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空母 双龍 東へ  作者: 銀河乞食分隊
燃えるミッドウェー
4/62

双龍の世界 1938年前後の友好国などと明治期以前の世界観

やはり世界観は大事なのでは、と言うことで世界観を披露。

歴史・世界情勢など。


かなり違うのではと言うよりも違いを出さないと、世界観がと言うことです。

穴はそこら中にあります。埋める気ほぼ無し。


8/4 一部修正 行間を空けました



似て非なる世界です。詰めはどこまでも甘いです。


日本を取り巻く国々(1938年)


友好国 

大英帝国(注) フランス ロシア スペイン共和国 イタリア王国 タイ王国 トルコ王国 ベルギー王国


敵対国 

アメリカ合衆国 ソビエト人民共和国 


友好的中立国 

ハワイ王国 ドイツ連邦共和国 オランダ王国 デンマーク王国 ポーランド他ソビエトの脅威にさらされている東ヨーロッパ諸国(注2) フィンランド 中近東諸国(注3)


敵対的中立国 

中華民国 オーストリア(注4)


中立的立ち位置 その他の国々(もちろん、事ある時にはおいしい所だけ持って行こうと、たいていの国は考えている)


歴史・世界情勢・地政学的なアレ

 歴史や世界情勢は基本的には、同じような流れである。


日本(明治期まで)

 日本が一番変わったのはこの時。もちろん皆様の想像が多いだろう時点。


 織田信長 濃姫嫁取りと美濃攻めの時に何かあったようで、健康に注意するようになり、また性格が多少マイルドになった模様。

 ひょっとしたらマムシに咬まれたのかも知れない。アー・・・  


 光秀にはかろうじて嫌われなかったようである。よって、太閤秀吉は無く、征夷大将軍徳川家康も無かった。


 明攻めを考えていたようだが、多少は人の意見を聞くようになった為、明攻めは無く、国内の安定と民の生活向上を目指し、国力を上げようとした。

 ひょっとしたらその後で明攻めを考えていたかも知れないが、さすがに寿命が足りなかったよう。

 どこかの異世界で魔王でもしているのだろうか。


 嫡男・信忠が優秀で、島津・伊達などを見事に押さえ込み秀吉・家康につけいる隙を与えなかったようである。

 織田政権の長期安定はこの人のおかげである。信忠以降、柴田・明智などの協力の下、豊臣・徳川が必要以上に強くならないよう苦労もしたようである。


 織田政権時に蝦夷地開発に成功、樺太、千島(南半分くらい)を勢力下に置き領土化に成功。沿海州やカムチャッカは国力の上で手を出せなかった。


 台湾を日明貿易における明の巨額貿易赤字(長期間続いた)の決済代わりに譲渡される。

 明の皇帝や宦官からすれば首狩り野蛮人の住む未開の僻地で有り、あまり価値はなかったようだ。


 巨額貿易赤字の内容は主に(干しアワビ・干し椎茸・真珠・北方の毛皮・刀・銀)等である。

 干し椎茸は奥三河周辺、真珠は鳥羽周辺で人口栽培・養殖され始め、盛んになってからは政権直轄下に置かれた。

 手法や種(当時は菌床と言う概念は無い)の域外持ち出しは近年まで重罪(織田政権時は一族郎党死罪)であった。

 

 真珠の養殖に関しては、瀬戸内海や九州にも適地はあったが、外国船の出入りが多いため許可されなかった。


 織田政権中後期には、刀は飽きられ銀は枯渇を始め輸出は中止されたが、代わりに漆塗りの螺鈿細工が人気となり銀ほどの金額にはならなかったが貿易に寄与したようである。


 朝鮮半島は李氏朝鮮が支配しており、日本との貿易もあったが、明への配慮の為か低調だった。

 朝鮮通信使を通じて、日本は半島情勢などを得ていたようである。もっとも対馬や隠岐を通じての密貿易などで得た情報の方が確度が高く有益だった模様。


 宗教は、布教には寛容であったが、政治・経済に対する影響は一切これを排除した。

 排除とは、一例では民衆を扇動した場合、扇動した側扇動された側ことごとく死罪であった。死罪と言うよりは、反乱と捉え武力で押しつぶした。土地や人の寄進などを求め応じた場合は、求めた側は死罪および、神社・仏閣・教会の破却でもって罰し、応じた側はお家取り潰し藩主切腹などの厳しい措置が執られた。


 海外との関係であるが、明や李氏朝鮮のように鎖国などはせず、普通に国交が有り貿易をしていた。


 そのため、台湾や琉球から九州までの島々は重要な地であった。


 織田政権中期には、西洋帆船の建造を始め行動範囲もずいぶん広がった。

 それでも蒸気動力船が導入されるまでは、中国式ジャンク船が貿易の主力であった。


 またこの時期に、小笠原南洋諸島(現在のマリアナ諸島)を勢力下に置くことに成功したが、領土化はならなかった。当時の日本の航海技術では、遠すぎて統治できないと見られたからである。


 海外では、アメリカ合衆国が独立成立しフランスで市民革命が起こるなど、西欧を中心に混沌としてきた。

 日本でも海外との関係や国内体制を見つめ直す時期に来ており、今までの織田政権から時間を掛けて徐々に民主的に変更されようとしていた。これはフランスの市民革命の発生と結果・経過を見ての判断である。


 また海外との関係では、今までの条約を見つめ直し片務的条約や不平等条約になら無いよう注意深く刷新をしていった。


世界(明治期以前)


大英帝国イギリス

 植民地大国で麻薬の売人だったところは同じ。大英帝国のためでは無いが、清国に対する貿易赤字をアヘンで補おうとした法案は、議会で僅差で可決になった模様。

 清との貿易で絹が入りにくくなったため、代わりに日本に絹を求めたが螺鈿細工や陶磁器と併せて貿易は赤字である。清同様にアヘンで決済しようと目論むが、織田政権に目論みを見破られよその黒字で穴埋めしている。


アメリカ合衆国

 東部13州から徐々に西へ南へと侵略を始めて行った。

 国旗の筋と星の数は侵略と殺戮と土地購入の歴史である。其処に懐柔は有っても融和は無い。

 織田政権末期に小笠原周辺に鯨を求めてやってきた。

 その際、水や食料・燃料をただで寄越せ、更にあきれたことに女もただで寄越せとあたかもお前達は自分たちの召使いや奴隷かのように振る舞われ、相手にせず追い払う。

 一応要求された物は帰りの航海に必要というので女以外、代金と引き換えに渡したという記録が双方に残っている。

 それ以降関係は悪い。ジョン万次郎さん達は日本へ帰られなかった。


フランス

 この国はどこに行くのだろう。共和制と皇帝との間を行ったり来たりである。トラファルガーの大敗が痛い。この時点で日本との関係は薄い。ただ政治的にはかなり参考にしている。


ロシア

 この時点では民衆に不満はあっても大国として安定している。農業国で有り、技術的にはやや遅れている。

 織田政権末期には強力なコサック兵の力を使い沿海州に進出。清の支配力がほとんど及んでいなかったことを良いことになし崩し的に沿海州を領土とした。更にカムチャッカ・アラスカに進出する。

 カムチャッカ・アラスカへの進出時、食料・資材などを日本から購入しており、良いお客様であった。

 樺太・南部千島に関しては、日本の領土であることが両国間で確認されおり、問題になるような事態にはならなかった。


スペイン

 無敵艦隊の敗北から凋落は始まった。カトリックとの親密な関係で長いこと世界に影響力を持っていたが、トラファルガーでとどめを刺された。スペインとはフィリピンを通じて、貿易しているだけの関係で有る。カトリックと組んでいろいろやり過ぎた結果。


イタリア

 まだ国内統一がされず、バチカンが無ければどうなっていたかわからない国である。ローマ帝国はどうした。バチカンが無ければ、ハプスブルク家に支配されていたかも知れない。日本にとっては知らない国。


トルコ

 この頃はまだオスマン帝国である。日本との関係はこの時点で薄い。


ベルギー

 この時点では、全く関係ない。


タイ

 南方貿易の拠点になっている。日本人町がある。

 

ソビエト人民共和国

 まだ影も形も無い。


ハワイ王国

 アメリカ合衆国の強い影響下にある。ただ、移民などは許しておらず国家の主導権を白人に握られていない。アメリカからすれば太平洋の重要地点。何としても手に入れたい。もし13州くらいの時代に太平洋に進出していれば、なりふり構わず侵略しただろう事は明白である。

 

ドイツ連邦共和国

 現在は、ドイツ帝国、帝政ドイツの方が日本人にはなじみがある。

 明治中期にドイツ帝国として統一されるまではプロイセンを中心として多数の地方領主というか小国の合従連合を繰り返し国という意識があったかどうかも怪しい。

 ただ外敵が現れると不思議なことに統一して戦ったようだ。

 主な外敵は、フランスとロシアである。

 ドイツ帝国でも結局は皇帝の下に合従連合しただけという見方もある。この国に限らず当時のヨーロッパ諸国は、ハプスブルク家の影響が大きい。この国も政治的に参考にしている。

 ドイツ連邦共和国は、第1次大戦での結果を受け皇帝を排して民主化をしたが結局は地方の合従連合であった。


オランダ王国

 織田政権の間に一度消えた国。日本にのみオランダ国旗は翻っていた。東インド会社でかろうじて息をしていたが、あの小さい国が広大なインドネシア周辺を管理・制圧できるわけも無く、初期は良かったが結局経費ばかり掛かって利益が薄く、大英帝国に売り払い独立資金になった。

 日本とは関係が薄いが、唯一オランダ国旗が降りたことの無い国として敬意は払ってくれている。


デンマーク王国 ポーランド フィンランド 中近東諸国 オーストリア

今のところ関係ありません。


 普通に貿易している。ただ、ヨーロッパ諸国とは違い付き合いが古く、一応朝貢貿易の形は取っているが、清から輸入する物は米が中心で清の赤字である。建前は朝貢貿易であるので、清の持ち出しは当然である(清の朝廷が外国が自分たちに貢いだという形になっている)が、あからさまな赤字は面白くない。かといって、清の朝廷が日本と対等という立場を取ることも出来ないので困っている。


李氏朝鮮

 朝鮮通信使以外があまり縁が無い。密貿易も少量である。どちらかと言えば、情報収集のためという意味合いが大きい。




長くなったので、明治期以降と分けます。

 




長くなりそうなので明治期以降は次回。

おかしいな、なんでこんな長い?

椎茸の人工栽培と真珠の養殖、誰かいたのか?

文中の(注)は次回にて。

アー・・・ は余計かな?


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