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【序章】
「生きづらさ」という名前のない痛み。
それはずっとそこにあった。
嘘が付けない。お世辞も、おべっかも下手。
成績表には「要領が悪い」「マイペース」とかならず書かれ、母をガッカリさせてきた。
だから、「自分を責めるのが当たり前」だった。
「生きづらい」───
さいきん、よく聞く言葉。
まさかそれが、すべて自分にあてはまっていたとは、夢にも思わなかった。
なぜなら───
「最初から最後まで、それが“自分”だったから」。
ずっと、「みんなそうなんだ」と思ってきた。
つらさも、不安も、いつものこと。
だから言葉にもしなかったし、できなかった。
しては、いけなかった。




