桜色の雲に浮かんで・・・・・・ 2
私と委員長などの受付組は早速、校門脇に移動した。
まずは、日焼けしないように、しっかりと顔や手足に日焼け止めを塗っておき、受付時にゲストへ渡すパンフレットを準備する。
もちろん、今回の観桜会、高校のイベントなので、入場するのは無料なのだけど、寄付を募ったり、来年度受験生への学校案内をしたりなど、受付といっても結構仕事があるだよねぇ。
開場前に最後のチェックを済ませ、私たちは待機に入った。
後は、神宮寺の理事長や生徒会長、熊坂会長などが到着するのを待つばかり・・・・・・
「私、大丈夫。失敗したりなんかしない! 私、大丈夫、失敗したりなんかしない!」
急に隣で委員長、メガネの奥の瞳をぎゅっと閉じ、胸の前で腕を組んで、唱えだした。
私も、緊張で歯がガチガチ音を立てている状態。ホント、こんな状態で大丈夫なのかしら?
受付なんて、学校の顔のような場所に私がいて、場違いじゃないのかしら? なんて、美少女戦士つかさちゃんにとって、場違いなわけなどないけど・・・・・・
「大丈夫、大丈夫、大丈夫! 私、ミスしない!」
やがて、校舎の方から、小さな集団が近寄ってきた。
熊坂会長の顔が見えるし、神宮寺の生徒会長もいる。あの白髪の老人は神宮寺の理事長。校長先生のツルツル頭が今日も朝日を反射してる。
ゆっくりとした足取りで、その集団、私たちの目の前にやってきた。
すでに、校門外には、OGたちや近所の人たちが集まって、ざわざわしている。
理事長一行の中から、教師たちが走り出て、門扉に取り付き、開いた。
「みなさん、おはようございます!」
校門の外のざわめきがしずまり、自然と理事長一人へと視線が集まった。
「神宮寺高校へようこそ」
熊坂会長が一瞬顔をしかめたのが見えた。
「本日はご覧のような快晴。すばらしい天気。実にいいお花見日和です。そして、今年も裏山では八重桜が見事に咲きほこっています。今年も、その格調高き美しさに感銘をうけること折り紙つきです。さあ、これより開場いたします伝統の観桜会。みなさん、今年もたくさん楽しみ、桜を満喫していってください」
理事長を先頭に、全員、一列に並びなおした。
その前をゲストたちが、笑いさざめきながら通り過ぎる。
そして、いよいよゲストの一人目が、私の前に立ったのだった。




