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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

バーチャル・リアリティー【短編】

作者: 鈴木寛大


 僕はまた学校から傷だらけで帰ってくる。え?どこも傷だらけじゃないって?

うん。そうだね。僕が傷ついてるのは体だけじゃなくて心もだよ。見えるところに傷をつけないのがヤツらのやり方なんだ。

 そう。僕は学校でいじめられてるんだ。学校に行っていじめられて帰ってきて、家に帰ってきたら酒を飲んだ母さん、父さんに殴られる。

 

そんなに殴るならそんなに憎いなら僕なんて生まなきゃよかったんじゃない?


って聞いたことがあったんだ。そういうと母さんと父さんは静かになって次の朝には今話題だったVRバーチャルリアリティゲーム機を買ってもらったんだ。

 謝罪のつもりだったんだろうか?僕にはわからなかったけど貰った時はうれしかった。親からオモチャなんて買ってもらったことなんてなかったし。

 でもその3日後にはすぐ僕はまた殴られるようになっちゃうんだけどね。


 この買ってもらったVRゲームはすぐに僕を夢中にさせたんだ。ゴーグルを装着して、ヘッドホンを付けるともう僕の小さな部屋が全く違う場所に早変わりさせた。

 時には砂漠、時には宇宙、時には見たこともない未来。僕は夢中にゲームをした。中でも一番得意になったのはFPSっていう戦争ゲームなんだ。

 自分の視点でキャラクターを操作して銃やナイフを持って敵のキャラクターをやっつけるんだ。

 僕はそのFPSゲームをずっとやっていた。起きてから学校に行くまで、学校から帰ってきて寝るまで。

 それこそご飯を食べるのを忘れてしまうくらい夢中だったんだ。

ずっとずっとやっていると自分のテクニックがどんどん上がっていくのがわかるようになったんだ。


 このステージじゃもうつまらないな。


 そう思ったらすぐに僕は上にステージに行っちゃう。そんなことを繰り返していると気づいたらトップランカーの仲間入りをしていたんだ。

 インターネットにゲームを接続してたから世界中の中でも上から数えたら早いくらいまでの腕前になっていたんだ。

 そしたらおかしなことが起こったんだ。夢でもずっとFPSをしてるんだ。

ずっとずっとFPSをしてるんだけど不思議なのは見たことのある風景なんだ。

 時には学校だったり、時には家の近所だったり、父さんの会社の近くだったり…

 毎日毎日そんな夢を見るようになったんだ。

 でも夢でも見るなんて嬉しくなっちゃって僕はもっともっとハマってしまったんだ。

 ある日ね、学校で一人の友達とFPSの話をしてみるとその友達も同じゲームをやってたんだ。

 僕のことを話すと友達はすごいほめてくれたんだ。世界のトップランカーなんてすごいって。

 でもその友達もちょっと疑ってきたから家に招待したんだ。最近父さんも母さんも静かだから呼んでも大丈夫かな?って思って。

 友達を家に居れようとすると友達はやっぱりいいって言って走って帰って行っちゃったんだ…

 すごく寂しくてその日はゲームをしないで寝ちゃったんだ。


 夜遅くに目が覚めるとなんか変な匂いがするんだ。でも理由はわからなかったんだ。

 そしたらピンポンって家のチャイムが鳴ったんだ。玄関の外には警察の人が立ってたんだ…


――ニュースの時間です。先日より発生していた連続殺人事件について続報です。この事件に関与しているとして高校生の少年を事情聴取していたところ少年の家から数人の遺体が発見されました。おそらく亡くなった方の遺体だろうと警察は見ております――


 そう…。僕は夢の中だと思ってたゲームの続きは全部現実世界の話だったんだ。僕は学校のいじめっ子、お父さん、お母さんを殺してしまったんだ…。

読んでくれてありがとうございます!

また短編が出来たので投稿させていただきます!

よかったところ、悪かったところ、いろんなアドバイスください!

まだ未熟者のわたしですので皆様のアドバイスでどうにか読める作品を作っていければと思っております。

よろしくお願いします。


最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!

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