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死者の都探索記  作者: 犬塚惇平
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ガタガタと相変わらず揺れながら、馬車が街へと入った。

『聖騎士様、街に着いたよ。どこへ行けばいい?』

『ああ、百の勇者亭まで行ってくれ。そこが僕の根城なんだ』

『はいよ』

アルフが御者のおじさんに行きつけらしいお店の名前を告げるのを聞きながら、わたしは揺れる馬車の上から街を見る。

ごみごみした雰囲気がある、いかにもファンタジーという感じの街だった。

ほとんどが一階建てか二階建ての、わたしの住んでた家より小さいくらいの家がいくつも並んでいる。

そのうちのいくつかにはたぶんこっちの世界の文字なのであろう記号が書かれた看板が掛かっている。

正直、英語ですら毎回五十点を下回る成績だったわたしには、さっぱり読めない。

ただ、お店の看板には、魚っぽいものとか、剣とかマグカップとかお皿とフォークみたいな絵が描かれてて、何のお店か、はなんとなく分かった。

それ以外だと、遠くにはちょっと大きい建物もいくつか見えたけど、それも周りの家よりは大きい、というくらいの大きさで、せいぜい学校くらいの大きさだ。

田舎の割に大きいマンションとかビルが結構あった四日都とは大違いだ。


夕暮れ時で、まだまだ夜はこれからという時間帯だからか、道の脇にはたくさんの人が行きかっている。

何人かはアルフと同じ、外人さんっぽい感じの人たちだけど、何人か耳が尖っていたり、ひげもじゃで小さいおじさんだったり、尻尾が生えていたり、羽が生えた妖精みたいなのがいたり、どう見ても顔がトカゲっぽかったり、ガッシャンガッシャン音を立てる、いかにもロボットっぽいのがいたりと、人間以外らしき人たちもいる。

(全員がアルフみたいな人ってわけじゃないんだ)

助けてくれたアルフを始め、今まで出会ったこっちの世界の人たちは全部人間っぽかったから、てっきり人間しかいない世界なのかなと思っていたが、どうも違うらしい。

こういうのを見せられると、改めて自分はもう、元の日本じゃないところにいるんだなと実感する。

(まあ、とりあえず襲われる心配は無さそう)

とはいえ元の日本と違い、とりあえず生きてると見ればよろよろと近づいてきて噛み付こうとするゾンビがいないと言うだけで、わたしには天国のように思える。

わたしは無意識のうちに握り締めていたシャベルをそっと座席の上に置きなおし、改めて街を行きかう人たちを見る。

(やっぱり、いかにもダンジョン行ってますよって感じの人たちが多いかな)

街を行きかっているのはセンスはともかくとして普通の服を着てる人たちもいるけど、普段の生活では必要無さそうな武器を持ち、鎧を着てるいかにも戦士って感じの人とか、怪しげなローブに杖と、小脇に本を抱え、じゃらじゃらとセンスがいまいちなアクセサリーをつけた魔術師っぽい人たちが何人もいる。

更にそういう人たちは傷の痕が生々しく残ってたり、雰囲気が違ってたりして、わたしは改めてこの街がダンジョン、つまりゾンビにあふれた四日都を調べるための人たちの街なんだと気づかされた。

『……ついたよ。お客さん』

そうして始めてみる街にキョロキョロしているうちに、目的地に着いたらしい。

馬車は二階建ての小さなお店の前で止まった。

(ここが確か、百の勇者亭だっけ?)

看板に書かれてるなぞの文字は読めないけど、ジョッキとベッドらしきものが書かれていれば、何の店かはわたしにも分かる。

『確かに。じゃあこれ』

その看板を見てからアルフが懐からお財布を出してちゃりちゃりと銀色のへにゃへにゃなコインを渡す。

『毎度あり。それじゃあ、お客さん、また贔屓にしておくれよ』

それを受け取りおじさんはわたしたちを降ろすと、手を振ってゆっくりと街の中に消えていく。

『とりあえずしばらくは僕が生活の面倒を見るから、安心して。ここは値段の割にサービスがいいし、ここの女将さんが元探索者な上に言霊の加護持ちでもあるんだ』

当然のようにアルフがそう言って、ギィギィと扉を開ける。

『いらっしゃいませー! あ、お兄ちゃん、お帰りなさい!』

その音に気づいたのかこっちを見たのは、小学生くらいの女の子だった。

緑色の瞳にそばかす、明るい茶色の髪を三つ編みにした、赤毛のアンみたいな元気な感じの子だ。

ここのウェイトレス代わりなのか、裾がちょっと擦り切れた服の上から、エプロンをしている。

『やあ、ただいまリアナ。今回もメルトリオス様のお陰で、無事戻ってこれたよ』

『そんなこと無いよ! お父さんもお母さんも褒めてたもん! アルフ君は俺たちの若い頃くらい才能があるって!』

二人は知り合いらしく、リアナちゃんは笑顔でアレフに話しかけている。

アレフはリアナちゃんにずいぶんと好かれているらしい。

『もうすぐ帰ってくると思ったから、お風呂沸かしておいたよ! 今ならまだ熱々だよ』

『それはありがたいけど、実はちょっとこれから神殿に行かなきゃ行けないんだ。だから、お風呂にはこの人を入れてあげてくれるかな?』

『この人? ……あ』

テンション高めで、矢継ぎ早にアルフとだけ話をしていたリアナちゃんがわたしに気づいてムッとした顔をする。

「え~っと、その、始めまして。リアナちゃん、でいいのかな? 佐藤香苗です。よろしくね」

『……始めまして。百の勇者亭店主ブロンの娘、リアナです。よろしくお願いします』

わたしの挨拶に、いかにも不満です、と言った感じでリアナちゃんが挨拶を返してくる。

なんというか、分かりやすく機嫌が悪そうな顔をしているのだ。

(懐かしいなあ。わたしも小学生の頃、こんな感じだった)

初恋だった親戚のお兄ちゃんと一緒に初詣に行って、神社でお兄ちゃんの同級生だというバイトの綺麗な巫女さんに挨拶したときのことを思い出しながら、わたしは苦笑いを浮かべる。

『お泊りですか? ……お部屋に入る前にその血と汚れはちゃんと落としてくださいね』

そんなちょっと懐かしい記憶を探ってたらリアナちゃんに睨まれながら、そんなことを言われた。

(うん……まあ、そりゃそうだ)

言われてわたしは自分の姿を確認して納得する。

ドラッグストアで貰ってきたウェットティッシュで体拭いたり、時々、昼間に雨が降ったらそれで身体流したりとかはしていたけど、考えてみればもう三ヶ月ほどお風呂になんて入っていない。

おまけに朝からゾンビと死闘を繰り広げたわたしはゾンビの赤黒い返り血でどろどろだ。

『まあ、確かにその恰好で寝たりしたらひどいことになりそうだね。もしかしたらお風呂は嫌いなのかも知れないけど、せめて汚れだけでも落としてくれないかな?』

「全然! お風呂は大好きだってば! っていうかすごく久しぶりでうれしいくらいだよ!」

何を言ってるのか。アルフは。

わたしだってちょっとガサツだとは言われてたけど、女の子だ。

綺麗にするのが嫌いなわけ無いじゃないか。

「じゃあリアナちゃん。お風呂場に案内してくれる?」

『……こちらです』

喜びを隠しきれず笑顔でわたしがそういうと仕方なさそうにリアナちゃんはお風呂場へとわたしを案内してくれた。



お風呂場について、わたしは感嘆の声を上げた。

「わあ……」

石造りの部屋の中に、わたしがすっぽり入れるくらいの大きな壺があり、中に満たされたお湯から湯気が上がっていた。

壺の下にはお湯を温めるための竈っぽいものがあり、外から薪でお湯を温める、昔のお風呂みたいな構造になっている。

壺の近くには木製の桶に腰かけるための小さい台と、白いスポンジ。あの灰色っぽい塊はもしかして石鹸だろうか?

数か月ぶりの、まともなお風呂の登場にわたしのテンションがどんどん上がっていく。

『……着ている服も洗いますので、しばらくはお母さんの服でお過ごしください……ちゃんと洗ってから出てきてくださいね』

わたしの様子をじっと見た後、言うべきことだけ言ってリアナちゃんはお風呂場から出ていく。

「もちろん!」

誰も答えるものの居なくなったお風呂場で、誰に言うともなくそれだけ言うと、わたしは汗と汚れと返り血でボロボロになった服を脱ぎ始めた。



嬉々として風呂場へと向かうカナエを見たあと、僕は聖騎士としての装備を整えたまま、メルトリオス神殿に向かう。

夕暮れの街を早歩きで通り過ぎ、街でも大きい建物であるメルトリオス神殿の前に立つ。

普段は少しでもメルトリオス様の加護を多く得ようと考える探索者であふれ返っているメルトリオス神殿は、今は時間が時間なせいか人影は無く、静かなものだった。

僕はいつものように正門をとおり、礼拝堂へと向かう。

「ああ、やはりいらしてくださいましたかアルフレード様。ベルナルド大僧正より言伝がございます。お話を伺いたいので、至急、執務室へと来るようにとのことです」

僕の姿に気づいた下っ端の神官が、僕を見てすぐに予想通りの言伝を伝えてくる。

「分かりました。すぐに向かいます」

とはいえ予想通りの言葉に、僕は軽く頷きを返し、執務室へと向かう。

一年ほど前の『死者の都』の出現を予言する神託の後建てられた、他の迷宮の近くにある神殿と同じつくりの神殿の中を歩き、最奥にある執務室へと向かう。

急ごしらえながらメルトリオス様の紋章を刻み込まれたしっかりしたつくりの扉の前で僕は来訪を告げる。

「聖騎士アルフレード、探索修行より無事戻ることができました」

「うむ、入るがよい」

すぐに重々しい声が返ってきたのを確認し、僕は扉を開ける。

「うむ、無事に戻れたようだな。探索者見守りし天使メルトリオス様に感謝を捧げよ……」

僕が入ってきたのを確認し、それまでやっていたのであろう書類仕事の手を止め、眼帯で覆われていない右目の眼光が僕を貫く。

純白の豊かな髪を後ろでひとくくりに、執務の邪魔にならないようにまとめられている。

日常用の薄い僧衣の上からでも筋骨が隆々と盛り上がって見えるのは、引退して久しい今なお鍛錬を欠かさぬがゆえだろう。

これこそがこのこのリーシアの『死者の都』神殿を任されている元締めであり、僕の上司にあたるベルナルド大僧正である。

そのベルナルド大僧正は礼儀を重んじる。礼儀を軽んじ、失礼を働いた結果招く災厄が厄介であることを良く知っているからだ。

……身寄りの無い子供一人でも生きられる力を欲して錆の浮いたナイフ一本で迷宮に潜り、見事に死に掛けた馬鹿な孤児だった僕を拾ってくれた恩人でもある大僧正の教えは、僕にとっても大切なものだ。

「は。天よりわれ等を見守りし新たなる加護の天使、メルトリオス様、我が無事を見守ってくださりありがとうございます」

「うう。よろしい……して、彼の地にて生存者を発見したとのことだったな。詳細を報告せよ」

いつも通りのベルナルド大僧正は祈りをすませるとすぐに本題に入る。

若い頃には僕と同じく探索を担う聖騎士であり『蟻の巣』においていくつもの危険な蟲の首級を上げたメルトリオス様の加護強き人として大僧正にまで上り詰めた人なだけに、礼儀と同じくらい正確な情報を重視する方なのである。

「は。本日、昼過ぎ、死者の都外縁に近い居住区と称される地域にて、死者の都の生存者と遭遇しました。生存者は人間の女性でサトウカナエと言う名前だそうです。

 遭遇時、死者の毒を受けており、捨て置けば恐らく助からぬと判断しましたので私の請願にて負傷とともに治療を施し、連れ帰ることとしました。

 現在は百の勇者亭に逗留させています」

「そうか。ご苦労。そこまでは私も聞いている。して、何ゆえ関所に預けることをせず、そなたが身元保証を引き受けてまで連れ帰ったのだ?」

僕の報告に一つ頷き、ベルナルド大僧正は更に問いかけてくる。

関所は、リーシアの街の属するアルヴェント王国の騎士団や魔術師団から構成されている。

そのため、今まで何人か見つかった生存者は全て王城に連れてかれたと聞いている。

王城の宮廷魔術師か何かには言霊の加護持ちもいるだろうから、そこで死者の都についての事情聴取されているのだろう。

そしてその情報は、王国に全て握られて、僕たちのところまで降りてくることはしばらく無いだろう。

それは、全ての迷宮を倒すべき『敵』として、その奥底に潜む滅びを倒すことを目的とする僕らにははなはだ都合が悪い。

「は。それは彼女が死者の都について詳しく知る者であり……言霊の加護を得た貴重な存在だからです」

だが、カナエはそういう意味では特別な存在だ。何しろ既に自らが言霊の加護を持ち、意思疎通が可能なのだ。

それは今現在お抱えの言霊の加護持ちがいないリーシアの神殿が死者の都の情報を得るのに対してはうってつけの人材だ。

とりあえず生活の保障の見返りに、あの死者の都の詳しい情報を聞き出せれば、今後の探索の助けになるだろう。


その言葉を、聞き、ベルナルド大僧正は納得したように頷き……予想もしていなかったことをおっしゃった。

「そうか……確かに、死者の都の出で、言霊の加護を得ているのであれば死者の都を探索するには非常に力となろう」

「カナエを再び死者の都に送り込め、と?」

僕は思わず問い返す。

死者の都は今分かっているだけでも相当に危険な迷宮だ。

かの地にうごめく危険な毒をもつ死者たちが推定で数十万いることもさることながら、未だその殆どがどのような場所か謎に包まれており何がいるか分からない。

事実、動きが遅く、単独では決して強くない死者を侮り、未だ手付かずである奥地へと向かって帰ってこなかった探索者がもう何人も現れている。

とてもではないが、探索のさなかに命を落としかけたカナエに再び探索せよ、とは言えない場所である。

「否。強制はせぬ。されど必ずそのものは再び死者の都に赴くであろう」

僕の問いかけに、ベルナルド大僧正は首を振り、確信を込めて言う。

「どういうことでしょう?」

その意図が分からず、理由を尋ねた僕にベルナルド大僧正は自らのお考えを示す。

「その、カナエと言ったか。そのものは、お前と同じだ。危機にある。その危機から離れ、安穏と暮らす道が既に示されている……

 それでもなお、希望がその先に見えてしまえば危険に身を投じて生きる道を、より良い結果を求めずにはいられぬ。探索者に多い強欲な人物と見た」

「……なぜ、そう思われるのです?」

ベルナルド大僧正の言葉に、僕は思わず聞き返した。

ベルナルド大僧正は僕の問いかけを待っていたように言葉をつむぐ。

「その娘は、死者の毒に犯され、お前に出会った。死者あふるる戦場の中で。つまり、死の淵にあってなお戦い抜く道を選んだものだ。

 それほどに生き汚いものが、今更、安穏とした道を選べるはずも無い。己が助かれば仲間を助けたいと願う。

 仲間が助かれば今度はあの街に残る僅かな生者を助けたいと願う。そういうものだ。生粋の探索者の資質を備えた娘よ」

なんと、ベルナルド大僧正は僕の話した僅かな情報からそこまで読み取ったらしい。

破顔し、ひとしきり笑った後、真面目な顔を作り直し、僕に忠告を与えてくださった。

「……これから、死者の都はより恐ろしさを増すであろう。かの地がこの世に現れてより月が一つ巡った……あの都はこれから、良くも悪くもこの世界の影響を受け始める時期だ」

その言葉に、僕はごくりと唾を飲む。

話には聞いたことがある。異界よりやってきた滅び潜む迷宮は、月を追うごとに、姿を変える。

僕たち探索者が探索することで、またはこの世界や他の場所から集まってきた者たちの影響で。

「よいか。覚えておけ。迷宮とは、不変にあらず。刻一刻とその姿を変えていくものだ。それも、たいていはより危険な方向へとな。

 だからこそ、少しでも頼れる仲間が必要となる。お前が守り、そしてお前を守るような仲間がな。人の子が一人で登れる高みには限度があることを忘れるでないぞ」

「……心得ました」

ベルナルド大僧正の忠告に僕は心から頷き、気持ちを新たにする。

(しかし、カナエを仲間にしろ、か……)

どう説得したものか、そう考えながら僕は百の勇者亭へと戻るのであった。





ここの女将さんの服だというサイズの大きいロングスカートの服に着替えて、私はお日様の匂いがするベッドに身体を埋めて、ぼんやりとしていた。

お風呂に入ったお陰で、さっぱりした……身体を洗ったときに使ったお湯があっという間に真っ黒になったのには正直へこんだけど。


さて、これからどうしようか……


わたしはやわらかい布団の上でぼんやりとこれからのことを考える。

もう、ゾンビに襲われる心配は無い。

こっちの世界のことはまだ良く分からないけど、生きていくだけならそんなに難しくは無いと思う。

……そうなってみて、気になったのは、まだ四日都に残ってる、みんなのことだった。

昨日までずっと一緒に過ごしてきた、大事な友達であり、助け合う仲間だった人たち。

この三ヶ月、わたしが生き延びて来られたのは、みんなと一緒にいたからだと思う。


だから……


「助けに行かないと、だよね……」

考えていたことが、自然と口から零れる。

正直、せっかく助かったのに、また死にに行くなんて、バカじゃないのかと、自分でも思う。

けれど、どこが安全なのかなんて分からなくて、何をすれば助けられるのか分からなかった今までと違い、街の外まで連れ出してしまえば大丈夫だと分かっているのだ。

だったら、助けに行かないのは、わたしが嫌だ。

「行く前に、ちゃんと準備しないとね」

そうと決めてしまえば、自然と次にどうするかは決まった。

助けに行くのに、結局失敗して死んだりゾンビになったら何の意味も無い。

わたしのように躊躇無くゾンビを倒せる人は、あの拠点にはわたし含めて数人しかいなかった。

それどころか、半分くらいの人はゾンビのいる街に出るのも無理だったくらいだ。

わたしだけや、他に一人や二人ならともかく、他のみんなを連れてゾンビだらけの街に出れば、間違いなく外にたどり着く前に、死ぬと思う。

「……アレフに相談してみよう」

ただでさえ助けてもらって、こうして色々お世話されている身で更に頼むのはずうずうしいと自分でも思うけど、他に頼れる人もいない。

わたしにはこっちの世界には知り合いらしい知り合いはアレフしかいないのだ。

見た感じ、悪い人では無いみたいなので、相談するくらいなら良い筈だ。

「ふぁ……」

そう決めたら、とたんに眠気が襲ってくる。

一応ご飯も食べて、お風呂に入ってさっぱりしたら、疲れがどっと出てきた。

わたしは思わず目を閉じて、寝ることにした。


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