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妄想41 欲しい武器

あれはダメだ。


抵抗できないんだ。



「これいいねっ!最初の宝箱なのにこんなにいいモノが出るなんて、タロウくんは運まで持ってるんだもんっ」



無邪気な女神スマイル、とても癒されました。


ただ、ただね。


手枷がなきゃなぁって何回思ったか。


背もたれのある椅子に座らされ、後ろ手にされ、そこを手枷でかちゃっと。


ロック完了!


俺の俺が丸出しで椅子に座らされてコレですよ。


なんたる辱め。


最近の彼女は新たな技を覚えた。


焦らしだ。


昨日は凄かった。



「もう出そうなの?昨日たーくさんしたから大丈夫だよねっ?」



素敵ですその笑顔。


そんな笑顔で見つめられて握られて言われたら出ちゃいますって。


でも我慢した。


これでもかと我慢させられた。


動けないんだ。


もどかしかった。


出したかった。


でもダメだった。


寸止めってああやってやるんだな。


アサミさんは一体どこで覚えたんだろうか。


もはやその道の天才か?


焦らされまくった結果、俺の俺は切れた。


やっぱり今日も俺の俺に回復魔法だ。


連射も乱射もキツいが、焦らして寸止めの一回もキツかった。


日本にいたM男の先輩方はこれを悦びと感じていたのだと思うと頭が上がりません。


もし日本に戻れることがあったのなら、心構えなど聞いてみたいです。


立場が逆転することってあるのかな⋯⋯


でも、椅子に括り付けられ、その上に跨って乱れるアサミさんを下から眺めるのは最高でした。


汗まみれになってグワングワンのグリングリンと動いてくる。


どこで覚えたのだろうか。


2回目になるがまた言おう。


この道の天才か?


切れた俺の俺じゃなきゃ最高なんだろうがなぁ。


切れてんだ。


痛いけど気持ちいいし、気持ちいいけど痛いんだ。


それがまぁクセに⋯⋯⋯⋯


おっと、危ない。


また深淵に足を踏み入れるところだった。


なんとか帰ってくることができたな。



「おはようアサミさん」


「おはようタロウくんっ」


『ガウッ』


「クゥちゃんもおはよっ」


「最近大きくなってきたよな?」


『ガウガウッ!』



いつも一緒に行動しているからなかなか気付かないが、最初はチワワくらいのサイズたった。


今は3回りくらい大きい。



「クゥちゃんは魔物なのか?」


『クーン?』



相変わらずこの質問にはこの回答だ。


本当にクゥちゃんは魔物か?


こっちの言葉を理解しているように思えるんだなぁ。


いつも大人しいし。


昨日のダンジョンではゴブリンの首筋に噛み付いて倒していたした。


ゴブリン如きでは相手にならないらしい。



「俺一人じゃアサミさんを守れない時もあるかもだからな。頼りにしてるぞクゥちゃん」


『ガウガウッ!』



任せろって言ってるような感じだな。



「私も戦いに参加してみたい!いつも見てるだけだもん!」



アサミさんは俺に夜の戦いでは全勝なんですが⋯⋯⋯


俺も夜は見てるだけ。


だかれトントンって事で、昼の戦いには参加しない方向でダメなんでしょうか。



「アサミさんは何が武道をやってたりしたのか?剣道とか柔道とか」


「やったことないよっ」



女神スマイル頂きましたっっっ


素敵です、朝からその笑顔、心が洗われます。


やっとことないんかーい、なんて野暮なツッコミはナンセンスですよね。


女神はいるだけで戦力、そゆこと。



「アサミさんも戦いたいって本気なのか?死ぬ可能性もあるんだぞ?」


「守られるだけじゃヤダもん。私もタロウくんとクゥちゃんを守りたいっ」



是非、俺の俺の保護をお願いしたいもんです。


毎晩切れているんです。


夜は別口、そういうことなのかもしれませんね。


失礼致しました。



「お金を貯めたら武器とか防具を買ってみるのもいいかもしれないな」


「いいねいいねっ、異世界っぽい!クゥちゃんも可愛いお洋服買おうねっ」


『ガウガウッ』



⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯クゥちゃんの可愛い洋服は異世界っぽくないような。


むしろアッチ寄りなような。


朝からアサミワールド全開だな。


いつも俺の時も止めてくれるんだ。


最強のスタ○ドと同じだ。


ザ・ワールドだ。


かの有名なあの漫画のアレだわ。


オラオラしちゃうの、俺も真似してたなぁ頭の中で。


俺もアサミさんにズキューンしちゃおかな。


これもウチの親が持っていたから知っている。


こんなに夜の戦いが激化してるのに、未だにキスはおろか、お付き合いの口約束もしていない。


そろそろ生活も安定してきたし、頃合いかもしれない。


その時は⋯⋯⋯⋯⋯


立場の逆転を狙うのもアリだな。


ふふふ、俺がアサミさんに手枷をして⋯あんなことやこんなことを⋯あぁ、してみたい。



「タロウくん、私ね、鞭欲しいっ」



一体何に使うんでしょうか。


聞くのが怖いです。


もちろん昼の戦い用の武器ですよね?


また俺の時は止まりました。


一日に何回もザ・ワールドを使うのはやめて頂けないでしょうか。


その鞭は、どこぞの女王様が持ってるような、そこまで長くない物が複数ついている鞭でしょうか。


このブタが!とか言いながら叩くやつですか?



「鞭ってこの世界にもあるのかなぁ、武器屋さんに行くの楽しみだねっ」



ははは、行きたくないよおおおおぉぉぉ






面白いと一欠片でも思って頂けたなら、お手数ですがブクマと星評価をよろしくお願いいたします。


特に星評価をもらえると最高に喜びます。

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