九七・九九・零 九八は?
九十七・九十九・零
ついに揃いました。九十八はいりません
8/11 九七艦攻と九九艦爆の速度を下方修正しました。型番の数字を書き方修正九十七>九七
火龍に新型戦闘機がやって来た。
これで全機カタパルト発艦が可能になった。
先日までは九十六戦の連中がカタパルト発艦手当の出る他の連中を羨ましがっていたな。
安心しろ、お前達も出るぞ。まあ、水上機のドンよりは衝撃が優しいという理由で額は少ないみたいだが。
戦闘機隊長は慎重だった。着艦復航をしっかりやった。まあ奴より下手な搭乗員もいるし、新型で初めての着艦だ。
慎重にやるのも隊長の役目だろう。決してビビっていたとは思いたくない。それでも三番索に引っかけて、隊長の面目を守ったな。
ベテラン連中はだいたい三番索だな。若の中には1番索で緩褌や五番索で肩を押さえている奴もいた。
無事全機着艦したのを見届けてから、飛行長と戦闘機隊長が上がって来るのを待つ。
「戦闘機隊隊長、新型戦闘機受領および慣熟訓練を終え戦闘機隊全員無事帰投しました」
「宜しい。どうだ新型は」
「素晴らしいの一言です。九十六戦とは能力が全く違います」
「ほう、すごそうだな」
「航海、隊長と飛行長と司令部公室にいる。後頼む」
「了解」
火龍・雷龍の所属する第二航空戦隊の戦隊司令部は、今は雷龍だ。空いている部屋は使わねばな。従兵に言って茶を出させる。
「さてどうだ、君たちはずいぶん褒めるが、そんなに良いのか」
「はい、飛行長も慣熟訓練でずいぶん張り切ってジャク相手に無双されていましたよね」
「恥ずかしいことを艦長に言わないでくれ。アレは無双していたのではない。鍛えていたのだ」
「そういうことにしておきます」
「そうしてくれ」
「はは、仲が良いのは良いことだ。実際どの程度やれるのだろう」
「他国の機体との比較がスペック上でしか出来ませんが、決して劣る物ではないといえるでしょう」
「ほう、ついにここまで来たか」
「はい、今まではやはり航空先進国とは言われませんでしたが、この機体で航空先進国入りが出来たのではないかという気がします」
「そんなにか、褒めすぎではないか」
「いえ、これは実力が他国に知られたら妙高級巡洋艦や最上級巡洋艦並の衝撃があると思います」
「俺も仕様書は回ってきているのでカタログはわかるが、そんなにか」
「間違いなく」
火龍配備の零戦・九十七艦攻・九十九艦爆 正和一六年初夏
零戦三二型
最高速度 三百十五ノット/高度五八〇〇m 公試状態
航続距離 巡航一千四百海里 三〇〇L大型増槽一個装備
増槽無し 巡航一〇〇〇海里
上昇力 高度五〇〇〇まで五分二〇秒
急降下制限速度 四百ノット
全幅 12m 翼端折りたたみ時11m
全長 9.3m
自重 2,300kg
全備重量 3,670kg
武装
九九式一号一型20mm機銃二丁 装弾数六〇発
ホ一〇三 13mm機銃二丁 装弾数二〇〇発
発動機
金星五六型
離床出力一千三百馬力
一速公称出力一千二百五十馬力/高度三〇〇〇m
二速公称出力一千百二十馬力/高度五八〇〇m
公試状態
機内燃料七割
機銃弾は全弾搭載
増槽無し
爆弾無し
救命ボート装備
自重は乾燥重量、燃料、潤滑油、機銃弾、爆弾、救命ボートを搭載していない状態
全備重量は、燃料満載、増槽有り、潤滑油満載、機銃弾全弾、救命ボート搭載、爆弾六番四発
急降下制限速度は海軍からの性能要求書による
航続距離が一百海里少なくなっている。これは二一型の主翼改修時、外翼側巡航用燃料タンクを三十二型の主翼に設置を忘れたためである。三菱側も海軍側も誰も気が付かなかったという、珍しいミスであった。
本来は二百海里短くなっていたのであるが、発動機の燃費が良くなったため、百海里の短縮で済んだ。
海軍側も元々航続距離の要求は過大ではないかという声もあったため、このままで良いとされた。
これは、単座機に一千五百海里=巡航百八十ノット約八時間半と言う長時間の作戦行動はたとえフェリーで有っても過酷であるという考えからで、搭乗員の保護を訴える勢力が優勢になったため。
正和一六年時点で、海軍・陸軍とも完全志願制で人員を大切にしているためである。
発動機の金星五十六型は、金星五十五型の点火装置だけを新型にした物であり、ただそれだけで百馬力アップしていた。
それだけでは無く、全域で馬力上昇以上の力強さを感じさせていた。
プロペラも、住友ハミルトンの新型になっており、二一型のプロペラよりも性能が上がっていた。この時期、九七艦攻・九九艦爆とも発動機が金星五六型に換装されている。
中島の一号艦攻も発動期換装で三号となったが、二号に性能が及ばず訓練用機材扱いであった。
これ二号だけで良いのではと言う声もあったが、中島の工場を稼働させるという意味合いの多い採用だった。
九九式艦上爆撃機二二型
最高速度 二百三十五ノット
航続距離 巡航八五十海里、攻撃過荷重二百海里+全速20分+巡航二百海里
上昇力 高度五〇〇〇まで8分40秒
全幅 13m
全長 10.5m
全高 3.6m
自重 2.7t
全備重量 4.1t
発動機
金星五六型 一千三百馬力
他項目は一一型と変わらず
九七艦攻 二号二型 二二型
最高速度 二百三十ノット
航続距離 巡航一千海里、攻撃過荷重三百海里+全速20分+巡航三百海里
上昇力 高度五〇〇〇まで10分
他項目は二号一型と変わらず
正和一五年より戦闘機・哨戒機・輸送機は巡航距離表示に、爆撃機・攻撃機は巡航距離+戦闘行動半径で航続距離が表示されるよう変更があった。
従来の巡航時間や航続距離だけの表示では進出可能距離がわかりにくいためである。
上昇力は、爆弾搭載無しで、機体のみの性能であり、爆装時の上昇力はこの5割増し、雷装時は倍以上掛かったらしい。
最高速力は二〇~三〇ノット程度低下したようであったらしい。
「主計、済まないが各課の長を全員集合させてくれ。場所は司令部公室。時間は十四:00」
「各課の長を司令部公室、時間は十四:00、了解しました」
司令部公室では
「皆、忙しい所集まってもらい済まない」
「艦長、どのような話が」
「飛行長はすでに知っていると思うが、久々に艦隊訓練があると決定した。結構たくさん参加するらしい」
どよめく室内
「どのような陣営かはまだ決まっていませんのですか」
「残念ながら完全に決まってはいないようだ」
「噂の戦艦はどうですか」
「慣熟訓練も終わっていなさそうだが、参加するようだ」
「おお、それは是非見てみたい物です」
「他にも、新造艦が結構参加するようだ。お披露目の代わりだな」
「それは楽しみです。では、翔鶴も」
「名前はあった」
「向こうはデカいですが、こちらはベテランです。差を付けてやりましょう」
「翔鶴は、まだ四ヶ月だぞ。まだ相手にはならないだろ、鉄砲」
「そうですね、やはりライバルといえるのは、赤城・加賀・雷龍ですか」
「他にベテラン空母がいればな」
「みんなはしゃぎすぎて今から疲れないように。いざ訓練と言う時に疲れましたでは話にならんからな」
「「「「ははは」」」」
「しかし一つ懸念材料がある。それは日時だ。八月の終わりなのだが、季節柄大型低気圧の可能性がある」
「第四艦隊ですか」
「次は我々という保証はない」
「あの時の教訓はかなり分析されていて、今では各艦とも対策は練られているはずですし、司令部も無理はしないでしょう」
「そうだと良いが、予定通りにしないと気が済まない人間も多い。司令部には臨機応変という言葉を現場に着いたら、贈呈したいと思う」
「ははは、それは良いですな」
「艦長、場所なのですが」
「今のところ房総沖から三陸にかけてとなっているが、この場所は縁起が悪いだろう」
「そうですね、誰だろう。こんな場所を選んだのは」
「案外、無事に済ませてお祓い代わりにしたいのかも知れません」
「俺たちは玉串か」
「ひどいな」
正和一六年晩夏、艦隊演習が始まった。
「大和が見えるし、翔鶴・瑞鶴もいるな。他にもちっこい空母がいる。斜め甲板どうなっているんだろう」
「向こうには新型軽巡が見えます。阿賀野級ですね、主砲塔三基です」
「艦長、本艦の直衛に新型の艦が付くようです。今までの直衛艦は、新造空母に取られました」
「司令部は何を考えている。今急に変更されても混乱するだけだろう」
「艦長、封筒の中身見てないですか」
「なんだ、鉄砲にもあの封筒が届いたのか」
「届きました。戦場で艦隊がばらけた時の対応訓練を行うともなっていましたよ」
「わかっている。俺も見た。だが、今はないだろうと思う。会場に着いたばかりだぞ」
「艦長、司令部からです。火龍は、赤城・加賀・雷龍と共に第一航空艦隊を編制すべし。艦隊旗艦は赤城」
「了解した。赤城はなんと」
「まだ連絡ありません」
「艦長、本艦の直衛艦からです。電話です」
「火龍艦長だ」
「影月の艦長です。訓練終了までよろしく願います。本艦の追尾位置はどこが良いでしょうか」
「影月は本艦左舷後方で頼む。もう一隻いるはずだがまだ見えん」
「了解しました。火龍左舷後方に着きます」
「頼む」
司令部の馬鹿野郎とみんなが思った。
一六年夏、緊急事態対応力向上訓練と言うらしいが、みんな疲れただけだった。
天気が良かっただけが、いいことであった。
三機種とも性能は向上しています。弱いですが防弾してあります。零戦の運動性能は全体的に落ちています。スピットファイアマークⅡと同じくらいかと。左旋回は絶対です。空中分解とか降下で逃げられることはないかな。
九十九艦爆が、妙に高性能になってしまった。8/11速度下方修正
この訓練はないわ。でも戦場でばらけて艦隊再編もありますから。




