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第7話 少女は夢を見る



数時間後、リュエルはリンと共に、いつもの薄暗い隠れ家に戻っていた。あの後色々あの場所で拾い物などもしたがMTに関してはZOIDに破壊されてしまっていたため持って帰って来れなかった。まあ、今はエリスがあるのでいいとは思うが。リンは即座にシンジケートの傭兵システムに関する情報を集め始め、その手続きに必要な書類や条件をリュエルに伝える。


「ふんふん…なるほどな。結構、めんどくさいんだな」


リュエルはリンの話を聞きながら、乱雑に散らかった隠れ家の片隅で、書類を探し、時には書いたりしていた。


「まあ、シンジケートに入るだけならともかく。傭兵だから傭兵ギルドに入らないといけないしね」


「傭兵ギルドか……」


この荒廃した世界では行き場を失った者たちが傭兵をやることも多い。ただ傭兵といってもピンキリ、それをランクなどで管理している組織が傭兵ギルドだ。領土などは持っていないが、国家に対する影響力もある一大組織。最初はこそランクも低く、報酬も低いが依頼をこなせばランクは上がっていくし報酬も弾む。やるだけの価値はあるだろう。


「まあ、悪い話ではないし準備するか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして準備が終わった頃には夜になっていた。ボロボロのベットに寝転がりなからリュエルは呟く。


「……昨日の自分に言っても信じらんねぇだろうな」


「まあ、そりゃね。」


「でも、現に今私はVGを手に入れた。明日には傭兵ギルドに登録に行く。まあ、行き先はシンジケートだけど」


明日が楽しみ……とまではいかないが。ドキドキしていることは確かだ。

ジンゲートのことは嫌いだが傭兵になってみるのも悪くはない。

ただそれと同時に考えなければならないことがある。私自身の夢だ。

ほんの少し前までは1日を生きるのに精一杯だったから夢とかを考えたことはなかった、でも今は違う。何をし何を成すかそう言ったことも考えなければならない。


「なあ、リン。私はどうするんだろう。何を目指すんだろう。本当に傭兵としてやっていけるか?」


「………あんまり気を詰めなくてもいいんじゃない?ただ………リュエルならきっとできるよ」


リンの言葉に胸が少し軽くなる。そうだな……気楽に行こう。ただ夢だけはもうできた。何かを成す、それをできる力はもう手に入れたあとは私の努力次第だ。なんでもいい、ただこの世界に私を……私という人間がいたということを刻みたい。


「……シンジケートの本部までは少し遠いしもう寝るか」


「うん、ゆっくり休んでね。そしたら私はエリスを解析してるよ。まあ、そんな詳しくはできないけど」


「すまん」


「全然」


「……リンも寝ないとパフォーマンスが下がるんじゃ?」


「な訳ないでしょ」


軽口を叩き合いながらベットに入る。目を閉じこの先のことを未来を想像する。






………私は果たしてこの世界で何を成すのだろうか。         序章:終



































深夜、隠れ家にて



「………なるほど?こう言うOSで動いてるのか…………MTとは全然違うんだね」


「ん?何?このシステム……………………」




「これは………リュエルには言わないほうが良さそう……だね」

〜後書き〜

序章完!というとこでここまで読んでくれた読者の皆様本当にありがとうございます。まだまだ未熟ですがこれからも読んでいただけると幸いです。

さて少し本編の話もするとここまでの序章はいわば舞台が整うまでの話、ここからリュエルの物語が本格的にはじまります。次の第一章はシンジケート編、リュエルは傭兵としてシンジケートからの依頼を受けたりしていきます。あとリュエルの過去についても少し触れるつもりです。

ちなみに作品の最終的な長さなのですがかなり長くなると思います。100万字は超えたいです。まあ、途中で挫折してしまうかもしれないんですけど。

あ、そうそう。宇宙には行きません。期待していた方には申し訳ないですが。

彼女はこの滅びゆく世界で何を成すのか……………ぜひそれを見届けてください。

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