素早さ超極振りと初ダンジョン
どうも誤字脱字の絶えない霜月です!
さて今回【異世界はモブキャラの仕事でできている】の作者 菅澤捻先生にロックの絵を描いて貰いました!本文の最後にあるので是非見てみてください。ついでにこの作品の評価を絵の評価と共に・・・・・・ではなく、絵の評価は感想でお願いします。(絵を描いたのは私ではなく菅澤捻先生なので、絵をポイントで評価したい場合は菅澤捻先生の作品にお願いします。)
「「「お~!」」」
虹ノ竜洞窟の前まで来た三人は、その立姿に感嘆の声を上げる。その洞窟は、象が余裕で入れるぐらいの広さがあり、どこまで続いているかわからない通路が奥の方へと続いていた。
「皆、準備は良い?」
「「もちろんっ!」」
三人はそう意気込むと、虹ノ竜洞窟の内部へと入っていく。内部には明かりがなかったが、ゲームの設定なのか歩けるぐらいには明るくなっていた。三人はその中を歩いていく。
「明かりがないのに明るいって不思議だね!」
「どういう仕組みなのかな?」
ロックとツバキはそう言いながら楽しそうに歩くが、二人とは打って変わってカエデは。
「ううう・・・・・・こ、ここ、怖いんだけど・・・・・・」
そうブルブルと震えながら恐る恐る進んでいた。それを見たツバキはカエデを安心させようと。
「大丈夫大丈夫!何があっても私がいるんだから!」
「あ、ありがとツバキぃぃぃぃぃぃ!」
そう言った瞬間カエデが叫びながら後ずさりをする。そんなカエデの視線の先には。
「ぎゃぁぁぁぁぁ! ばげものぉぉぉぉ! いやぁぁぁぁぁぁぁあ!嫌だあぁぁぁぁ!」
「お、おお落ち着いてカエデ! 落ち着いて!」
全身が腐肉で覆われ、異臭を放つ一体のゾンビらしきものがいた。なぜカエデがこんな反応をするのかというと、カエデは大の怖いもの嫌いなのだ。どれくらいひどいのかというと、お子様用のお化け屋敷でも泣き叫ぶぐらいにはひどいのだ。
「はあっ・・・・・・まったくもう仕方ないな・・・・・・」
ロックはそうため息を吐くと、剣を構えゾンビの方に走って行く。そしてゾンビの間合いに入ると。
「せいやぁっ!」
ゾンビの腹部にあった結晶に向かって連続攻撃を入れる。そして十連撃を決めたのと同事にその結晶はパリンという音と共に砕け、それと同事にゾンビの体もどこかえ消えていく。
「ふう・・・・・・ほらカエデ。もういなくなったよ」
ゾンビを倒したロックは双剣を鞘に収めながら、未だに慌てふためいているカエデにそう告げる。そして鞘と剣の鍔がぶつかりカチンッと音を鳴らしたのと同事に。
『レベルが八になりました。スキル【弱点感知】を習得しました。』
ロックの視界にそう表示が出る。ロックはそれを見ると、すぐさまスキルの効果を確認する。
【弱点感知】 視界範囲にいる相手の弱点部位を感知する事が出来る。『習得条件』 三回の戦闘のうちすべての初撃が相手の弱点にヒットしたとき。
「ふーん【暗殺】と相性が良さそうだね」
ロックはそう言うと、表示を閉じカエデの方に歩いていく。
そこでは未だに慌てふためいているカエデをなんとか落ち着かせようとする、ツバキの姿があった。
「どうツバキ? 元に戻りそう?」
「うーんまだかかるかな・・・・・・」
ツバキはロックの問いに対しそう苦笑しながら答える。するとロックは『今さっき習得したスキルが役に立つかも』といってカエデの正面に立つと。
「もうやだぁぁぁぁぁぁぁあ!」
「必殺【脇くすぐり】」
未だに慌てふためいているカエデに、そう言いながら脇にくすぐりを入れ始める。すると。
「あっ、ちょっや、やめっ、きゃはっ、やっ、やめーい!」
脇をくすぐられたカエデは笑い声を上げる。そして元に戻ったことを確認したロックはくすぐる手を止めて立ち上がり。
「ふうーやっと元に戻ったか・・・・・・」
「ご、ごめん皆・・・・・・」
元に戻ったカエデはそう反省しながら、頬を掻く。二人はそれを見てため息をつくと。
「まったくもう・・・・・・日が暮れる前にいくよ!」
そういってダンジョンの奥へと入っていく。
******
【異世界はモブキャラの仕事でできている】の作者こと菅澤捻先生にロックの絵を書いて頂きました!(何度見ても圧倒されます)読者の皆様。良ければ是非菅澤捻先生の作品の方もよろしくお願いします。
どうも誤字脱字の絶えない霜月です!
今回、【異世界はモブキャラの仕事で出来ている】の作者菅澤捻先生にロックの絵を描いて貰いました!この作品の評価を絵の評価と含めて・・・・・・ではなく、絵の評価は感想でお願いします。




