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53 第1部登場人物

凛として外道のごとく ~転生玄人の諜報部員は亡国の姫君に忠誠を誓う~

第1部を最後までお読みいただき、まことにありがとうございます。

オレル率いる参謀情報部三課は、この時代背景に合わない超文明兵器の開発阻止のため、他国へと潜入します。これが第2部となるのですが、区切りの良いところで本編の登場人物を紹介しておきます。

本作が面白かったと感じたり、続きが気になると感じた読者様は、どうかご評価や感想などお寄せ頂ければ励みになります。 ーー振木岳人


  ■オレル・ダールベック中佐

 アムセルンド公国陸軍所属の兵士で本編の主人公

 公国の北東側に隣接するアークヴェスト王国の国境守備隊に所属する中級下士官であったが、突如始まった国境紛争の際に壊滅状態に陥った部隊を立て直し、潰走から整然とした撤退戦に持ち直して援軍到着まで粘った部隊指揮を評価され、「アークヴェストの英雄」として祭り上げられる。

 以後、少佐への昇進試験に書いた論文が物議を呼ぶのだが、その論文の可能性に目を付けた陸軍参謀情報部がオレルをスカウト。公国の安全保証問題を解決するために新設された参謀情報部三課の指揮官に任命された。

 現在二十六歳の青年でありながら、寡黙且つ冷淡で表情の読めない人物形成には理由がある。オレルは実は、異世界転生をしてこのアムセルンド公国の世界に産まれたのだが、それ以前にも異世界への転生を繰り返しており、積もり積もった前世の膨大な記憶が、彼を年相応の若者と言う生命力の謳歌を奪ったのである。


 彼にある無数の前世は、異世界転生人ギルドに申告されているだけでも以下の通り。

・日本国が存在する近代工業世界では、とある企業の営業課長を務めていた

・二度目の転生は剣と魔法の世界。優秀な魔導師としての地位を確立したが、民衆による革命運動の指導者に祭り上げられてしまう。そして革命は失敗して、ギロチン刑に処せられてしまう

・三度目もやはり、剣と魔法の世界に転生するが、武闘家の血筋として誕生して拳聖まで昇り詰めるも、社会が安定していており一切の争い事が無く、老衰で死去


 これらの前世を経験した後に、このアムセルンド公国のある世界に生を受けたのだが、異世界転生人ギルドも把握していない彼の前世がある。

 とある人物がオレルの事をゲヘナ・ウォーカー、地獄を歩く者・地獄の旅人と呼んでおり、オレルにはギルドにも申告の出来ない謎の前世がある事がうかがえる。

 ※アムセルンド公国言語の発音により近付けると、オレル・ダールベックは「おりる・だはぁるびっき」と発音する


  ■参謀情報部

 アムセルンド陸軍総局の参謀部が、全ての情報を集約して一元管理するため、その情報収集機関として設立されたのが参謀情報部である。

 国外で諜報活動を行う一課と、国内での公安活動を行う二課が設立され運用されていたが、参謀情報部責任者のラーゲルクランツ少将と、副官であり部隊運営の指揮を執るノルドマン准将の判断で新たな部隊を設立。

 国外国内を問わず、アムセルンド公国の安全保障に関わる全ての問題を実力行使で解決するために、オレル・ダールベック中佐を指揮官とする三課が設立された。


  ■参謀情報部三課メンバー

 国内外を問わず、諜報活動と同時に特殊工作作戦を行う事から、諜報特殊戦部隊をコンセプトに設立されている。普段は忍者として野に忍ぶが、一言上がれば最強のチームとして敵を駆逐する。

 部隊の秘匿性を鑑みて、メンバーたちの本名や元の所属部隊などは一切公表されておらず、メンバーたちは全てコールサイン、コードネームで呼ばれている。


 ※「カッコ内」の名称はコールサイン

 突入班

 「バイパー」 ハンネス・ペイロン一等兵

 ガラガラヘビの名を持つ彼は、突入班の最前衛=ポイントマンを任されており、ナイフによる静音殺傷術と拳銃を使った実戦的射撃術・コンバットシューティングに秀でている。突入班では最年少の十九歳だが、頼りになる前衛である。


 「シルバーフォックス」ベルテ・エーケダール二等軍曹

 銀狐の名を持つ者は、黒髪ショートボブの女性兵士。突入時はバイパーの背後に付いてセカンドアタッカーの役を負うが、持って生まれた視野の広さで前衛と後衛を繋ぐ司令塔に昇華した。彼女自身の得意分野はコンバットシューティングだが、器用な事に二丁拳銃使い (アキンボ)として弾幕要員になる事もある。


 「グリズリー」 トシュテン・ヨハンセン少尉

 ヒグマの名前を持つ彼は、突入班で唯一自動短機関銃を装備するしんがり役で、バックアタックに目を光らせている。また、個人技能では爆発物取り扱いに長けており、単独で敵陣に潜入して爆発物を設置する事が出来る。

 部隊で唯一の妻帯者であり、可愛い子供がいるらしい


 狙撃班

 「フルモナ」 ブリギッタ・フェーデル三等軍曹

 「ハルヴァナ」 アンネリエ・フェーデル二等軍曹

 抜群の成績を残す、スナイパー部隊の射手と観測員のバディであったが、ハーフエルフである事から差別を受けており、日の目を浴びる事無く部隊に埋れていたのだが、オレルに見い出され、三課の狙撃班としてメンバーの一員となった。

 二人は姉妹であり、姉のブリギッタが観測員 (スポッター)、妹のアンネリエが射手を担当する。エルフの血を濃く残しているのか、風の精霊と対話しながら風を読んで射撃を行うその技術は、正確無比である。

 ※コールサインのフルモナはノルウェー語でフルムーン (満月)、ハルヴァナはハーフムーン (半月)を意味する。


 通信班

 「マザーズネスト」 マーヤ・ルンテッソン

 今現在三課に所属するメンバーの中で、職業軍人ではない者が二名いるのだが、その内の一名。

 動物や魔物と意思疎通を行い使役する「ビーストテイマー」の血が流れるホビット族の女性で、見た目は少女だが、三課においては最年長の軍属である。

 まだ無線機が発明されていないこの世界において、メンバー同士の意思疎通を考えたオレルが、ホビット族の思念交流に着目。マーヤを三課にスカウトし、彼女のその思念・念話を増幅器にかけて、メンバー同士の交信を可能にさせた。


 雑務係

 エルモ・ライホ

 旅の途中でアムセルンドの首都バルトサーリにたどり着き、サイフを落として絶望していた魔法使いの少年。

 ひょんな事から三課の戦いに巻き込まれて、後に行動を共にする十六歳。

 彼が三課のメンバーに語ったところでは、北極魔導協会に所属している修行中の身であり、下っ端のペーペーであるそうだ。

 今現在、三課における彼の主な役目は、閃光手榴弾に光魔法をチャージする事である。


 諜報要員

 「マーヴェリック」 ファルカー・ゴルトベルク巡査部長

 一匹狼の名を持つ彼は、首都バルトサーリ管区警察本部警備隊の警官で狼の獣人。

 以前は殺人課の刑事だったが、今年になって多発した獣人連続猟奇殺人事件に熱を入れすぎて配置換えされてしまった人物。

 参謀情報部三課の汚職警官一掃作戦に協力した事をきっかけに、三課のエージェントとして働く事になる。


 協力者

 「レイザー」 リタ・バルツァー少尉

 アムセルンド陸軍ではなく、マルヴァレフト家の私設軍隊に所属していた元一等軍曹。その能力の高さからランペルド公爵の専属護衛官になった女性。

 ランペルドの強力な推薦で、パルナバッシュ核爆弾製造阻止作戦に赴くオレルたちの、道案内役兼世話係を務める事になった。

 後にオレルから「レイザー」カミソリのコールサインを授かるのだが、三課で一番キレる鬼の副官となる人物である。


  ■五大貴族

 アムセルンド公国は名前の通り、王位が存在しない国であり、貴族が集まって合議の上で運営される国である。大小様々な貴族がいるのだが、その中でも特に有力な五つの家紋の貴族を「五大貴族」と呼び、国の代表者は五大貴族の中から選出される。


 公国金印を所持する最高統治者

 つまり貴族の最高位である公爵位の中から選出された代表者、「大公」の位を冠する者の名は、アレクシス・ヘイデンスタム。

 アレクシスを頂点としてその土台に五大貴族が存在し、その他の侯爵や伯爵や子爵は下級貴族院議員として国政に参加するか、五大貴族などの巨大な家紋の門閥貴族となって派閥を構成している。


 五大貴族は以下の通り

 アレクシス・ヘイデンスタム大公を輩出したヘイデンスタム家

 ヤーズフェルト家

 ライル家

 ローゼンスタム家

 マルヴァレフト家


  ■ランペルド・マルヴァレフト公爵

 五大貴族の一つであるマルヴァレフト家は、古くは西の小国「マルヴァレフト王国」であった。

 しかしアムセルンド王国と領土戦争の上で敗北して占領された後に、アムセルンド最後の州と呼ばれる領土の所有家となって遇された。

 ランペルドはそのマルヴァレフト家の末裔であり、その強大な財力を持って五大貴族入りするものの、貴族トップのヘイデンスタム家とは何かと反目して外様大名状態に陥っている。

 明朗闊達でエネルギッシュな初老の紳士だが、どことなくガサツな面があり、貴族と言うよりもブルドーザー社長を彷彿させる。

 オレルたちが所属する参謀情報部に対して、密かに資金提供をするパトロンである。


  ■アンナリーナ・マルヴァレフト

 ランペルドの孫、九歳の少女

 マルヴァレフト領に両親と住んでいたが、両親が亡くなったために祖父のランペルドに引き取られたーーこれは表向きの理由。

 ランペルドがオレルだけに真相を語ったのだが、彼女の血筋は貴族を遥かに凌駕するらしい。

 幼くて箱入り娘のアンナリーナは、初めて接した若い男性のオレルに特別な感情を抱くのだが、オレル自身は彼女に対して別の感情を持っている。

 何度も何度も前世の記憶を持ちながら転生して来たオレルだが、「首筋の流れ星のアザがある少女」は、常にオレルを淀んだ瞳で見詰めていたのである。


  ■オレルの協力者

 クラース・オーストレム上級兵曹

 オレルの要請を受けて秘密訓練キャンプで兵士たちの教官を務める老人。

 歴戦の勇者で白兵戦の達人、地獄を喰らう者の異名を持つ古参兵士で、キャンプの訓練生だけでなく、彼を知る者は最大の尊敬をもって、彼をマスターチーフ (上級兵曹)と呼ぶ。


 テレジア・クロンカンプ大尉

 首都バルトサーリの治安を維持する陸軍部隊の指揮官で、辺境の弱小貴族のご令嬢である。

 オレルと出会った事をきっかけに、自分の部隊をより専門的な都市型戦闘部隊へ変えようと努力する。


 ヘイン・デライケ少佐

 アムセルンド陸軍総局軍警察 中央捜査班課長

 オレルが暴漢に襲われた事で捜査に出動し、オレルの入院先で出会う。

 軍部と貴族の癒着、その闇に蠢く汚職を暴こうとするオレルと意気投合して協力を申し出た。年齢はオレルと同じ二十六歳、頭脳明晰だが上司に煙たがれるクセ者気質を持っている。


  ■謎の人物

 ジョスリーヌ・バイルホイス

 異世界転生人ギルド、アムセルンド公国支部の支部長。

 オレルに向かって攻撃的な言葉をぶつけ、常に挑発し続ける貴婦人。

 オレルに対して煉獄の旅人、汚辱の詩人、ゲヘナウォーカーなどと呼ぶ事から、オレル自身がギルドには申告していない、秘密の前世に関わる人物ではと推察される。



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