表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

出会い

人の生活とは切っても切り離せない。

黒いあいつがヒロイン?です。

なるべく食事中などには読まないでください。

 ある朝、目が覚めると、襖を隔てた台所から物音が聞こえてきた。


がさがさと、かさかさ。かちゃかちゃと、ぺたぺた。


 いろいろな音が鳴っている。

一瞬、飼っているキノコ(雄・二歳・ダックス)かなと思い、二度寝に入ろうと思った。

だが、待ってほしい。

 俺は昨日から一人暮らしが始まっていたはずだ。

 大学まで片道三時間の道のりで実家から通うのに疲れ果てた俺は、家賃四万円。風呂・トイレありの築二十四年の先輩とも呼ぶべきアパートに昨日、引っ越した。


そう、実家にいるはずのあの馬鹿犬はここにはいない。


 では、あの台所から響いてくるあの音は何だろう?

確認するのは怖い。だが、もっと差し迫った問題がある。


問・俺はなぜ、起きたのか。


答・トイレにいきたくなったから。


ヤバイ。


俺の膀胱は暴行を受けたように痛みを伴うほどもうパンパンだ。

成人男性の膀胱は大体六百ミリリットルは溜められるらしい(個人差アリ)

と、言う事は、そこに落ちているペットボトルではあふれてしまうかもしれない…。


ヤバイ。


部屋を借りて一日目で汚してしまうのか…


ヤバイ。ヤバイ!


トイレは台所を通らなければ行けない。


ヤバイ!ヤバイ!


窓ガラスの向こうは女子高だ。

今、窓を開けてトイレを済ませたらまずいだろうか?

ちらりと時計を見ると七時五十分。

この歳で前科一犯はきついな(罪状・猥褻物陳列罪 2年以下の懲役又は250万円以下の罰金)


本当にヤバイ!もうヤバイ!


 …考えてみれば、ここは俺の家になった場所。何を臆する事があるのだ。

たとえ開けた先に1メートルを超えるゴキブリがいたとしても、臆する事はない!

たとえ開けた先に見知らぬ人がいたとしても、臆することはない!


そして俺の膀胱はもう…もたない!!!



 スパァァァン!!(襖を俺が開ける音) 


 ダダダダダダ…(俺がトイレに走る音)


 聞かせられないよ!(水が上から下に落ちる音)


 ジャバァァァァァ!(トイレの水を流す音)


 「あー。すっきりした。もうちょっとで俺の体から出る水の水圧が高くなりすぎて便器が割れるところだった。」

 すごくすっきりした。

 で、台所をみる。


 黒い服を着た幼女(十歳くらい)がいた。

 俺の怒涛の勢いに押されたのか、生卵を手に持ち、固まっていた。

 「お前、誰?ここ俺の家だけど?」

俺はこういう良く分からない時は強気に出る事にしている。弱気になると相手のペースに持っていかれるからだ。

 真っ黒い幼女は、

 「…台所の神様です。」

と強気に答えてきた。

 「で?お前何者?」

 向こうが強気に出てくるならこちらは引くわけにはいかない。

さらに強気に何者なのか聞いてみた。

 「昔はごきかぶりと呼ばれていた。英語名はコックローチ。私はコスモポリタン種だ。」


 それはな、台所の神様じゃなくてな、


 ゴキブリって言うんだよ!!!

下品で申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ