死にたいか否か
うつ病っちゅうのは不思議なもんで、勉強や家事、外出など出来ないしやる気も無いのにことのほか「自殺」しようと思うと必死になる。自分の場合、病気の程度が中程度いうのもあるんやろうけど、自殺方法に関して調べるとなると必死になって、ネットを何時間も眺めるのはざら。
自殺の方法にも流行りがあるみたいで、ここ何年かは練炭での一酸化炭素中毒やったけど、最近のトレンドは市販の入浴剤と洗剤を使って、猛毒の硫化水素を発生させる方法らしい。この間ニュースでこの方法を知って3時間にわたってネットを漁った。自殺に必要な薬品などの道具を揃えても、5000円もかからん、まことに手軽な方法だ。風呂入りながら「この通気口と換気扇目張りして、ガス発生させたら死ねるな」と考えたり、家でやったら家族巻き込むかも知れんから、車で山奥に行って決行しようかと考えたりする。
自殺衝動のほとんどがうつ病の症状だと言われる。自殺に駆られるは原因きわめて単純、生きる希望や、将来への希望を失えば自然と起こる衝動。私の場合一回目は仕事のストレスから発症。この時は、自宅の前にある公園の藤棚で今も昔も一番ポピュラーな首吊りをしようと思っていた。しかし、半年ほどの療養の後、友人の助けにより再就職をし、それを機に急激に回復、一旦は完治した。
しかし、それから1年弱で会社が倒産。また、無職に逆戻り。就職活動するものの、片っ端から書類選考に落ち完全に自信を失い、気づけば不眠症になり昼夜逆転生活に突入、見事にうつが再発、そして何も出来んようになって生産性の無いニートが一丁上がりである今は年老いた親の年金を食いつぶし、食事を与えてもらい、働きもせず、家事もまったくしない、まるで飼われているような状態。正直情けない。
自分と同年代の人間が結婚したとか、仕事で充実していると聞けばそれがまたストレスになり、陰に篭ってまう。ええ加減こんな生活から抜け出したいが、今年で33、第二新卒というわけにも行かず、中途半端な学歴(2流私大卒)、に中途半端な職歴(6年間のアルバイト、2年半の正社員、2年近くの無職期間)の私を雇ってくれるところなど無いし、一般企業で通用するだけのスキルもない。起業すると言っても、それだけの金も才覚も無い、とにかく手詰まり。学歴、職歴ともに自業自得なのだから仕方ない、二ートになってしまったのも必然だと思う。
これだけ、先の人生に希望も、夢もない、ましてや私はうつを患っている。自殺衝動に駆られるのは当然の結果。先の毒ガス自殺以外にも、かつての愛読書「完全自殺マニュアル」に書かれていた「最も苦痛無く逝ける方法」である首吊りをサラリーマン時代に使っていたネクタイをたんすの手すりにかけて・・・などと考えてまう。また、私はマンションの7階に住んでて、部屋には大きな窓があるのでいっその事そこからダイブというのも考える。
しかし、自殺しようと思ったり、自殺したいと頻繁に口に出すが実行することは決してない。なぜかと考えてみたところひとつの結論に達した、結局口では「夢も希望もない」と人生をあきらめているのだが実際は、微塵ではあるが私はこれからの人生に「夢も希望」も持っている。だから死ねん。正直質が悪い。