初恋
作者のあたしが実際に経験していることです。嘘や偽りは書きません。温かい目で読んでほしいです。
プルルル…
カチャ
ケータイを開いたあたしの動きは一瞬にして止まった
『嘘でしょ…?』
友人から来たメールには
【安田が死んだから葬式きて!!!】
と書かれていた。
安田と出会ったのは小学生の時。
彼はヤンチャなイタズラっ子
そんな彼にあたしはいつもバカにされる…
苦手な奴って思ってた。
なのにからかわれたりするの結構楽しくて
「ばぁ〜か!!!」
って言われるたびに
『やすだぁ〜!!!』って言って彼を追い掛けてたなぁ…
色んな占いの本とかおまじないの本見て隣の席になれるよう願ったり…
そう。
初恋ってやつだ!
でもまだ小学生だったあたしは何も出来ず…
いつものように追い掛けっこ始まったときだった
クラスの男の子達が
「ヒューヒュー」
と、あたし達を冷やかす
「お前ら仲良いよな!付き合っちゃえよ」
あたしはきっと他のクラスまで行き渡るぐらいの大きな声で言った
『こんな奴好きじゃない!』
あたしはなんだか恥ずかしくってカッとなった…
そんなある日、安田があたしの友達と追い掛けっこになっていた!
『安田またなんかイタズラしたのかな?』
そんなコト思いながら彼を見ているあたし
その時だった…
『きゅん…』
胸が泣いた!
安田と他の女の子が笑ってる姿…
いつもの光景なのに
ズキ…
『あたし…』
ドラマとかで見たことある!
恋って胸が苦しくなったりするもんなんだよね?
『……』
『…あたしきっと…』
『安田のこと…』
『…好きなんだ…』