったサリアは、ローカルなスマホTV局だったワラッタを巨大メディアに育て上げた辣腕経営者だが…


シッターがいないw


「ミユリさん!パワーランチしない?安心して。私は見かけによらず草食系なの。今日はペイザンヌサラダょ。トッピングにウルトラチーズバーガー」←

「サリアさん、マスコミ人大賞2020の受賞、おめでとうございます。スゴい賞ナンですって?」

「うーん。でも、授賞式に出れそうもナイの。記念品は送ってもらおうと思って」

「え?居並ぶ大手マスコミに勝ったのに?」

「ウザい業界マフィアどもに当てつけるチャンスだったけど…息子のシッターが見つからなくて」

「またクビに?」

「違う!掃除中に骨折したの(背後から怒鳴ったらw)。ところが、ママは孫の世話より自分の仕事の方が大事なの。貴女のママは協力的?」

「ウチのママは世界征服中で…」

「ところで、ミユリさん!バーガーの焼き方はレアでOK?」

「あの、よければ私が預かろうか?ってか、最初からそのつもりで来てルンだけど」

「見返りは?」

「え?純粋に御主人様から頼まれただけょ?私、メイドだし」

「なるほど!ココで巨大メディアCEOを助けておけば貸しが出来るってワケね!」

「誰もソンなコト逝ってナイしw」

「ミユリさん。貴女の良いトコロ、初めて見たわ。気に入った。結構ヤルじゃない!」

「あぁ面倒臭いwそうよっ貴女の受賞はアキバの名誉だモノ」←

「ところで!息子のカァタは普通の子とは違うの。ありがたいコトに好奇心が旺盛で賢くて…天才児にありがちでシャイなの。人見知り。キチンと目をかけて頂戴」

「この街は、ヲタッカーズが護ってるから安全だしね」

「あ、急にウザくなったから、もう行って」

「じゃ最後に1つだけ」

「なぁに?」

「私にシッターを押しつけろと最初に逝い出したのは誰?」

「テリィたん」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


アキバでは、僕はテリィと呼ばれてる。

昼は、基本的にサラリーマンなのだが…


今は、元カノに絡まれ中…

いや。元推しって奴かなw


「ラッツ(僕の昔のネーム)。兵士の処罰って気が重いわ。法務官になったのは、あくまで戦時国際法に興味があったからなのょ」

「ヒカリ。何しに来たンだょ今更アキバに?」

「今?今は供述書の検討をしにょ?」

「ソレなら防衛省(いちがや)でも出来るだろう?」

「でも、市ヶ谷じゃこのデザート(ブルュレロール)が食べられないわ」

「あのさー」

「嘘ょホントはラッツに会いたくて。ねぇ?そう思っちゃダメなの?」

「そろそろ逝かなきゃ。今から房総に出張ナンだ。じゃ」

「ラッツ、認めるわ。裁判は口実ょ。貴方に会いに来たのょ」

「…もしも万が一、そーなる確率は次の惑星直列まで限りなくゼロに近いけど、暇が出来たら電話スル」

「わかったわ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


それから暫くして御屋敷(ミユリさんのバー)。


駅直結の高層タワー最上階で眺めは最高だけど営業は夜からなので今は僕しかいない。

結局、出張をサボった僕のためなのかミユリさんは昼下がりだと逝うのにメイド服だ。


「ヒカリさん、思いをハッキリ伝える人なのですね。あ、パワーを使うつもりはなかったのですが、その、あの、勝手に聞こえて来た的な」

「ミユリさんはスーパーヒロインだから囁き声でも聞こえちゃうンだね。とにかく!彼女は勝気なタイプでさ。法務官になったとか逝ってたけど、確かに裁判向きだ。今は、僕を勝ち取ろうと躍起になってる」

「誰から勝ち取るのですか?私から?」

「僕の推しはミユリさんだけだ。でも、ヒカリからミユリさんに推し変したのは…実はフラれたからだ」

「そんなw嘘でしょ?」

「彼女は、地下アイドル時代に心のバランスを崩した。その時の僕は、彼女にとって邪魔でしか無かったンだ」

「テリィ様が邪魔だなんて」


その時、遥かに見下ろすアキバの街並の一角に閃光が走りモクモクと黒煙が噴き上がるw


「地震?また"アキバ大地震(クエイク)"か?」

「いいえ。あの爆発は恐らく爆弾です」

「(コンコン)ミユリ姉様、早く!」


最後はヲタッカーズのマリレ。彼女は背中に背負ったロケット兵装備で窓の外に浮かび、最上階の分厚い樹脂ガラスをノックしてる。


「ちょっと様子を見て来てょミユリさん」


ミユリさんは頷き、ムーンライトセレナーダーに変身するとマリレに抱かれ現場に飛ぶ。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


爆弾魔の犯行だw


現場は中央通りに面した高層タワーの中層階で、同フロアは現在炎上中。

全館に避難命令が出て、火の手と反対の西側外階段からの避難が始まる。


「助けてぇ!半世紀を経てタワーリングインフェルノの再来ょ!」

「樹脂ガラスを多用したデザインが裏目に出た!外壁からビル全体が崩落スル危険があるっ!」

「ヲタッカーズが来たわ!もう大丈夫!」


マリレと共に飛ぶムーンライトセレナーダーが電撃で消火、ヒビ割れた鉄柱を補強溶接。

地上でハラハラと見てた野次馬や、避難中で外階段にスズナリの人々が一斉に拍手スル。


その模様を超高空からスパイする謎のUFO。さらに、ソレをジャドーのコンピューター衛星シドレが衛星軌道上からスパイしているw


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ビル爆破が一段落したのでヲタッカーズはコスプレのママ、ジャドー司令部に集合スル。


「溶接補強した鉄柱で1平方メートル当たり586キロのフロアを5階分支えたわ。悪くない手際だったカモ」

「自画自賛はともかく、ナゼあのビルに爆弾が?何かの施設なの?」

「ノンリチウム電池のスタートアップが入ってた。でも、産業スパイだとすれば万世橋(アキバポリス)の範疇ね」

「待ってください。爆弾の破片です。恐らくあのUFOと同じ技術が使われている」

「エアリを尾行してた誰かが、今度は爆弾を?」

「YES。手がかりを掴みました」


スタッフが指すタブレットに映る画像は…


「ラズゥ博士?」

「最新の光ファイバー中継システムを使用してます。開発したのは恐らくゼロ社。CEOは彼女です」

「…では、彼女に会いましょう」

「え?でも、レイカ司令官。ジャドーは秘密組織ナンでしょ?」

「大丈夫」


レイカ司令官がミユリさんが首からぶら下げてる身分証に触れるとICPOに早変わりスルw


「超クールね」


早速、司令部を出て逝くレイカ司令官とミユリさんが、この忙しい時にガールズトーク←


「終わったら即御屋敷に戻りたいンだけど」

「あら。どーしたの?」

「ソレが…テリィ様の元カノが来てるの。ヒカリさんょ」

「テリィたんの元カノ?」

「YES。美人で、病んでて、儚げなの。私が付き合いたいくらいょ」

「…でも、彼女にアキバが救える?」

「さぁ救えるカモょ?」←

「じゃあ空を飛べる仲間がいるかしら?」

「1ダースいても驚かないわ」

「とにかく!テリィたんは貴女にゾッコンじゃない(特にスーパーヒロインのコスプレしてる時はw)。いまさらヨリなんて戻さナイでしょ」

「でも、敵はテリィ様をフッた女なのょ?」

「とにかく!元カノの話ナンかに耳を傾けてはダメ!友達ゾーンへ真っ逆様ょ!」

「ソレ、マジで困るw」

「でしょ?でも、ミユリさんって意外と友達キャラだから。人助けが大好きで恋愛相談は山ほどサレるのに自分は決して恋人になれないパターン」

「が、ががーん」←

「ミユリさんは、本当の自分を隠して生きてきた。でもテリィたんは、ソンなミユリさんの全てを知ってて、その上で貴女を大好き。ビキニtypeのコスプレしたスーパーヒロインよりお堅い法務官を選ぶ男ナンている?」

「ソ、ソレもそーょね!」


アラサー同士で話が盛り上がった時に電話w


「はい。あ、サリアさん?」

「カァタはママを恋しがってるかしら?」

「(ぎゃ!お迎え忘れてたw)」

「先ず、緑色ゾーンに駐車して、列に並んでから黄色ゾーンでアイドリング…あら?何の音かしら?」

「窓を開けて(空を飛んで)ます!」

「おやおや。未だ学校に着いてないの?」

「もう着きます」

「子供達の声が聞こえないわ」

「すごく風が強いので…あ、着いたので電話切ります」


マリレに空中投下され、園庭の藪に頭から突っ込みコスプレを着替えて幼稚園のお迎えw


「サリアさんの代理のミユリです」

「コチラにサインを」

「はい」

「どうも。じゃまた明日ね、カァタ」


先生のエプロンの陰に隠れてるカァタを無理矢理引きずり出して一緒に歩くミユリさん。


「こんにちは、ミユリょ。今日のシッター。へぇ前に見た時より大きくなったね?幼稚園はどう?え?大声で話さないよう指導されてる?ソ、ソレは良い幼稚園ね。シッカリこの次元のコトを学んで…って生まれ育った3次元って意味ょ?あ、でも、私はガリ勉じゃナイの」

「でも、ママはガリ勉になれって。怖がらず殻さえ破れば、最後に勝つのはガリ勉だって」

「(小声で)ソレなら苦労しないわ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ゼロ社。


ICPOの捜査官に化けたレイカ司令官とミユリさんが乗り込んでラズゥCEOと話し込む。


「確かにウチの部品だわ。何処でコレを?」

「先日の爆弾の中身です。興味がおアリですか?」

「大アリよ。技術を盗用された上に疑われて心外だわ」

「どうして?」

「爆破されたスタートアップは、ウチの子会社だったの。未公表だけど」

「なぜ黙ってたんです?」

「首相官邸がウルさくて」

「敵に心当たりは?」

「私は、世界の座標軸を揺るがす技術開発を進めてる。現状維持を願う者達からは常に恨まれてるわ」

「ソレでは…容疑者が絞れませんね」


レイカ司令官がお手上げと逝う顔をスルその横からミユリさんが角度を変えて質問スル。


「研究所の元従業員の中で、部品を加工出来て貴女を恨む者はいますか?」

「どうやら、部下の方が頭が切れそうょ?」

「では、彼女を貴女の護衛に残しましょう」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ところが、ミユリさんは全然違う相手を"護衛"してるw

まぁ実際のトコロ、彼女に"護衛"を頼む人は多いのだ←


「私が携帯を持ったのは16の時。嘘じゃないわ。ホントに何もいらない?お菓子とか、ジュースとか…何でも逝ってね」


天才?幼稚園児のカァタが自分のスマホをいじっている…が、恐ろしくつまらなそうだw

ミユリさんは溜息をつき、仕方なくTVをつけたらワラッタがニュースショーをやってる。


「ゼロ社の地底弾丸列車がついに御目見得です。この夢のような…」

「ココでも"ヲタッカーズ"は人気の的です。晴れの開通式には、代表してロケット兵装備のマリレさんが招かれ…」

「リーダーであるムーンライトセレナーダーさんは、信頼出来る筋から得た情報に拠ればバイトとのコトです」


カァタが露骨にガッカリした顔をスル。


「ねぇカァタ。ヲタッカーズの推しメンは?」

「ムーンライトセレナーダーだよっ!決まってるだろっ!」

「え、え?そーなの?何で?年増好み?」

「彼女はスゴい。リアクトラも倒したんだ。この前は電撃で高層タワーの倒壊も防いだンだょ?」

「確かに彼女は無敵ね」

「ステキ?」

「無敵って逝ったのょ」

「彼女は…ステキ?」

「かもね。わからないわ。彼女に一目惚れしたの?」


ココで遅れた僕が割り込ンでバトンタッチw


「カァタくん!君って女子の趣味が良いなぁ」

「私の御主人様のテリィ様ょ」

「君はムーンライトセレナーダーのファン?実は、僕は彼女の知り合いナンだ」

「ウソでしょ?」

「そぉなの?」


あ、この2つはミユリさんとカァタが異口同音…ではナイょね、異口異音?面倒臭いなw


「え?あ、まぁ、そのぉ、知り合いみたいに感じてるって意味だ」

「ソレはつまり、テリィたんはムーンライトセレナーダーの"ヒモ"ってコト?」

「えええっ!…と、とにかく!彼女は、いつもソバにいて困ってる人を助けてる…例えば、頭の切れる女子に護衛してもらいたい博士とかね」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


再びゼロ社。


「あ!ラズゥ博士!お待ちどぉ様w」

「ミユリさん?いかに優秀とはいえ、護衛がVIPを待たせてどースンのょ?ヘイお待ちって貴女、ソバ屋の出前?…あら、弾丸列車に興味がアルの?」

「いいえ。物理が好きなだけ…超電導を採用したのね?」


ミユリさんは、シッターからボディガードに変身、ついでにコスプレもして駆けつける。

弾丸列車の詳しいのは鉄ちゃんの客が多いからとも知らズ、ラズゥ博士は手放しで喜ぶ。


「貴女、鋭いわね!摩擦が無いから時速500キロまで出せるのょ」

「オーバーヒートは?冷却剤には液体ヘリウムを使うの?」

「おおぉ。秋葉原のメイド、侮り難し。有害物質が出ないからね…ねぇ貴女。官邸のために働くなんて頭脳の無駄ょ?」

「なぜ政権に不審を?」

「質問返しで問い詰める。警察の取り調べの定石ね?あぁ貴女とは気が合うと思ったのに」

「OK!答えます。アキバで働くのは、ズバリ人助けをしたいからょ」

「そう?私も秋葉原にはヒロインが必要だと思うの」

「もういるでしょ?」

「ヲタッカーズのコト?彼女達は、所詮はハデ好きの消防士。秋葉原を危機からは救えない」

「ヲタクを信じないのね」

「信じるに値するヲタクがいない」

「寂しい生き方ね」

「貴女にはわからないわ」


ソコへ電話。


「ラズゥCEO」

「何?」

「至急おいでください。レベル2でセキュリティが爆弾らしきモノを見つけました」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


レベル2に駆け付けると研究員とセキュリティが遠巻きに見守る中央にメタル製の円柱。

片手で持てそうな大きさだが、底の方に窓があり赤いデジタル数字がカウントダウン中w


「全員避難して!」

「博士も!爆発するわ!」

「大丈夫。水素ガスが最大質量になるまでは化学的に平衡してる」

「とにかく!避難を」

「嫌ょ。ココにある発明品を守らなきゃ」

「諦めて。爆発すれば犠牲者が出て、アキバの街にも被害がおよぶわ」

「…しかし、ウチの技術で私の命を狙うとは面白いわ。でも、阻止してみせる。原理はわかってるから」


博士が手際よく分解しリード線をカット。

すると、カウンターがゼロリセットする。


「ホラ。問題ナイわ」


ところが!逆カウントダウンがスタートw


「問題アル…わ?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ミユリさんのもうひとつの現場。


「で、結局テリィたんってムーンライトセレナーダーのお友達なの?」

「う、うん。まぁね。でも"ヒモ"じゃナイぞ」

「ねぇ僕をムーンライトセレナーダーに会わせてくれないかな?」


天才?幼稚園児カァタが意外やズル賢そうな顔(ママ譲りw)でシッター代理の僕を見るw


「ヤレヤレ。君は、お母さんと同じコトを逝うンだね。あ、また電話だ。ミユリさん、どうかしたの?」

「新型爆弾が起動中です。ソチラに戻れそうも無いので、カァタくんをお願いします」

「ええっ?勘弁してょ苦手なんだガキンチョ」

「え?昨日もウレしそうにオモチャを買って来たクセに?」.

「え?ソレは"2001"に出て来た"DISCOVERY XD-1"のプロップのコトかな…って、もう電話は切れてるし」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


再びゼロ社のレベル2。


「液体ヘリウムで回路を凍結する?」

「時間がないわ」

「リマレ!来てくれたのね」


ロケット兵装備で文字通り飛んで来たリマレが窓ガラスを粉々に割ってレベル2に登場。


「ミユリ姉様。私に任せて」

「ありがと。タイマーリセットは失敗したわ。何処か安全なトコロに捨てて来て!」

「ROG(りょうかい)。気化爆弾?」

「いえ。恐らく遅発信管付き巨大爆弾(デイジーカッター)だわ。1平方センチに140キロの爆風圧がかかる」

「ソレって…戦術核兵器並みじゃない!アキバが吹き飛ぶわ。何処か海の上まで運ばなくちゃ!」


マリレが爆弾を抱え窓から飛び出す!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


同時刻ジャドーの司令部。

シドレの合成音声が響く。


「ヲタッカーズ、マッハ2で東京湾奥へ接近中」

「でも、間に合わない。マタハ、方向を変えて」

「どっちへ?姉様」

「上よっ!」


豊洲上空で直角に急上昇するマタハ。


「捨てて!」

「ダメ!もう少し高くまで…」

「タイムアウトよっ!捨ててっ!」


大爆発。


第2章 見知らぬ天井


リマレがウッスラと目を開けると…

見知らぬ天井がアル…ココは何処?


「目が醒めた?大丈夫ょ。ココはジャドーのメディカルセンター」

「ありがと、リマレ。アキバは救われたわ」

「しかし、見事な墜落ぶりでした。死海ダイバーが発見したの」


死海ダイバー。ソレはジャドーの海底部隊w


「私は…どうしたの?爆発に巻き込まれて…あ!ロケット兵装備は?壊しちゃったかしら?大変!国家予算並みの修理費が!」

「そんなコトより貴女は大丈夫?助かったのはレイカ司令官のおかげょ」

「東京湾で溺死されたらムーンライトセレナーダーに焼き殺されちゃうわw」

「ゼロ社から提供された監視カメラの画像から爆弾魔の身元が判明しました。元研究所員のノクス。半年前に解雇され、2週間前に失踪届が出ています」

「探さなきゃ!爆弾魔がアキバの街を平気で徘徊してるなんて」

「でも、リマレはダメょ。あの高さから落ちたばかりナンだから。少し休んで。私が探すわ」

「だって、姉様はシッターが…」

「きゃ!どーしよー?カァタをテリィ様に預けっぱなしよっ!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ワラッタ・ワールドワイド・メディア、秋葉原HQのサリアCEOルーム…がゲーセンにw


「ワーイ!ママのオフィスって最高だ!」

「そりゃそーだょ!壁一面を丸々使った液晶画面でやるゲームは迫力満点だ。TV会議システムに切り替えれば画面分割で1度に122人と対戦が出来るぞ」

「テリィたんってスゴいや!こりゃムーンライトセレナーダーがメロメロになるワケだょ!」


おぉ!(単純系)オトナを喜ばすツボを良く心得たガキだゼ←

ところが!ソコへ怒髪天を突くミユリさんがエラい勢いで…


「コラーゲン!…じゃなかったコラー!ダメでしょ社長室でゲームなんかしちゃ!テリィ様まで何やってるの!カァタ、大丈夫?ゴメンね。まともなモノを食べてないのね?わかったわ!今、何か買って来るから!」

「テリィたん!ダメだよっゲームから目を離しちゃ!撃沈されちゃうよっ!」

「うーん今、撃沈されたトコロさ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ワラッタ本社(ヘッドオフィス)1Fのカフェ。


「ミユリさん?」

「はい?」

「ヒカリょ」


元カノが今カノに声をかける運命の瞬間w


「覚えてるわ。昔、テリィ様がお世話になった方ね?」

「テリィ…そう、当時はラッツって呼ばれてたけど」

「そう。このカフェ、よくおいでになるの?」

「スマホを忘れちゃって」

「まぁ。そんなタイプには見えないけど(意外と親父殺しのドジっ娘だわ油断大敵w)」←

「貴女も見た目で中身を決めるタイプのよーね」

「そ、そうかな?」

「ラッツもょ」


マズい!押されてるわw焦るミユリさん←


「も、もぉ逝くわ。ミルクシェイクが溶けてミルクになっちゃうから」

「ミユリさん。1つ聞いても良い?答えを聞きたくナイ気もするけど…ラッツに彼女はいるの?」

「え?テリィ様は私のTO(トップヲタク)で…」

「だから!そーゆーんじゃなくて!」←

「え?じゃどーゆー…」

「ムーンライトセレナーダーは?」

「ムーンライトセレナーダー?」

「リアクトラとの闘いの時、如何にもラッツ好みなビキニtypeのコスプレしたスーパーヒロインがそばにいて…また、ラッツの悪い病気が出ないか心配なの」

「わ、悪い病気w…ってか貴女、テリィ様に今も本気なの?貴女はテリィ様をフッたのょね?」

「私達が別れた原因は、彼が私ヨリ誰かを優先スルようになったから。私、今までの人生で常にNo.1だったから…2位じゃダメなんdeathか!」

「そ、その誰かって(もしかして私w)?」

「ラッツは、私と何をしてても(何をだw)呼ばれたら駆けつけた。私は、文句を逝えなかった。ラッツの方が、私から離れていったのょ?」

「辛いわね」

「そして、今度の女子はスーパーヒロイン。ビキニtypeのコスプレをされては、私に勝ち目は無いわ」


人目もはばからずヒカリは泣き出す。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ワラッタ・ワールドワイド・メデイア秋葉原HQにサリアCEOが戻って対策会議が始まる。

議題は爆弾魔ノクスの襲撃に備え今宵の地底弾丸列車の開通イベントを中止すべきか否か。


ところが、ソコへ妙にウカれたミユリさんが…


「やったわ!友達ゾーン脱出よっ!」

「え?ミユリさん、何の話?で、ノクスは、

半年前クビにされ、離婚され、親権も失った。娘さんが病気になり、アキバのヲタクに怒りをぶつけている。今夜の地底弾丸列車の開通イベントは延期すべきょ」

「ダメ。ゼロ社は、テロには屈しない」

「あら?会社を守ろうとスル意見に、どーして反対スルの?」

「官邸筋の言葉は信じない」


ココからミユリさんが議論に入る。


「サリアCEO。貴女の経歴を見たわ。御両親は、時の政権のために生物兵器のワクチン開発をしてたそーね?敵対関係にはなかったハズ」

「両親はね。安全性が疑問視されてた政権の調査を信じたの。容認できるリスクレベルだと。2ヶ月後システムが故障してウィルスに感染し2人の内臓は解けた。痛みも感じなかったそうょ」

「お気の毒に」

「でも、当時の首相官邸からは何もなかった」

「闇に葬られたの?」

「そーゆー連中ょ」

「確かに、御両親の件は悲劇だわ。しかし、今の私達に残された使命は、次の悲劇を防ぐコト。保護を拒むのは、非論理的ょ。貴女は、論理的な人のハズょ?」

「でもね。パパとママを奪われたの。簡単には水に流せないわ。ではゴメンナサイ。地底弾丸列車が待ってるから」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ミユリさんは、コンファレンスルームを出てサリアのCEOルームにやって来る…つまり、カァタとゲームして遊んでる僕のトコロへw


「やぁ、ミユリさん。そろそろシッターを代わってょ」

「さっき、下のカフェでヒカリさんとお会いしました」

「えっ?!何だってえぇえぇえぇえっ?!」


僕の頭の中でデイジーカッターが大爆発w


「何だか傷ついてるみたいでした」

「僕の話をしたの?」

「今もテリィ様のコト、好きみたいです」

「彼女がフッたんだ」

「誰か(私?)を優先されて、辛くなったのです。私も、池袋時代は良い恋には恵まれなくて、恋愛には疎い方だけど、もしホントの恋を掴んだら…何があっても守ります」

「みんな済んだコトだ。あんな思いはもうしたくナイ」

「みんなそうです。でも、前に進む覚悟をしなくちゃ。そうでなきゃフェアじゃナイわ」

「フェア?誰に対して?」

「ソ、ソレは、そのぉ…次に現れる相手です。例えば今カノ(私?)とか…あ!バーガーが冷めちゃう!」

「え?ちゃんとした食事って…コレ?」


ソレには答えズ、ミユリさんは僕達の悲鳴を絶壁に無視してゲームを強制終了。

すると、壁一面の巨大な液晶ディスプレイにニュースのヘッドラインが浮かぶ。


「ゼロ社の地底弾丸列車、今夜開業」


第3章 地底超特急、南西へ


もちろん、ジャドー司令部でもゼロ社の地底弾丸列車の開通イベントはマークしている。


「ハッキング完了です。地下700Fにある新万世橋駅の全防犯カメラにノクスの姿ナシ」

「権力嫌いのラズゥ博士がジャドー特殊部隊の乗車を認めないの。ムーンライトセレナーダー独りで大丈夫?」

「私だけでも地底弾丸列車を守らなきゃ。ソレに時速500kmでしょ?発車したら誰も追いつけないし。変装して乗り込むわ」

「気をつけて。good luck」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


地下1F末広町駅のホーム。


「私、市ヶ谷へ帰るわ」

「裁判は終わったの?」

「裁判は言い訳なのょ?」

「別れたのは僕のせいだと?」

「だって、ラッツは私に本気じゃなかった」

「その考えについて逝けなくて、こうなっただけだ」

「でも、私は秋葉原まで来たわ」

「もう、お互い別の相手を探すべきナンだょ」

「秋葉原に染まったのね。お友達も出来た。ミユリさんは良い子ね。幸せを願ってるわ」

「君も幸せに」


ヒカリは、背伸びして僕にキス。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ジャドー司令部。


「防犯カメラにノクスの姿ナシ」

「顔認証ソフトにもヒットありません」

「地底弾丸列車、まもなく発車です」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ラズゥCEOの記者会見。


「いよいよ地底弾丸列車の発車ですね!御気持ちをお願いします!」

「あ、開通式の警備にヲタッカーズを呼んだと伺いましたが…」

「不愉快だわ!貴女の乗車は拒否します。もっと高速地下鉄道の未来を語りたいわ!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ワラッタのサリアCEOルーム。


「よぉテリィたん!何処行ってたンだ?トイレか?」

「いや。ちょっち女をフッてきた」←

「またまたぁ。あれ?CEOのガキンチョ、何処へ行った?姿が見えないぞ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その頃、万世橋北詰め地下700Fにある地底弾丸列車の新万世橋駅ホームでは…


「地底弾丸列車は、1番線よりご乗車いただけます。公開試験に御乗車の御客様は…」


ホームに直結する改札の手前で悔しそうに唇を噛む少年。よく見ると…カァタだ。

地底弾丸特急を一目見るために抜け出して来たようで…僕は大目玉を喰いそうだw


と、ソコヘ慌しい動きw


「ジャドーが爆弾を発見したらしい」

「何?何処だ?何処にアル?」

「安心しろ。爆弾は、ウチじゃなくて東京メトロ銀座線の末広町駅ホームらしい」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


もちろん、ジャドー司令部は大騒ぎだw


「末広町駅2番線ホームで駅員が新型爆弾を発見しました!現場は既に避難を開始」

「ヤラレタ!地下弾丸列車はオトリだったのか!」

「直ちに緊急展開部隊を末広町駅へ向かわせろ。現場を封鎖し、爆弾を無力化スル…念のためテリィたんにも連絡!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「テリィです。えっ?爆弾は末広町駅?ホントですか?」

「安心してください。既にジャドーの爆発物対策班が急行中」

「うーん。しかし、末広町駅には確かヒカリが…僕も末広町駅に向かいます!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


一方、弾丸列車の地下ホームでは…


「あら、坊や。どうしたの?迷子?」

「はい、お姉さん。僕、親とハグれて切符が無いので改札を通れないンだ。あ、お姉さん、良い匂いが(余りしないw)…」

「え?そーかしら?しかも、お姉さん?私が?OK!さぁ私と一緒に改札を通りましょう!」


またまたカァタが(単純系の)オトナを喜ばすツボを良く心得たガキぶりを遺憾無く発揮w


「あ、この子は私の知り合いだから」

「どうぞお通りください、ラズゥCEO。坊や、ようこそ未来へ」

「ありがと、本物(モノホン)のお姉さん」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


地底弾丸列車、定刻で発車。


新万世橋駅を出た直後からリニアモーターで浮上した車体は、自動運転で速度を上げる。

マンマと潜り込んだカァタを始め、感嘆の声を上げていた乗客も落ち着き出した矢先に…


「動くな!地下弾丸列車を爆破するっ!」


全く揺れない列車の中ではカクテルパーティが行われていたが、突如叫んだ男が羽織っていたコートを脱ぎ捨てると、その下は全裸…


の方がまだマシ?メタル製の自爆ベスト!

剥ぎ取ったマスクの下の素顔は…ノクス←


悲鳴と怒号w


「もしもし?肝心のノクスなんだけど、地底弾丸列車の方に自爆ベスト着て乗ってルンですけど」

「ええっ?マジ?」

「じゃ末広町駅の方がオトリなの?」


変装して弾丸列車に乗り込んでるミユリさんから会議アプリで電話。

弾丸列車のミユリさん、末広町駅のレイカ司令官と僕がオンライン。


「今、末広町駅に到着。さっき画像確認した新型爆弾のカウントダウンを止めに逝くわ。テリィたんは?」

「え?とりあえず、末広町駅へ急行中」

「じゃ末広町駅の方はお願いね。地下弾丸列車の方は…私が何とかします。とりあえズ、変身スルわ」


ミユリさんは(トイレで)素早くムーンライトセレナーダーに変身、ノクスの前に進み出る。


「ムーンライトセレナーダー!この大事な時にトイレに入ってたの?」

「え?いや、そーゆーワケでは…そんなコトよりラズゥCEO、とりあえズ、弾丸列車を止めてょ」

「自動運転だから無理ぽ」

「じゃ全乗客を後ろの車両に誘導して。あら?君はカァタくん?!」

「ムーンライトセレナーダー!僕の名前を知ってるの?」

「貴方のコトは何でも知ってるわ!誰より勇敢だってコトもね!さぁヒーローになる覚悟はある?」

「あります!」

「じゃ乗客の避難を手伝って」

「わかりました!みなさん、最後尾へレッツゴー!」


大人を手玉に取るガキンチョを手玉に取るミユリさんwやっぱりミユリさんはスゲェ←

日頃からヲタクの取り扱いには慣れてるからな!頼むぞ、ムーンライトセレナーダーw


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


同時刻。東京メトロ末広町駅の地上出口。

駆け付けた僕を野次馬の中から呼ぶ声が…


「ラッツ!」

「あ、ヒカリ!よかった!大丈夫だね」

「ラッツ!なぜ貴方が?」

「君が心配で…」


非常線を潜り抜け、駆け寄って来たヒカリが抱きついて来て、背伸びするや僕にキス。

勘違いした野次馬や警官達から拍手が沸き起こり、マスコミのフラッシュが焚かれて…


あ、あれ?何でこーなるのかな?


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


えっと、僕がキスしてる最中ミユリさんは…


「おい、ムーンライトセレナーダー!お出ましが遅すぎたな!既に俺が着てる自爆ベストのカウントダウンは始まっている!」

「ノクス、貴方を助けたいの。自爆ベストを脱いで話し合いましょう?」

「…アンタ、優しい目をしてるな。ヲタクの扱いにも慣れてる。でも、もう手遅れだ」

「道はあるわ。娘さんのコトを考えて!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


一方、レイカ司令官は新型爆弾を前にして…


「爆発物処理班が未だなので、私が処理します。周囲の妨害電波を全開にして…ジャドーメンバーも全員退避」

「し、しかし…司令官は?」

「私以外は全員避難。コレは命令」


その後、レイカ司令官が何をどぉしたのかは誰も知らない。

ただ(僕とヒカリがキスをしていたらw)司令官が出て来て…


分解されてる爆弾を高々と掲げて見せる。

赤い数字のカウントダウンは止まってる。


「司令官!よくぞ御無事で」

「ニセモノだった」

「ええっ?!」

「この爆弾はダミー。やはり、コッチがオトリだったわ」


そうと知らない群衆の拍手が一段と高まる。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


と逝うワケで、やはり本命だった地底弾丸列車ではミユリさんがノクスと睨み合ってるw


「ノクス、やめて」

「仕方無いンだ」

「自暴自棄になってるのは、良くわかるわ。貴方の力になりたいの。娘さんを助けたいんでしょ?」

「だから、こんなコトをしてルンだ。他に手が無いから」

「え?どーゆー意味かしら?」

「もうどうでも良いンだ!犯人は俺だとバレた。二度と娘には会えない!」

「ノクス。お願い。乗客を助けて」


すると、ノクスは頭を抱える。

彼は明らかに何か悩んでいる。


「…わかった。ムーンライトセレナーダーに望みを託ス。でも、急いでくれ。30秒だ」

「え?」

「娘によろしく」


次の瞬間、脱兎の如く先頭車両へ駆け込んだノクスが連結を切り離す。

後続車両を切り離した先頭車両は、素晴らしい速度で遠ざかって逝く。


茫然と見送るミユリさんにも見えなくなるホドに遠ざかった後で先頭車両が大爆発スル。

その瞬間、ノクスは心からの笑顔を浮かべながら娘に向かって穏やかに手を振っている。


光と音に包まれ、なお娘に手を振っている。


第4章 末広町駅3番出口の奇跡


僕は緊急展開部隊とジャドー司令部に戻る。

ソコで完全に分解された爆弾を見たた僕は…


「おかしいな。レイカ司令官は、コレを偽物だと逝ってたけど、本物(モノホン)だょ?ただ、遠隔操作の停止スイッチがある。誰かが遠隔操作で爆発を止めたみたいだ」

「他にも疑問があるわ。ノクスの自爆も筋が通らない」

「だって…彼は、イカれてたンでしょ?」


ココで、地底弾丸列車の現場から戻ったミユリさん…ムーンライトセレナーダーが話す。


因みにビキニtypeのコスプレだょワーイ←


「ソレが…彼は、とても悲しそうだったのです。実際、彼が爆弾事件を起こすコトが、どうして病気の娘のためになるのか良くわかりません」

「親って子供のタメなら何でもするモノょ」

「仮に、自分の子供が爆弾犯の乗った電車に乗ってたら親はどう思うかしら?」

「あああっ!しまった!私クビだわ!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


10数分後。ワラッタのサリアCEOルーム。


「ママ!」

「カァタ!心配したわ。大丈夫だった?怖かったでしょ?怪我は?」

「会ったよっ!本物(モノホン)のムーンライトセレナーダーに!実物の方が断然美人ナンだっ!」

「そ、そう…他にはどんな感じだったか覚えてる?ママにネタ頂戴」

「とっても強い」

「賢くて勇敢で優しくてみんなを救ったンでしょ?ねぇ彼女のどんなトコロが貴女のヒロイン魂に火をつけるの?」

「脚だよっ!脚が綺麗ナンだっ!胸は、ママほど大きくナイ」

「そ、そぉ?でも、貴方が冗談を言うなんて初めてね。それより学校に行かないと。車が下で待ってるわ」

「じゃあね。楽しかったょミユリさん。また留守番をしよーねっ!」

「ソコまで!カァタ。良い思い出にしておきなさい。愛してる。学校に行って」


カァタが出て逝くや、ミユリさんは平謝りw


「サリアさん、ホントにすみません。気づいたらいなくなってて」

「貴女にシッターを頼んだのが間違いね」

「だって、ホントに大変でした。仕事しつつカァタを見て、アキバ中で事件も起きて…私には、とても無理です。どうサバゲー、じゃなかったサバけば良いのやら」

「やめて、ミユリさん。今、令和で1番ウザい質問をしたわね。貴女は、何もわかってナイ。どう仕事を裁くかって?ソレは経験よ。経験しかナイ」

「経験…ですか?」

「そして、正しい順番を学ぶの。目の前に山積みされたコトを正しい順番で1つずつ、こなしていく。私は、仕事で成功してから最高の母親になった。挫折する女性は、その順番を間違えてるの」

「ソ、ソレが秘訣ですか?」

「そうょ。焦らずにコツコツとね。貴女は、先ず髪のお手入れをなさい。その後で、このニュース画像を見て、どーするかをユックリ考えるの」


細かく122に分割された大画面からは、世界中のニュースがリアルタイムで流れ出てる。

良く見ると、その1つで僕とヒカリがキスしており僕はその画面の前へダッシュで立つw


その横の画面ではラズゥ博士が緊急会見中←


「解雇した元社員が、こんな大事件を起こすとは。私は、全てに安全装置を…」

「安全装置ですか?」

「はい。我が社のシステムには、全て安全装置が組み込まれています。だが、人間は制御出来ない。全ての責任は、私にあります」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


最後に…真夜中のゼロ社。


「何か飲む?ムーンライトセレナーダーは飛ぶワケじゃないから、飲酒飛行にはならないわょね?」

「ラズゥ博士。昼間の会見を見て色々と驚きました。いつもより、口が重かったわね」

「パパを亡くした娘がいるのょ?」

「でも、ゼロ社は、その娘の医師には大金を払ってる…会見で安全装置と逝ってたわね。ノクスの爆弾にも安全装置があったンでしょ?末広町駅に仕掛けた爆弾と同じ奴が」

「何が言いたいの?」

「貴女は、遠隔操作で末広町駅の爆弾を止めて、ノクスの自爆ベストを起爆した。彼の娘を救う代わりにノクスを爆弾犯に仕立て上げた」

「私が子供の命を利用スルような女に見える?ノクスは、既に正気を失っていたのょ?」

「自爆以外は、全て貴方の策略ょね?でも、どーして?」

「面白い仮説だわ。証拠は無いけど、検証の価値はあるカモね」

「陰謀論で片付けないで」

「では、ムーンライトセレナーダー。1つだけ教えてあげる。爆破事件の黒幕が誰だとしても、その者は"ヲタッカーズ"に興味があるのょ。彼女達の正体は?どんな能力なのって?」

「私達を…試したの?」

「結果はどう?偵察型UFOは妖精さんを振り切った。ビル爆破では、ロケット兵のパワーやスピードを測定し、決して不死身じゃ無いコトを知った」

「ソレでマリレは死にかけたのょ?!」

「お気の毒。でも、何よりも興味深いのは、最後のテスト。ムーンライトセレナーダーは東京メトロではなく地底弾丸列車の方に現れた。きっと、彼女の大事な人が地底弾丸列車に乗っていたのね。その人物を捜せば、貴女が分かる。貴女の正体が。そうょムーンライトセレナーダーに変身する前の貴女の素顔がね」

「ふふん。私の大事な人は、そんなやり方では決して見つからないわ」

「あら?大事な人はバカップルがキスしてた末広町駅の方にいたの?」

「…とにかく!ヲタッカーズは、貴方が黒幕だと暴いてみせるわ。覚悟してて」

「望むトコロだわ。やっとこの街が楽しくなってきたトコロょ」



おしまい

今回は海外ドラマでよくモチーフになる"実は悪者な天才博士"を軸に、博士が率いるスタートアップ、その陰謀に振り回される秘密防衛組織、巨大メディアCEO、その子供、その子供のシッターを任されたヲタッカーズ、そしてドサクサに紛れて主人公に言い寄る元カノなどが登場しました。


ヲタッカーズシリーズも10話を超え、リメイクのため、キャラ名や設定の細部に変更を加え、1部不連続面があります。


海外ドラマで見かけるNYの都市風景を、コロナ第3波を迎え撃つ本気の3週間真っ只中の秋葉原に当てはめ展開しています。


秋葉原を訪れる全ての人類が幸せになりますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。