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殺戮の王  作者: 笹川 レン
2/2

初日

 死んだ俺が次に目覚めたのは、玉座の前だった。


「目が覚めたか、佐久間よ」


 聞き覚えのある声が聞こえた、その方向を見た俺は、言葉を失った。

 目の前にいたのは、巨大な骸骨だったのだ。しかし、いつまでも黙っていたらこの怪物の怒りを買うかもしれない。なので、俺は、話をする事にした。


「ああ、なんだか体がだるいな」

「ああ、それは、その体に慣れていないからだろう」

「ん?どういう事だ?」

「ああ、転生するのにちょうどいい体がそれしか用意できなかったんだ。鏡を見てみろ」


 俺は、言われたとうり鏡を見た。また、言葉を失った。

 その姿は、歯は、全て牙になっていて、耳はとんがっていて、色は灰色になっていた。そう、俺も化け物になっていた。


「なっ何じゃこりゃーーーーーーー!!!!」

「そんな慌てるな、すぐに慣れる」

「そうゆー問題じゃないんだよ!俺の元の体はどうした?」

「言った筈だ、消えて無くなる、と」

「クソが!本当に消えて無くなるってことだったのかよ!」

「ああ、だが安心せい、その体の方が前の体より遥かに強いぞ」

「そうなのか?それなら、仕方ねーか」


 俺は、取り乱したが、前の体には、言うほど未練は、無かったのだ。それよりも、この体が前よりも強いと聞いた時、俺は嬉しかった


(強いなら前よりも殺せる!早く殺したい)


 と、思ったのだった。

 しかし、俺は、馬鹿じゃない。状況の把握が優先だと思い王に聞く事にした。


「おい、リミットよここはどこなんだ?」

「ここは、悪魔城スクロールだ、そして私がこの城の王だ」


 城と言っていたが、人の姿が少ないと思った俺は、こう聞いた


「お前王様だったのか?でも、城にしては人がいないじゃないか」

「痛いところを突いてくるな、かつてはこの城も賑わっていたのだよ、しかし、今は私とお前しかいないのだ」

「そうなのか?他のやつはどうしたんだ?」

「ある日突然人間どもが、魔物退治と言ってこの城を攻めて来たのだ、そして、王である私を守り皆死んでいったよ」

「そうか、嫌なこと思い出させてすまねーな」

「いや、かまわん、お前にも知っておいて欲しかったしな」

「そうか、それで人間どもに復讐をするために俺を呼んだんだな?」


 それなら、俺は、人を殺せるし、こいつは、復讐ができる。これは、こっちに来て正解だったと思った俺は、こう話した。


「俺は前に約束したとうり、お前に服従する、しかしこの体に慣らさなければいけない、武器も欲しい、どうにかできないか?」


 俺は、早く戦いたかったのだ。


「そうか、なら吸血鬼の城を攻めて来るがよい」

「いやいや、俺は、体をならしたいの、吸血鬼なんてボスみたいなんは、かてるわけがないだろ!」

「いや、そうでもない、あいつらは、昼間は力が半分くらいになるし、あいつらも私達と同様人間に攻められ弱体化しておる、だから、今がチャンス何だよ」


 なるほど、それなら、俺でも戦えるか、そう思い俺はさらに質問をした。


「なるほどな、それなら大丈夫だ、それと、武器はどうする?」

「武器は吸血鬼の城に、生き血をすする剣があるらしい、今回はそれが目的だ」

「なるほど、そいつは、いいね!それまでは、適当な武器を使えと言う事か、それはそうと、いつ出陣する?」

「初陣は明日の昼とする、それまでは、案内する部屋で明日に備えてもらおう」

「ああ、わかったぜ」


 そう答えると、自分の部屋に案内された。

 部屋は、とても快適だった。


(こいつは、最高の部屋だ感謝しないとな。よし、明日に備えて寝るか)


 そう考え、俺は眠りについた。


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