素早さ超極振りと遭遇
「ふう・・・・・・敵がちょと強くなってきたね。ATKが低いからキツくなりそう」
ロックは少し苦戦しながらもスライムを何匹か倒すと、剣を鞘にしまいながらそう言葉を漏らす。そう実際のところ三人とも攻撃力が低く、敵が強くなっていくにつれ耐えることはできても、決定打にかけるのだ。見かねたツバキは。
「そうね・・・・・・二人は今ステータスはどんなかんじ?」
「今? えっとね」
ロックはそう言いながら、ステータスを確認する。
【ロックLv.8】
【HP】50/50
【MP】80/65
【ATK】20
【DFE】0
【AGI】250
【LUK】0
【装備】
頭・首【ウォーターマフラー】
胴【ウォーターコート】
右腕・手【海竜の剣】
左腕・手【海竜の剣】
足【ウォータージーンズ】
靴【ウォーターブーツ】
装飾品【海竜の鱗片】
【習得スキル】
【双剣の心得 壱】【加速】【連撃】【暗殺】【跳躍Ⅰ】
【攻撃加速Ⅰ】【回避Ⅰ】【弱点感知】【敵感知Ⅰ】
【状態異常付与Ⅰ】【風の加護Ⅰ】
【ダブルスラッシュ】【ウィンドブレイド】
「まあこんな感じかな。」
そう言いながらロックは開いていたステータス表を閉じる。
「それでツバキは?」
「私? えっとね」
【ツバキLv.6】
【HP】70/70
【MP】70/70
【ATK】5
【DFE】260
【AGI】0
【LUK】0
【装備】
頭・首【なし】
胴【闇ノ鎧 上】
右腕・手【闇ノ障壁】
左腕・手【明星】
足【闇ノ鎧 下】
靴【闇ノ足音】
装飾品【闇ノ結晶】
【習得スキル】
【大盾の心得 壱】【我慢Ⅰ】【衝撃耐性 中】
【物理耐性 小】【魔法耐性 小】【毒耐性 小】
【吸収Ⅰ】【復讐Ⅰ】【カバームーブ】【ホバーシールド】
【挑発】【シールドプレス】【スライムクッション】
「みたいな感じかな。カエデは?」
ツバキはそうカエデに問いながら表示を閉じる。
「あっ私?まってね」
【カエデLv.6】
【HP】60/60
【MP】30/30
【ATK】15
【DFE】10
【AGI】10
【LUK】300
【装備】
頭・首【幸運ノ首飾り】
胴【青薔薇ノ胸当て】
右腕・手【青空ノ弓】
左腕・手【なし】
足【スカイジーンズ】
靴【水面ノ履物】
装飾品【航海の守護結晶】
【習得スキル】
【狙撃手の心得 壱】【狙撃】【幸運】【状態異常付与Ⅰ】【狙い撃ち】【属性付与Ⅰ】【連射Ⅰ】【無限】
「こんな感じかな。やっぱり皆より少し遅れてるな・・・・・・」
ステータス表を閉じたカエデはそうつぶやく。
するとロックとカエデの現在のステータス状態を聞いたツバキは。
「うーん・・・・・・もうちょっとレベル上げしてから来たほうがいいのかな?」
そう不安げに言う。するとそれと同時にロックがいきなりあたりを警戒し始める。そして。
「みんな気を付けて! 敵感知に強い反応がある!」
そう忠告しながらあたりを警戒する。
その瞬間、地震のように地面が地鳴りとともに揺れる。
「ッ・・・・・・上か! みんな上に気を付けて!」
そうロックが呼びかけたのと同時に天井が崩壊し、がれきとともに七色に光る鉱石を背に乗せたトカゲが現れる。そのトカゲは体の全身は黒色だが、先ほども言ったように背中に七色に光る鉱石を背負っていた。全身の黒色は七色に光る鉱石の色を強調していた。
「くっ・・・・・・いきなり強そうなやつが来たか・・・・・・」
そうつぶやくロックの視界のなかでは、そのトカゲの上に『虹ノ魔物 トカゲ型 成体』と表示されていた。




