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妄想36 ベッドで

「そちらの狼は魔物ですか?」


「この子は優しい子で僕のペットです」


「見たことない魔物ですね」


「そうなんですか?」


「野生動物にはない特徴があるので魔物かと思われます。魔物を街中に連れて歩くのは犯罪になります。従魔として登録していただければ大丈夫です。登録しますか?登録料に10000Gかかります」



野生動物にない特徴ってなんだ?


額に魔石みたいなものがあるところか?


この世界じゃ当たり前なのかと思ってたぞ。


しかも10000Gもするって高すぎんか?


クゥちゃんとお別れする選択肢などないので従魔登録もすることに。


従魔と分かるように首輪も渡されたのでつけておく。


ついでに追加で魔石を出し、手持ち金を1人15000Gにしておく。




「今日からG級冒険者として頑張ってください」



受付嬢のお姉さんは見惚れてしまう程の笑顔、営業スマイル、でカードを手渡してくれた。



「他に分からないことはございますか?」


「自分達はこの街に来たばかりで分からないことだらけなんです。服を買うところと宿屋を教えてくれると嬉しいです」


「服と宿ですね。服は⋯⋯⋯」



まずはこの目立つ服を何とかしないといけない。


俺は黒のジーパンにはチェックのシャツだ。


我ながらダサい。


夏になってたから薄着だ。


麻美さんは水色のワンピースに薄手のカーディガンを羽織っている。


靴は2人ともこの世界の人達が履いていないスニーカーだ。



「申し遅れましたが、私は受付嬢のメイリーと申します。何かありましたら気兼ねなくお尋ねください」


「こちらこそお願いします」



俺は深々とお辞儀をし、ギルドを後にした。






「いい人で良かった。とりあえずまずは服装を何とかしよう」


「ふーーーーーん」


「ど、どうした?」


「なんでもなーーい」



まさかヤキモチか?


ただの客と店員じゃないか。


今日の夜もこってりたっぷりなのだろうか。


精力剤って売ってないのかな⋯


俺達は教えてもらった服屋へと向かった。


とりあえず2着は欲しいが、買えるだろうか。





「ここかな?」


「服屋さんっぽいね」



2人で店に入ると店員さんが気付きこちらに来る。



「いらっしゃいませ!何をお求めですか?」


「服と下着を1式欲しくて」


「かしこまりました。男性の服はあちらにございます。女性の服はこちらです」


「ありがとうございます。まずはアサミさんのを選びに行こう」


「タロウくんが選んでくれるの?」


「俺はセンスないからやめた方がいいぞ?」


「え~、選んで欲しかったなぁ」



そんな会話をしながら女性物の服を見に行く。



「予想してたものより可愛いかもっ」



アサミさんが言う通りだった。


もっと質素な物が多いかと思ったがそうではなかった。


だが値段を見てびっくりだ。


どれも5000G以上した。


こんなの買っていたら宿に泊まることすらできない。



「アサミさん、予定変更だ。2着じゃなくてとりあえず1着買おう」


「うん、予想以上に高いもんね」



色々見ていくと、安いものも売っていた。


下着はさすがに一緒には選べないので遠目で見守っておく。


別々に動かないのは、もし誰かに絡まれた時に対処出来ないからだ。



「次はタロウくんのだねっ」


「じゃあ男性の所へ行こう」



男性のものも安いものがあったのでそれを買うことに。



「これなんか似合うんじゃない?あっ、これもいいなぁ。タロウくん背が高くてスタイル良いから羨ましいなぁ」



こんな感じでアサミさんが俺の服を選んでくれている。


俺の意見?


そんな無価値なものは必要ないんだ。


アサミさんが楽しそうにしている。


それを邪魔しちゃいけない。


店員さんに着替えてもいいか聞くと、試着室みたいなとこに通されたので2人で異世界の服に着替えることに。


先に着替え終わった俺は、アサミさんが出てくるのを待つことに。


俺の服装は、生地が薄いが着心地はそこまで悪くない。


元いた世界と生地が違うだけのズボンと形は違うがTシャツだ。



「ど、どうかな⋯」



アサミさんがゆっくりと試着室から出てきた。


さすが女神だ。


何を着ても似合う。


控えめに言っても可愛い。


ロングスカートとシャツだが、アサミさんの可愛らしさが滲み出ている。


やはり清楚系の子のロングスカートは可愛いな。



「とっても似合ってるよ」


「えへへ、タロウくんもカッコイイよ⋯」



なんだこのバカップルは⋯⋯⋯


店員さんの目が死んでるぞ。


支払いをし服屋を出た。



「これで怪しまれることも少なくなるといいな」


「うん、何かあったらやだね」


「大丈夫さ、アサミさんのことは俺が守るから」


「⋯⋯⋯⋯⋯ありがと」


『ガウガウッ』


「クゥちゃんも守ってくれるのか?さすが俺のペットで従魔だな」


そう言ってクゥちゃんを抱きながら撫で回す。


ギルド受付嬢のメイリーさんに聞いた、従魔と泊まれる宿屋へと向かう。


何とか手持ちのお金で泊まれそうなので1泊お願いすることに。


宿屋の中は木造建築だが、綺麗に清掃されている。


小型の従魔は一緒に泊まっていいとの事なので、部屋を1つ取る。


2部屋にしようとしたが、俺が言う前にアサミさんが1部屋でと告げいた。


こってりたっぷりコースは避けられないのだ。



「シャワーもないんだな」


「仕方ないよね」


「でも久しぶりにベッドで寝れるのがありがたい」


「そうだね、ベッドも寝やすそうだよっ」


ベッドの縁に腰掛けながらそう言うアサミさん。


宿の食堂で夕飯を食べ、夜は部屋でこってりたっぷり枯れるまで搾り取られましたとさ。




面白いと一欠片でも思って頂けたなら、お手数ですがブクマと星評価をよろしくお願いいたします。


特に星評価をもらえると最高に喜びます。

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