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交差する静けさ

作者:頼住悠
数学科の大学生・宮坂理人。
周囲からは「賢い」と思われる一方で、本人は数学に対してどこか自信が持てず、ただ静かに、整然と日々を送っていた。感情を表に出すことなく、老子の言葉を胸に、エネルギーを最小限に保ちながら生きることを模索していた。
一方、文学部の哲学科に所属する留譜は、言葉にならない思考や感覚を、誰に見せるでもなく丁寧に編みつづける人物。

図書館の閉架書庫、静かな風の通る階段、偶然交差した日常のすきま。
彼らは多くを語らず、互いの生活に踏み込みすぎることもないまま、すこしずつ気配を交換しはじめる。

“何を探しているのか”さえ定かでないまま、それでも完全には止まれずにいる。
感情や意味が言葉に写し取れないことに戸惑いながら、それでも見えない輪郭をなぞるように、ゆるやかに歩み寄っていく。

答えを急がず、他者と強くつながりすぎず、けれど確かに誰かを知ろうとする──
そんな不器用で誠実な二人の、静かな交流の物語。
証明できないものの後日談、風の通る部屋の前日譚。
第1話 風の読み方
2025/08/01 19:00
第2話 傘の中の無言
2025/08/02 09:00
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