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商人の孫

読んでくださっている方々、ありがとうございます

┌○))

ブクマ・いいねしてくださった方々、ありがとうございますm(*_ _)m


「はじめまして、セージと申します。

此方こそどうぞ宜しくお願いします。

【森の陽だまり商会】の会長様にお会いすることが出来て光栄です」


「ほぉー、よく私がお分かりになりましたな。私は、もう裏方ばかりで10年ほど表には出ていませんのに。

流石はシオール様が後見をされているお方ですな」


2人共笑顔で握手をしているが、その笑顔がギラギラしている。


「よくわからないけど、初対面だけれどお互いの事は知っているってことなのよね?」


「ああ、そうだ。

貴族でも商人でも情報は命。

グリフェリス・シオール様は、うちの3本の指に入る上得意様だ。

セージ様とは初対面だが、お噂は予々伺っていたよ」


「私もグリフェリス様から色々とお聞きしていました。

【森の陽だまり商会】は、とても有名な大商会ですからね」


なるほど。

私みたいに引きこもりで世間に疎い人でも知っている大商会の会長様と異世界から召喚されたこの世界では珍しい黒髪黒眼の勇者様。

どちらも有名過ぎて出かける時は、認識阻害の服が必要なレベルだものね。



「あ、そうそう!忘れてた。

今日は、マリーちゃんに話したいことがあってトマスも連れてきてるんだった」


「え、トマスも来てるの?

話って何かしら?」


「まあまあ、そんな焦らさんな。

話の前に頼まれていた荷物を下ろして、注文してたポーションやお茶を馬車に乗せてようかね。

マリーちゃんもセージ様も手伝ってくれるかい?」


「うん。先にやらないといけないことをしてしまいましょ」


私と誠司さんは頷いて、馬車に向かうとトマスは下ろしやすいように荷物を整理をしていた。


「おお!マリー、久しぶり!

元気してたかい?

ちょっと見ないうちに、また、綺麗になったな」


長身で薄茶の髪、ジョセフおじいちゃんと同じ碧眼のトマスが人好きする笑顔で馬車の荷物から手を振る。


「久しぶりね、トマス。

おかげさまで元気よ。トマスは聞かなくても元気そうね。

いつも言ってるけど、そのリップサービス私にはいらないわ」


手を軽く振り返しながら、眉間に皺をよせてしまう。


「おいおい、いつもリップサービスじゃないって言ってるだろう?本心からだよ」


「はいはい、昔、散々ブスブスって言ってた人は誰かしらねぇー」


「あれは…」

「はいはい、もういいから。

言ったことは取り消せないのよ。

それより、荷物を下ろしましょう」


何だかぶつぶつ言ってるようだが、気にせず荷下ろしを促してると誠司さんに気づいたようだ。


「あ、そうそう。

この方、今の依頼者のセージ様よ。

荷下ろしを手伝ってくださるわ」


軽く紹介すると、トマスは誠司さんを軽く観察してパッと荷台から降りる。


「私は、【森の陽だまり商会】ジョセフの孫のトマスと申します。

小さい頃から祖父に付いてこの森によく来ています。マリーとは幼馴染です。

どうぞお見知り置きを」


誠司さんに握手を求める。

それに誠司さんも答えながら


「セージです。そうですか、よろしく」


誠司さんにしては珍しく硬い表情で簡素な挨拶をした。


「さぁ、挨拶は済んだだろう。

早く荷物を下ろしてしまおう」


ジョセフおじいちゃんの号令で荷下ろしが始まった。







「これで最後だ。

マリーちゃん、頼んだ物は全部あったかの?」


「ええ、大丈夫。ちゃんとあったわ。

じゃ、後は注文分を載せないとね」


最後の荷物の軟膏用の容器を確認した後、注文されていたポーションの入った保存箱や軟膏・その他の薬、オリジナルのブレンド茶などを入れている大きめの箱を馬車へ持って行こうとしていると、


「マリーもじいちゃんも無理するな。

後は、俺とセージ様で馬車に乗せておくから、2人で先にお茶でもしときなよ。

なっ?セージ様?」


「ええ、どうぞお2人は先に休んでください」


「そう?

じゃ、お願いします」


そう言う2人に甘えて、私とジョセフおじいちゃんは一足先休ませてもらうことにした。




「ジョセフおじいちゃん、どうぞ」


用意していたおじいちゃんが好きな緑茶と大学いもを置く。


「おお!わしの好きな緑茶と大学いもじゃな!

ありがとう、マリーちゃん」


嬉しそうなおじいちゃんを見ていると、こちらまで顔が綻ぶ。



一息ついてジョセフおじいちゃんが話を切り出した。


「マリーちゃん、最初に言ったトマスを連れてきた理由なんじゃが…」


「ええ」


「わしもそろそろ引退しようかと思っているんじゃ。それで、トマスをここの《《専属》》にしようと思っとる。

どうかのう、マリーちゃん?」


「そうなんだ…

私は、別に誰でも構わないよ。


引退したら、おじいちゃんにはもう会えないの?」


「わしは、好きな時にここに来るさ。

本当に誰でもいいのかい?

トマスは、優秀で一番目を掛けている孫じゃ。

それに、顔もいいじゃろ?

マリーちゃんと似合いだと思うんだがな、どうじゃ?」


ウインクしながらお茶目に、お気に入りの孫を婿にどうかと斡旋された。




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