エピローグ
「被告人、佐久間夜月は、無関係の人物を127人殺害したとされており、本人もそれを認めているこれらの事から被告人に死刑に処する」
そう、今死刑宣告を受けたんは、この俺、佐久間夜月だ。
俺が何をしたかは、さっき裁判官が言ったとうりだ。俺は、快楽殺人者だ。はじまりは16歳の時だ、俺は、当時付き合っていた彼女と家で喧嘩をしていた。
「私達もう別れましょう」
「あ?なんでだよ?」
「私好きな人ができたの、だから、もう付き合えない」
俺は、その言葉を聞き怒りに我を忘れて近くにあった包丁で彼女を刺した。
俺が気づいた時には、彼女は血だらけで冷たくなっていた。
その時、俺の中の何かが目覚めた。
「ああ、なんて気持ちいいんだ、もっと殺したい」
そう、この時から、俺の快楽人生は始まった。仲良くなった女を家に連れ込み首を絞めた、俺の事を馬鹿だと殴った上司の手足を縛り殴り続けた、コンビニで絡んできたヤンキーの口をそぎ落とし海に沈めたりもした。気づいたら殺した人間の数が100人を超えていた。でも、これだけ殺したのにまだ足りない。
「くそ!!まだ、殺したりねー!!!ここで死んでたまるか!!」
俺は、そう叫んだ。すると、どこからか声が聞こえてきた。
「面白い奴だ、私が助けてやろうか?」
「誰だ?」
「紹介が遅れたようだ、私は、リミット、いずれ世界を恐怖で支配する悪魔だ」
「恐怖で支配だと?おもしれーな!それと俺を助けることに何の意味があるんだ?」
「意味はあるとも、お前の世界と私の世界は、違う次元にある、そこでお前には、私の世界に来て、私のもとで働いてもらおうと、思ってる。どうかな?」
俺は少し考えた
「面白いが、一つ条件がある」
「なんだ?言ってみろ」
「俺にもっと人を殺させろ」
「うむ、その条件をのもう、そのかわり、しっかりと働くように」
「ああ、わかった、俺の全てをお前に捧げる」
こうして、俺は悪魔に従う契約をかわしたのだ。
「今から死んでもらう」
「この肉体は、どうなる?」
「その肉体は、消えて無くなるだろう」
「なるほどな、ああ、いいぜ、しんでやる!」
(ああ、俺がいなくなったら大騒ぎだろうな!恐怖だろうな!ああ、気持ちいいぜ)
「では、死んでもらおう」
次の瞬間、俺の体に影が纏わりつく。俺はそこで意識を失った。