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妄想陰キャの異世界無双〜清楚系JDと共に〜  作者: 音無響一


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33/48

妄想33 街へ

2人とも疲れていたんだろう。


ちゃんとしたベッドで寝れてないのもある。


昼からずっと2人で寝ていた。


もちろん破廉恥なことはしていない。


だけどお互いの温もりを感じるように抱き合って寝ていた。


2人の本音を話したからだろうか。


とても気持ちよかった。


清々しい気分で俺とあさみさんは目を覚ました。



「おはようアサミさん」


「おはようタロウくん」



抱き合ったまま挨拶を交わす。


なんだか気恥しかった。


2人とも目が覚めても抱き合ったままだ。


それがまた心地よかった。


何分していただろうか。



「今日から移動を頑張って街に行けるといいな」


「うん、そうたね。でもあと少しこうしていたいな⋯」



そんなことを言うアサミさんが可愛すぎた。


抱きしめる腕の力が少し強くなる。



「ふふ、嬉しい⋯⋯⋯」


「え?」


「やっぱり朝は⋯⋯だね」


「ま、え?あ、アサミさん?」



アサミさんが俺のアレに身体を押し当ててくる。



「我慢⋯⋯⋯しないで?」


「で、でも⋯⋯⋯」


「昨日のタロウくん⋯大胆で素敵だったよ?」



思い出させないでぇぇぇぇ



「いや、あの⋯⋯えっと⋯⋯⋯」


「昨日ね、タロウくんが先に寝ちゃったの」


「う、うん⋯」


「その後ね⋯⋯⋯私⋯⋯⋯」


「なんかあった?」


「⋯⋯⋯⋯⋯うん」



何があったんだあああああぁぁぁ


怖いよおおおおぉぉ



「寝てるのに私最低だった⋯」


「な、なんでアサミさんが最低なんだ?」



どちかと言わなくとも俺の方が最低だろう。



「触っちゃったの⋯⋯⋯」


「⋯⋯⋯はい?」


「タロウくんのがどんなのかなって知りたくなっちゃって⋯⋯⋯」


「え?アサミさんが?」


「⋯⋯⋯そう、なの。ごめんねタロウくん」



いやいやいやいやいやいやいやいや


むしろ触って欲しいんですけども!



「えっと⋯⋯⋯触りたかったの?」


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯うん」



なんなんだそれはああああぁぁ


くっそ、なんでその時に寝てたんだ俺は!


チラリと俺を見上げてアサミさんは言った。



「触り方⋯⋯⋯教えて?」



時が止まった。


アサミさんは時を止める時魔法の使い手なんだろう。


俺は頷いてたのかすら覚えていない。


とても気持ちよかった。


それだけは覚えている。



「えへへ、沢山しちゃった。また元気になったらするね?」



はにかんだ笑顔を俺に向け、嬉しそうにしている。


その笑顔がとても可愛らしかった。


俺はアサミさんにナニをさせているんだろうか。


魔法で綺麗にし、食事を食べ、スッキリした俺たちはまた街へと向けて歩を進めた。



「今日も行きますか!」


「ふふ、元気いっぱいだねっ!」


「アサミさんのおかげだよ、本当にありがとう」


「いえいえ!でも今度は私も⋯⋯」


「ん?何か言った?」


「ううんっ、なんでもないよっ、行こっ」







そこからは順調だった。


時折魔物は出てくるが難なく倒せている。


最初の頃よりスムーズに使えてる気がする。


次の日には森を抜けることが出来た。


森を抜け、半日歩く。


遠くの方に日本では見たことない聳り立つような壁が左右に広がっている。


あれは外壁なのだろうか。


さらに歩くと、その大きさに圧倒された。


これを作るのにどれだけの時間がかかるのだろうか。


魔物の進行に備えるものなのだろうか。


俺が殺した冒険者が言っていたが通行禁止になっているから周りには人がいない。


整備されている道を行くと目の前に門がある。


そこには門番なのだろう、門の左右に槍を手にし、鎧を纏った人が1人ずつ立っている。


俺達はどうすることも出来ないので、そのまま門まで行った。



「お前たち、通行禁止になっているのになんで森の方から来たんだ?」


「自分達は迷ったんです。ここがどこの国かも分かっていません」


「⋯⋯⋯身分証明をする物などは持っているか?」



この世界の身分証明だと?


そんなのあるわけない⋯⋯⋯



「それにその魔物はなんだ?お前は魔物使いなのか?」


「この子は自分のペットです。とても優しい子なんで人に害は与えません。それと身分証明する物は持っていません」


「それは分からないからな⋯身分証明する物も無いのか。それだと街に入れる訳にはいかないな」


「そ、そんな⋯⋯⋯」


「お前たちの国はどこなんだ?身分証明する物もないというと、まだ子供なんだろう?見た目もまだ子供だからな」



これでも18なんだが⋯日本人は子供っぽい見た目らしいが、それは異世界でも変わらないんだな。



「自分達は気がついたら森にいたんです。出身国はニホンと言います。小さい島国なので、認知されてないかもしれません」


「そんな国聞いたことない。気がついたら森にいた?怪しすぎるな」


「行く宛てがないんです⋯⋯どうにかなりませんか、お願いします!」


「そう言われてもなぁ。身分証明する者もない者は通せないんだ」



くそっ、どうしたらいいんだ⋯



「身分証明する物ってどうやったら手に入るんですか?」


「簡単なのはギルドに登録することだが、街に入らないと手に入らないんだ。あとは各村や街、国から発行される物がある」



日本なら保険証とか免許、マイナンバーカードでどうにかなるのにな⋯


それを見せたところで余計疑われそうだ。




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