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プロローグ
とりあえず、自分が読みたいだけのストーリー、はじめてみたいと思います。
世界の主軸たるもの
天にも届きうる、白き塔。
それに実体はあるのか、ないのか。
無象は語らず、ただ沈黙する。
雄弁に語るは、概念たち。
彼らは、なにものか。
それに抗う者たちは、なにものか。
知る者は、ほんの一握り。
嘘で塗り固め
××に愛され
××に焼かれ
×を嘯き
××を屠り
××は慟哭する
それらは何か、誰も知らない。
だが、知らぬことは恐怖を呼ぶ。
だから人は、それらを排除しようとする。
抵抗し得る、力を求め
それに応えるように、新たな“何か”が生まれる。
争うもの。
争わないもの。
争わざるを得ないもの。
争いを厭うもの。
争いを悦ぶもの。
それらが折り重なり、やがて歴史となる。
人々は皆、死を恐れ
人々は皆、無知を恥じ
人々は皆、己を過信する
人々は皆――
何を選ぶ?
×部分は、話が進むにつれて解禁していく予定。
1話と2話は同日21:10投稿予定です。