表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

伝えられない想い



あたし達は中学生になった


あたしの学校は2つの中学校に別れる。


あたしは安田とは違う学校だ…


あたしは中学校に入学してソフトボールを始めた…


練習に明け暮れる毎日



学校で毎日安田と顔合わせていた日々が懐かしい


もちろん今でも安田のことは好きだ


しかし会うことはない


連絡を取るにも当時ケータイが普及してなかったから家電に掛けるしかない…


あたしにはそんな勇気はなかった



そんな中一の夏



あたしはどうしても彼に好きって気持ちを伝えたくなった。


彼の家までチャリを飛ばす


家の前に着いた



すると急に胸がそわそわし始めた



『何て言おう…』


『どんな顔すればいい?』


『てゆーか、安田は家に居るのかな?』


彼の家の前をウロチョロするあたし


今考えるときっとあたしはストーカーのようだったと思う…(笑)



すると…




…ガチャ




「何やってんの?」


『…!』


安田が出て来た!


『あ!たまたまここ通ってさ!』


『安田んちここなんだね!』


苦しい言い訳をするあたし…


「ふ〜ん」


彼はニタニタ笑っていた


あたしはマシンガントークを続けた


そんなあたしに


「変な奴」


と言う彼


変わらない彼に胸が高鳴る


伝えなきゃ…






しかし


『あ…じゃああたしそろそろ行くね!』


「あ〜」


『またね』


「じゃあな」結局伝えることはできなかった



あたしはこの時知らなかった


まさかこれが安田と話す最後の日になるとなんて…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ